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サラダ菜 『岡山サラダ菜』 栽培記録 2019秋



2018/11/22 サラダ菜



2019年秋のサラダ菜の栽培記録です。
種まきから収穫までを記録します。
家庭菜園やプランター菜園でのサラダ菜栽培の参考になれば幸いです。

2018年のサラダ菜栽培記録はこちら
写真でわかりやすい!サラダ菜栽培記録 【種まき・育苗・間引き・収穫】 2018版

今回使用するサラダ菜品種はこちら
▷岡山サラダ菜を詳しく見てみる
🔗レタス リーフレタス 家庭菜園やプランター菜園おすすめ品種10選についてはこちらから





サラダ菜栽培 基本情報


《発芽適温》 15~20℃ 発芽日数2~5日 低温の方が発芽しやすく25℃以上では発芽率激減

《生育適温》 15~20℃

《育苗期間》 本葉3~5枚 栽培日数20~25日 

《収穫時期》 葉数12~15枚 葉の広がり25~30㎝ 栽培日数60~70日を目安に(極早生)

《タネの寿命》 タネには寿命があります。こちらで確認できます。
種まきは4つの条件を揃えれば芽が出る!🔗発芽を成功させる方法とコツ


寒くなると野菜が甘くなる仕組み


野菜は凍りつくような寒さでもなかなか凍ることはありません。これは野菜が凍らないように寒さ対策をしているからです。

そもそも凍るのは水分なんですが、水に糖分やビタミンなどが含まれていればいるほど凍りにくくなるのです。
だから寒くなると野菜は凍らないように一生懸命糖分やビタミンを作り出すのです。

これが野菜が寒くなると甘みを増す仕組みです。
成長はとてもゆっくりですが、光合成でつくられた栄養分をじわじわと甘みに変えているのですね。


11月10日 栽培日数0日 種まき



深さ30㎝までしっかり土を耕し、土全体に空気を含ませておきます。
株間20㎝でタネをまいていきます。種まき用に穴を開けます。ワンカップの底を使いました。

2019-11-10-1 サラダナ



1穴に3~4粒の種をまきます。
メネデールを希釈した水を種にかかるように散布します。

🔗種まきや植え付けにメネデール 家庭菜園で効果のある使い方



2019-11-10-2 サラダナ



土を覆土し、軽く手で押さえなじませます。土の上からもう一度水をまきます。

アブラナ科ですので防虫のために不織布でトンネルしておきます。

20191110164343d04.jpeg


11月16日 栽培日数6日 発芽


・種まきから5日後に発芽しました。昨シーズンの種だったこと、シーズンギリギリだったことで、もしかしたら発芽しないかも、と思っていましたが、きれいに発芽してくれました。

・このサラダ菜は発芽適温の幅が5℃しかありません。4日目に暖かい日があり、そこで発芽適温に合致したのかもしれません。

・さあ、美味しくいただけるように頑張って育てていきましょう。

2-19-11-16-2 サラダナ


11月19日 栽培日数9日 


・発芽がそろってきました。週末に込み合ったところを間引きします。

2019-11-19-2 サラダ菜


11月23日 栽培日数13日 


・込み合っている部分を間引きしました。1穴に3芽ほど残しておきます。

・しばらく成長を見て、元気のいい芽を1本立ちさせます。

・ミニ熊手を使って硬くなった土の表面を耕して通気性を良くしておきます。

・玄米アミノ酸酵素液の希釈液を葉面散布して光合成を促進させます。

2019-11-23-2 サラダ菜2019-11-23-4 サラダ菜



2019年12月8日 栽培日数28日 


・本葉2枚出てきていますが、なかなか大きくなりません。寒い日が続いているからでしょうか。ダンゴムシかネキリ虫かヨトウムシか、はたまた根腐れか2株ほど茎ごとなくなっています。

