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根粒菌のはたらき

  •   22, 2017 21:38
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11・22・表紙



土の中には1グラムあたり30億個の微生物がいます。
いったん植物が土中に根を伸ばし、地表に茎葉を出し始めると、微生物は根や茎葉の周りにに集まってきて、植物の成長を助けたり、病害虫から植物を守ってくれます。
反対に、植物は微生物の成長に必要な養分を提供し、持ちつ持たれつの関係が成立しています。

これらの植物にとって有用な微生物がそれぞれどんな働きをしているのか見ていきます。





根粒菌とは


マメ科の植物の根に侵入して、共生する菌です。
根に侵入した菌は、急速に細胞分裂を繰り返し増殖することで、こぶ状の根粒を形成します。


根粒菌のはたらき


根粒菌は、土中に存在していますが、共生できる植物の根が伸びてくると、その根に侵入し共生を始めます。
土の隙間にある空気の中の窒素を、植物が吸収できる窒素化合物(アンモニア)に変えて植物に供給します。

宿主の植物は、栄養素である炭水化物を根粒菌に与えることで共生が成立しています。
これにより、マメ科植物は肥料分の少ない畑でもよく育つことができます。

根粒菌は、新しく伸びた根で1か月程度は活発に活動します。
その後は、活動を停止し、根が枯れたり、根粒自体が脱落するなどして、土にかえり、土を肥沃にします。
マメ科植物の後作に、肥料分を好むキャベツやホウレン草を育てると、肥料を多く施さなくてもよく成長します。

根粒菌が根についた段階で、病気に対する抵抗性がつきます

窒素分が多い畑では、根粒菌はあまり増えないだけでなく、エダマメ、インゲン、ラッカセイなどはつるぼけ(葉だけ育って実がつかない)をおこしやすくなります。


増やすコツ


根粒菌はリン酸分を多く必要とするので、リン酸を集めてくれる菌根菌が張り巡らされた畑ではよく増えます

根粒菌は種類が多く、同じマメ科でも品種が異なれば共生する根粒菌が異なる可能性があります。
連作障害が2.3年ありますから同じ畑で連作することはできませんが、毎年畑のどこかで同じ種類のマメ科を育てていれば、数年後に共生してくれる根粒菌の入った畑で栽培できることになります。

⇒根粒菌の入った土壌改良剤を見てみる


緑肥として


ヘアリーベッチ、クローバーなどのマメ科の緑肥用植物を畑の休眠期に育てて、それを土中にすき込めば、根粒菌を含め栄養分すべてが土に還元され土壌改良が進みます。

緑肥用タネを見てみる

詳しくはやさい畑 2017年 02月号 で紹介しています。


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参考文献


いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。

▷▷やさい畑 2018年 10月号

▷▷野菜だより 2018年 11月号

▷▷現代農業 2018年 11月号



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