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ニンジン栽培 家庭菜園やプランター菜園おすすめ品種10選



2018/3/18/1



カラフルなオレンジ色が映えるニンジン。
料理の彩には欠かせない野菜です。煮物や炒め物だけでなく、ジュースやサラダ、マリネなどレパートリーも豊富。
しかも栄養満点とくれば家庭菜園でも人気の一品です。
春まきと夏まきができで便利です。
初心者でも育てやすい品種や、プランターで栽培しやすいミニキャロット、カラフルニンジンなどを探してみました。
お気に入りのニンジンが見つかるといいですね。





にんじん栽培=発芽率



発芽すれば、ニンジン栽培は半分成功
といわれるほどニンジンの種は発芽させることが難しいです。
発芽率を高めるには、温度、水分、空気を適切にすることが大事です。

温度

ニンジンの発芽適温は15~20℃で、発芽まで8~10日かかります。
10℃では14日、5℃では30日以上もかかり、発芽率も悪くなります。
35℃以上では発芽できません。

発芽適温だとしても発芽するまで8~10日かかり、この間水分管理をしなければなりませんから大変です。


水分

発芽するまでは、土が乾燥しないように注意が必要です。
一度乾燥してしまうと発芽率が極端に下がります
夏まきでは、土表面が乾燥しやすいので朝夕の水やりが必要になります。

特に、種まきしやすいように加工された『ペレット種子』は、一度乾燥すると硬く固まってしまい発芽できなくなります。


空気

ニンジンは根もの野菜です。根を育てることになりますから、根の呼吸に必要な空気をたっぷり含んだ土づくりをしなければなりません。
種まき前に十分に土を耕して土に空気を含ませてあげましょう。


ニンジン栽培の注意点



ニンジンは『好光性種子』なので光に反応して発芽が促進されます。
種まき後の覆土は5㎜程度の浅めにします。
この浅めの覆土がタネ乾燥の要因にもなりますから、ニンジンの発芽は誠に厄介です。


根もの野菜ですから、30㎝程度の作土層が必要です。
種まき前に良く耕して空気を含んだ土壌にしておきます。
また、石や土塊、肥料などの障害物に根がぶつかると『又根』になりますから注意が必要です。

2018/3/18/2


ニンジンは筋蒔きしますから、発芽後の間引きのタイミングが大事です。
1回目は、本葉2~3枚の頃に2~3㎝間隔に間引き、2回目は、本葉5~6枚の頃に6~10㎝に間引きます。

ニンジン栽培方法についてはこちらが参考になります。
▷サカタのタネ園芸通信
▷タキイのニンジン栽培マニュアル


ニンジンおすすめ品種10選



それではニンジンのおすすめ品種を紹介していきます。
尚、2018年3月の楽天、ヤフーショッピングランキングを元に厳選しています。



① 向陽二号

晩抽性と耐暑性にすぐれた春・夏作兼用の五寸ニンジン
土質を選ばず幅広い作型に適し、たいへん作りやすい。
根形はやや肩張りで尻部までよく太る。根色は美しい鮮紅色。肌は滑らかでツヤがあり、市場性が高い。
適期栽培では根長18cm、根重200g程度となる。
冷涼地では夏~秋どりが適する。

【栽培の要点】
生育初期の乾燥は禁物。間引きを的確に行い、初期生育を順調に進める。
施肥は元肥を全量の2/3程度とし、順調な肥培管理を行う。
高温期の栽培では、乾燥と病害に特に注意する。

▷向陽二号を見てみる





② 恋ごころ

黒田系の肉質で甘みに富む。
根色は表皮、芯ともに鮮濃紅色に着色し、サラダやジュースといった生食用から惣菜加工用まで幅広い用途に向く
適期まきでは根長18cm、根重200g程度によくそろう。
円筒形状で尻の先まできれいに詰まり、見栄えもよい。
吸肥力が旺盛なため、少なめの肥料で十分肥大する。「向陽二号」に比べ2~3割程度の減肥料栽培が可能。
草勢は強めで、葉の軸もしっかりしているため、暖地の冬どりでも1月下旬ごろまでの機械収穫が可能。

【栽培の要点】
排水の悪い土壌で栽培すると短根傾向になる。
排水性のよい土づくりを行うことが、形状が素直で美しいニンジンを多収するポイント
良品生産のためには、元肥をやや少なめとし、追肥をこまめに行う肥培管理がよい。
高温期の栽培は、エクボ症など異常形状発生の要因となるので早まきは避ける。
最終間引き後に土寄せを励行して、青首防止に努める。

▷恋ごころを見てみる





③ 甘美人

色鮮やかな見ためも最高!
とっても甘くて、人参が嫌いな子どもでも好きになりそう
その名の通り見た目も美しく、市場性もあります。
収穫適期は、種まき後131日前後です。