・岡山サラダ菜は、この幼苗から子苗の時期が成長が遅く、一番我慢のしどころのような気がします。

2019-12-8-2 サラダ菜


2019年12月14日 栽培日数34日 


・少しづつですが大きくなっています。

・虫に食われてしまった箇所に移植したり、混み合ったところを間引いたりして、12株キープできるようにしました。移植した幼苗が根付いてくれると嬉しいなあ。

2019-13-14-5 サラダ菜


2019年12月30日 栽培日数50日 


・移植も成功したようです。株元もガッチリしてきたので1本立ちにしました。

・冬場は光合成量が少なくなりがち。 害虫の心配もなくなりましたので、若干光を遮る不織布のトンネルを外しました。

・ミニ熊手を使って硬くなった土の表面を耕して通気性を良くしておきます。

・日の光がさして気持ちよさそうですね。

2019-12-30-3 サラダ菜


2020年1月21日 栽培日数72日 


・写真左の2株は元気に成長し、もうすぐ収穫できそうです。が、他は元気がなく弱々しいです。となりの家の陰になってしまう所と、十分日が当たる所と、ちょっとした違いでこの差のなっているようです。

・土が乾かず、根腐れを起こし、茎葉が取れてしまった苗もあります。

2020-1-21-1 サラダ菜

2020-1-21-2 サラダ菜


2020年1月25日 栽培日数76日 初収穫


・育ちの良い株を1つ収穫しました。葉数が10枚ほどなのでもう少し育つはずですが、お試しで収穫してみました。

・葉に厚みもあり、寒さにもあたっているので、甘くてしっかり味のあるサラダ菜です。

・12株で4~5株がまともに収穫できそうです。『岡山サラダ菜』栽培の難しさを感じます。


2010-1-25-2 サラダ菜


2020年1月30日 栽培日数81日 撤収


・異常気象のせいなのか、はたまた栽培技術の未熟さか、ほとんどが根腐れを起こしたようで根元から取れてしまいました。また収穫間近の株の葉が虫に食われていました。本来なら一番寒い時期で食害する虫なんていないはずなのに…

・結果、12株中2株収穫という散々な栽培となりました。これにて撤収とします。

2020-1-30-2 サラダ菜

2020-1-30-1 サラダ菜


まとめ


『岡山サラダ菜』は2シーズン目の挑戦でしたが、思うような結果は出せませんでした。

・11月に入ってからの時期のずれた種まき
・日当たりがあまり良くない場所
・暖冬、雨の多さ、などの異常気象
・土壌があってない

などが失敗の原因と考えられます。決して水はけの悪い土ではないのですが、日当たりと天候のせいか土表面が乾いているのをほとんど見たことが無かったような気がします。

サラダ菜は葉が柔らかくて食感が良いので栽培に挑戦しましたが、その分栽培は難しいのかもしれません。

有用微生物の多い理想的な土で栽培することで、失敗することなく元気な野菜を育てることができます。まだまだ土づくりが未熟ですね。勉強勉強!


おすすめのアイテムを紹介します
私は天気の良い早朝に葉面散布して光合成を促進させています。
実も葉もひと回り大きくなるような気がしています。是非お試しください。
🔗玄米アミノ酸酵素液について

玄米アミノ酸酵素液


温暖化と家庭菜園


野菜は、日光が大好きです。特に夏野菜は日光と温度を要求しますが、昨今の猛暑、酷暑の中では気温の上がり過ぎにより、元気がなくなり成長が弱まったり、病害虫が多発したりします。日光は好きでも異常な暑さは好きではないようです。

地球温暖化が原因とされるこの暑さですが、下記写真資料にある通り1960年代から暑さが顕著になりはじめています。植物の進化はもっともっと長いスパンですから、温暖化のスピードに植物の進化が追い付いていないというのが現状のようです。

将来、人間にとっても植物にとっても過ごしやすい夏に戻ってくれるのが一番良いのですけど、どうなることやら。現状ではこの暑さにも負けない品種の改良を待つしかないのでしょう。

