三大栄養素だけじゃない…野菜の大事な栄養素17種類

  •   13, 2018 16:05
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1・3・1



作物に必要な三要素は、チッソ、リン、カリということは、よく知られていることですが、その他にはどんな栄養素が必要なのでしょうか。調べてみました。





90分の17の元素が必要


現在、地球上では118種類の元素が見つかっています。
その中には人工的に作られたものが含まれていますので、自然界だけでは約90種類の元素があります。
そのうち17種類の元素が植物の生育に必要といわれていて、『必須元素』といいます。

17種類のうち炭素(C)、酸素(O)、水素(H)は空気と水から取り込むことができます。
残りの14種類の元素は、植物の根が土壌から養分として取り込む必要があります。


多量元素と微量元素


17種類の『必須元素』のうち植物が多量に必要とする栄養素を『多量元素』といい、多くは必要としない栄養素を『微量元素』といいます。


三要素を含む9種類が多量元素


多量元素は三要素を含む9種類でチッソ(N)、リン(P)、カリ(K)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、イオウ(N)、炭素(C)、酸素(O)、水素(H)です。

それぞれ植物内でどんな働きをしていて、過不足が生じた場合どうなるのでしょうか…

チッソ(N)

細胞の成長に必要なタンパク質をつくり、葉や茎を生成します。
葉緑素、酵素、ホルモン、核酸などの体内で重要な働きをする化合物の形成に使われます。

不足すると生育が極端に悪くなりますが、過剰に吸収されても病気に対する抵抗力を弱めたりして植物を軟弱にしてしまいます。

リン(P)

発芽、分けつ、開花、結実などを促進します。
成長が早い植物や、ランナーを多く出す植物はリンを多く必要とします。
生育初期に適量のリンが吸収されていると、以後抵抗力のある丈夫な植物ができます。

黒土、火山灰土壌、赤土、鹿沼土などはリンを吸収してしまいますので、リンの欠乏に注意が必要です。

カリ(K)

光合成でできたデンプンや、糖の移動を助けます。
茎・根を丈夫にし、暑さ寒さに対する抵抗力や病害虫に対する抵抗力を高めます。
植え替えやトリミング後の成長回復に効果があります。
土壌中のカリウムは多くが砂粒の成分のため、植物の吸収できない形になっていますので、不足しないように気をつけます。

マグネシウム(Mg)

葉緑素の構成要素で根のリン酸吸収や運搬を助けます。
マグネシウムが不足すると緑色から黄色になり、光合成量が減ります。
雨で流れやすい養分なので不足しないように気をつけます。
カルシウムと同様にPH調整剤として使われます。

カルシウム(Ca)

細胞の形成材料であり、芽や根の生育には欠かせない養分です。
不足すると根の成分が抑制され、トマトの尻腐れや、キャベツ・白菜などの芯腐れをおこします。

イオウ(N)

チッソと同様にタンパク質のもととなります。
不足すると成長が悪くなり、古葉から黄化していきます。

炭素(C)、酸素(O)、水素(H)

空気と水から取り込める炭素、酸素、水素は糖やデンプンセルロースなどの構成元素となります。


微量元素は8種類


微量元素は8種類で、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、ホウ素(B)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、塩素(Ci)、ニッケル(Ni)です。

植物に対する要求量はごくわずかであるため、肥料として施すより、土の化学性(PH値)を整えることが大事です。
酸性に近くなるとモリブデンが吸収されなくなり、アルカリ性に近くなると、マンガン、鉄、亜鉛、ホウ素、銅、ニッケルが吸収されなくなります。
PH6.5あたりが微量元素吸収に最適といえます。


鉄(Fe)

光合成に必要な葉緑素の生成に関与しています。
アルカリ性土壌で欠乏が起こりやすく、新葉から黄化していきます。

マンガン(Mn)

葉緑素の生成、光合成、ビタミンCの合成に関与しています。
アルカリ性土壌で欠乏が起こりやすいです。

ホウ素(B)

水分、炭水化物、窒素代謝に関与し、根や新芽の生育を促進します。
PH値が高いと植物が吸収しにくくなります。
ダイコンなどのアブラナ科の野菜はホウ素要求量が多く、不足すると赤しん症などがおこります。


亜鉛(Zn)

葉緑素や植物ホルモンの生成に関与します。
不足すると葉が小さくなったり、変形、葉脈間に黄色い斑点が生じます。

モリブデン(Mo)

チッソの消化吸収(アミノ酸、ビタミンCの合成)を助けます。
酸性土壌で欠乏症が起こりやすく、葉の湾曲や黄色い斑点ができたりします。

銅(Cu)

植物体内の酸化還元、葉緑素の形成を助けます。
不足すると葉に黄白化、褐変、よじれなどが生じます。

塩素(Ci)

光合成やデンプンなどの合成に関与します。
不足すると葉の先端が枯れ、やがて青銅色に壊死します。

ニッケル(Ni)

尿素をアンモニアに分解する酵素に含まれます。
不足すると尿素を分解できなくなり、葉が黄色くなっていきます。


まとめ


植物が元気に育つためには多くの元素が必要だということがわかりました。

それぞれの元素には必要な量があって、多すぎても少なすぎても植物は元気に育ちません。
また、1元素でも過不足が生じれば、他の元素が満たされていても植物は元気に育ちません

肥料を施すときは、元肥にしても、追肥にしても多すぎるより、多少控えめに施したほうが良い結果が得られるかもしれませんね。

毎日のように、畑、植物のようすをよく観察し、植物が出すシグナルを見逃さないようにして、元気で美味しい野菜を栽培したいものです。

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