▷甘美人を見てみる





④ DRカロテン5

根部は内部まで鮮やかな濃紅色で、食味にすぐれる。
草勢が強く、たいへん作りやすい。減農薬・減肥栽培におすすめ。
夏まきで根長17cm、根重220g程度によく太る。
トウ立ちが遅いので、春まき栽培も可能

【栽培の要点】
排水性のよい土壌で栽培することが、良品多収につながる。
施肥量の基準は「向陽二号」の2割減程度を基準とする。
8~12cm間隔でまき、本葉5~6枚までに2~3回間引いて1本とする。
間引き遅れは、生育の遅延や不ぞろいの原因になるので、早めに行う
最終間引き後は土の表面を軽く耕して株元に軽く土寄せをし、青首になるのを防ぐ。

▷Dr.カロテン5を見てみる





⑤ グランプリ

根形は長めの円筒形で先までよく太り、収量性に大変すぐれる。
株間を8~12cm程度に広げた粗植栽培で、より大型サイズの収穫が可能
適期栽培では根長20cm、根重300g程度となる。
根色は鮮やかな濃紅色で、表皮から芯まで均一に着色する。
みずみずしい食感で甘みに富み、サラダや惣菜、ジュースなど幅広い加工業務用途に適する。
草勢はやや強めで、吸肥力が安定しており大変作りやすい。地上部病害にかかりにくく、根部の肥大が安定している。
食味良好で作りやすいため、家庭菜園にも適している。

【栽培の要点】
本種はやや長めの根形のため、耕土が深めで排水のよい畑が適する。
堆肥や緑肥等の有機物を利用した土づくりが良品多収のポイント。
根部の肥大が始まる本葉5~6枚目の時期から肥効が重要となる。緩効性肥料の利用や追肥で、生育途中に肥料が切れないように注意する。
本種は晩抽性があまり強くないので、夏まき栽培専用とする。夏の無理な早まきは、根形の乱れを招くため、適期播種での栽培に努める。
本種は「向陽ニ号」よりも吸込みがやや弱いため、最終間引き後に土寄せをして、青首防止に努める。

▷グランプリを見てみる





⑥ 本紅金時

正月のおせちに欠かせない、色ツヤのよい金時!
草勢旺盛で作りやすい金時ニンジン。
根形は肩張りで肉付きがよい。
イボは低く、肌は滑らかでツヤがあり、肌・芯ともに濃紅赤色。
肉質は緻密でやわらかく、甘みに富み、香りよく、独特の味わいがある。

【栽培の要点】
抽苔しやすいため、梅雨前の早まきは禁物で、適期播種に努める。
中長根種のため、耕土の浅い所では高畝栽培とし、排水を図る。
特に発芽初期の乾燥に注意して、適期に間引きをするよう努め、順調な生育を促すとともに、生育後期の過湿に注意する。

▷本紅金時を見てみる





⑦ ピッコロ ミニニンジン

ウインナソーセージの形に似た小型の極早生種。
生育日数70~90日で、根長10~12cm、根径1.5~2cm程度になる。
肌は滑らかでツヤがあり、肌・芯ともに鮮紅色で美しい。
肉質は歯切れがよく、やわらかで、水分と甘みに富む。
プランターやコンテナでの栽培にも適する

【栽培の要点】
葉数が少なく草勢がおとなしいので、黒葉枯病などに侵されないよう早めに予防する。
種子は5~10cm間隔に条まきし、本葉2~3枚時に株間1.5cm、4~5枚時に株間3~5cmに間引く。
施肥は元肥主体で速効性肥料を施用し、間引き時に液肥を追肥する。

▷ピッコロを見てみる





⑧ スウィートキャロット ミニニンジン

シリンダータイプの(円筒形)の生食用小型人参です。
播種後60~80日で収穫できる極早生種です。
根は鮮紅色、肌は滑らかで芯が細く、肉質は歯切れがよく軟らかで甘味があり、サラダ、肉料理の付け合せなど、一般家庭でも喜ばれます。
抽苔が遅く、周年幅広く栽培できます。

▷ スイートキャロット を見てみる




⑨ イエローハーモニー カラフルニンジン

中まで美しい黄色になるニンジン!!
スティックサラダやジュースにおすすめ
草勢は強く、揃いに優れています。
収穫期:11月~1月中旬

▷イエローハーモニーを見てみる





⑩ ホワイトハーモニー カラフルニンジン

根色は表面、内部ともに純白色。
草勢は強く、揃いに優れる。
根長は20~25cm、直径は太いところで3~4cm。
草勢が強いため、元肥は約3割少なくする。

▷ホワイトハーモニーを見てみる



まとめ



ニンジン栽培は、根を育てることです。
根の周囲に集まる多くの微生物が、根の成長を助け病原菌から根を守ります。

土壌微生物は、善玉菌も悪玉菌もいますが、どれかが飛びぬけて増えないようにお互いにバランスを保っています。
肥料のやりすぎや水分過多、連作などで土壌バランスが崩れると、微生物バランスも崩れ悪玉菌が増え病害虫が多発します。
しかし、微生物の絶対量が多ければ多いほどバランスは崩しにくいのです。

