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土壌改良に役立つ放線菌

  •   23, 2017 00:13
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11・23・表紙



土の中には1グラムあたり30億個の微生物がいます。
いったん植物が土中に根を伸ばし、地表に茎葉を出し始めると、微生物は根や茎葉の周りにに集まってきて、植物の成長を助けたり、病害虫から植物を守ってくれます。
反対に、植物は微生物の成長に必要な養分を提供し、持ちつ持たれつの関係が成立しています。

これらの植物にとって有用な微生物がそれぞれどんな働きをしているのか見ていきます。




放線菌とは



病原菌を破壊して病気の少ない畑にします。

真正細菌(バクテリア)の一種で、菌糸を放射状に伸ばすことからこの名前がつきました。
代表的な種類は『ストレプトマイセス』で、伝染病の特効薬として知られる抗生物質の『ストレプトマイシン』が発見されたことで有名です。


放線菌のはたらき



堆肥中に多く含まれ、有機物を分解するのが得意です。

害虫の固い外壁であるキチン質を分解する酵素キチナーゼを作り、フザリウムやリゾクトニヤなどの糸状菌のキチン質でできた細胞膜を破壊して死滅させます

センチュウ対策にも酵素キチナーゼが有効です。

フザリウムは、ナスの半身萎ちょう病、トマトの萎ちょう病など、リゾクトニアは、ナス科、ウリ科、アブラナ科、ネギ類の立ち枯れ病などの病原菌で、放線菌はこれらの病気対策に効果があります。


放線菌の増やし方



土づくりの時に、米ぬかといっしょに放線菌の餌となるカニ殻や廃菌床を畑にすき込む。

放線菌で白い粉をふいたボカシ肥を元肥や追肥で畑に施します。

カニ殻肥料を1㎡あたり200~400gすきこみます。同時に米ぬかを施しておきます。

細胞膜がキチン質でできた糸状菌を減らした結果、細胞膜がセルロースでできた糸状菌が増えて疫病が発生する可能性があるので注意が必要です。


カニ殻液でうどん粉病を退治



キチン質を餌として分解する微生物には放線菌や枯草菌(納豆菌)などがあります。
カニ殻やエビ殻を酢につけておくとキチン質が溶け出すので、それを薄めて葉の表裏にスプレーします。
枯草菌は葉面でも増殖できますので、スプレーされたキチン質を餌にして増殖し、灰色カビ病やうどん粉病などの病原菌(細胞膜がキチン質の糸状菌)を減らすことができます。

作り方



食べた残りのカニ殻やエビ殻を細かく砕いて容器に入れ、酢に溶かします。徐々に泡立ちはじめ、約1週間で完成します。
使うときは200倍に薄めて使います。

詳しくはやさい畑 2017年 02月号 で紹介しています。


まとめ



放線菌は堆肥作りにおいては、発酵温度50〜60℃になると、糸状菌(カビ)に代わって活躍し始め、固いキチン質を分解します。体から抗生物質を出して特定の菌の異常増殖を抑えてくれます。

山の堆積した落ち葉の裏側に見つけることができます。これを採取して堆肥づくりの発酵スターターに利用することもできます。



放線菌を増やして土壌改良を促進させます
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🔗土壌微生物のはたらきについてはこちらから
🔗菌根菌の特徴についてはこちらから
🔗根粒菌のはたらきについてはこちらから
🔗乳酸菌で土づくりについてはこちらから


参考文献



いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。
⇒やさい畑 2017年 冬号
⇒野菜だより 2017年11月号



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