日本の夏は徐々に暑く、長くなっている (東洋経済ONLINEより)
2019-11-23 資料


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参考文献


いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。









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コラム 有機質肥料・完熟堆肥・ボカシ肥料のこと


野菜作りが一作終わると、土壌中の養分は消費されてしまっています。次期作のために失われた栄養分を補給しなければなりません。
足りなくなった分、または次期作の野菜に必要な栄養分を補うために有機物を投入します。

注意しなければならないことは、生育途中に足らなくなった場合は追肥すればよいですが、過剰な場合は残った肥料成分が腐り、病害虫などの害がでてきますから、多過ぎないように気を付けなければなりません。




有機物が投入されると活発になる微生物

微生物にとって有機物(油かす・骨粉・魚かす・牛ふん・豚ふん・鶏ふん・生ごみ・緑肥など)はエサです。エサのない状態ではひっそりとしている微生物ですが、有機物が土に投入されると一気に活発にエサを食べ、増殖と死滅を繰り返します

このエサを分解してできた物質を、根は栄養分として吸収することになります。
死滅した微生物もまた他の微生物に分解され栄養分になります。

化学肥料は、微生物のエサにはなりません。したがって、化学肥料だけの施肥は、エサがないのでやがて微生物ゼロの土を作ります。




分解しやすい物質と分解しにくい物質

有機物には様々な物質が含まれています。
微生物は食べ易い物質(糖、デンプン、たんぱく質など)から先に分解していきます。
食べ易いので一気に分解し増殖するので熱が出ます

有機物の投入を種まき・定植の数カ月前に行う理由の一つは、この熱で根が傷つくのを避けるためです。

さて、残った食べにくい物質はどうなるかというと、ゆっくりと時間をかけて微生物によって分解されていきます。堆肥となりやがて腐植となります。この時熱は出ません。

分解し易い物質を分解し、且つ発酵熱によって雑草のタネや病害虫の元を減らす工程を、堆肥作成においては一次発酵といい、一次発酵が終えた有機物は完熟堆肥とうたっても良いことになります。
この後、分解しにくい物質をゆっくり分解していきますが、時間が経てばたつほど腐植と微生物が増え、良質な完熟堆肥となっていきます。




どの微生物が動くかはわからない(水たまりでは腐る)

有機物が投入されると、エサを食べ微生物が活発になるといいましたが、有用菌である『乳酸菌』や『酵母菌』などが多く活発に動いてくれれば理想的な発酵になるのですが、そうでない場合があります。

水はけが悪かったり、大雨で水たまりになってしまうような畑で、土に酸素が含まれていない土壌では、同じ分解でも発酵ではなく腐敗となる微生物が動きます。

腐敗の場合は、植物の生育を悪くする物質が出来たり、有毒なガスが発生したりします。何より腐敗臭に誘われてハエやセンチュウなど害虫が寄ってきて悪の温床となります。
有機物さえ投入しておけば大丈夫、美味しい野菜ができる!と安心するのは間違いです。

腐敗の条件は、水、酸欠、温度です。せっかくの有機質肥料ですから腐らせないようにしたいものです。




ボカシのすすめ

発酵か腐敗か…土の中でどっちに転ぶか分からないようなことを避けるため、あらかじめ有用菌で有機物を上手に発酵させたものがボカシ肥料です。
これなら一次発酵済みなので温度が上がることもないですし、有用菌によって分解され、根が吸収できる栄養分になっていますから安心して施肥することができます。
ベテラン菜園家ともなれば、自分の手に入れやすい有機物などを利用してオリジナルの『ボカシ』を作り菜園に投入しています。

🔗7日で完成 米ぬか・もみ殻 ボカシ・堆肥づくり/好気性発酵 はこちらから




数種類の有機質肥料を発酵させた即効性の肥料をボカシ肥料といい、落ち葉やバークなどを入れ、分解がゆっくりで土壌を改良するような働きを持つもので一次発酵が済んでいるものを完熟堆肥といいます。

ここをしっかり押さえ、理解しておくことが大切です。




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Last Modified : 2020-01-30

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