多くの微生物が住む土づくりが、元気なニンジンを育てることに繋がります。

ニンジン栽培についてはこちらをご覧ください
🔗写真でわかりやすいニンジン栽培記録 【種まき・間引き・土寄せ・収穫】 2018版


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参考文献


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よかったら読んでみてください。









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コラム 有機質肥料・完熟堆肥・ボカシ肥料のこと



野菜作りが一作終わると、土壌中の養分は消費されてしまっています。次期作のために失われた栄養分を補給しなければなりません。
足りなくなった分、または次期作の野菜に必要な栄養分を補うために有機物を投入します。

注意しなければならないことは、生育途中に足らなくなった場合は追肥すればよいですが、過剰な場合は残った肥料成分が腐り、病害虫などの害がでてきますから、多過ぎないように気を付けなければなりません。



有機物が投入されると活発になる微生物

微生物にとって有機物(油かす・骨粉・魚かす・牛ふん・豚ふん・鶏ふん・生ごみ・緑肥など)はエサです。エサのない状態ではひっそりとしている微生物ですが、有機物が土に投入されると一気に活発にエサを食べ、増殖と死滅を繰り返します

このエサを分解してできた物質を、根は栄養分として吸収することになります。
死滅した微生物もまた他の微生物に分解され栄養分になります。

化学肥料は、微生物のエサにはなりません。したがって、化学肥料だけの施肥は、エサがないのでやがて微生物ゼロの土を作ります。



分解しやすい物質と分解しにくい物質

有機物には様々な物質が含まれています。
微生物は食べ易い物質(糖、デンプン、たんぱく質など)から先に分解していきます。
食べ易いので一気に分解し増殖するので熱が出ます

有機物の投入を種まき・定植の数カ月前に行う理由の一つは、この熱で根が傷つくのを避けるためです。

さて、残った食べにくい物質はどうなるかというと、ゆっくりと時間をかけて微生物によって分解されていきます。堆肥となりやがて腐植となります。この時熱は出ません。

分解し易い物質を分解し、且つ発酵熱によって雑草のタネや病害虫の元を減らす工程を、堆肥作成においては一次発酵といい、一次発酵が終えた有機物は完熟堆肥とうたっても良いことになります。
この後、分解しにくい物質をゆっくり分解していきますが、時間が経てばたつほど腐植と微生物が増え、良質な完熟堆肥となっていきます。



どの微生物が動くかはわからない(水たまりでは腐る)

有機物が投入されると、エサを食べ微生物が活発になるといいましたが、有用菌である『乳酸菌』や『酵母菌』などが多く活発に動いてくれれば理想的な発酵になるのですが、そうでない場合があります。

水はけが悪かったり、大雨で水たまりになってしまうような畑で、土に酸素が含まれていない土壌では、同じ分解でも発酵ではなく腐敗となる微生物が動きます。

腐敗の場合は、植物の生育を悪くする物質が出来たり、有毒なガスが発生したりします。何より腐敗臭に誘われてハエやセンチュウなど害虫が寄ってきて悪の温床となります。
有機物さえ投入しておけば大丈夫、美味しい野菜ができる!と安心するのは間違いです。

腐敗の条件は、水、酸欠、温度です。せっかくの有機質肥料ですから腐らせないようにしたいものです。



ボカシのすすめ

発酵か腐敗か…土の中でどっちに転ぶか分からないようなことを避けるため、あらかじめ有用菌で有機物を上手に発酵させたものがボカシ肥料です。
これなら一次発酵済みなので温度が上がることもないですし、有用菌によって分解され、根が吸収できる栄養分になっていますから安心して施肥することができます。
ベテラン菜園家ともなれば、自分の手に入れやすい有機物などを利用してオリジナルの『ボカシ』を作り菜園に投入しています。

🔗7日で完成 米ぬか・もみ殻 ボカシ・堆肥づくり/好気性発酵 はこちらから



数種類の有機質肥料を発酵させた即効性の肥料をボカシ肥料といい、落ち葉やバークなどを入れ、分解がゆっくりで土壌を改良するような働きを持つもので一次発酵が済んでいるものを完熟堆肥といいます。

ここをしっかり押さえ、理解しておくことが大切です。



 






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Last Modified : 2019-06-21

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