投稿:2018-04-15
| 更新:2019-06-21
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サツマイモは子供や女性に大人気。
特に女性のほとんどが、大好きな食べ物ベスト5に入るのではないでしょうか。
品種によってホクホク系、しっとり系、ねっとり系などがあり、好みによって人気が分かれます。
荒地でも育つほど丈夫な作物なので、初心者でも安心して育てることができます。
今回は定番の品種や、美味しさで人気の品種などを選んでみました。
サツマイモ品種選びの参考になれば幸いです。
サツマイモ栽培の注意点
一般には苗(ツル)を購入して植え付けます。
切り口に近い2~3節からの根にイモがつきやすいので必ず土中に埋めます。
深さ5~10㎝の溝を切って苗を水平にして植え付ける「水平植え」が一般的です。
5月に植え付けて、イモが肥大しはじめるのは7月頃からです。
120~140日程度で収穫となります。
収穫が早すぎると食味が悪く、遅すぎるとイモの形が乱れるので、適期収穫を目指します。
収穫後、時間をかけて追熟することで甘くおいしくなるので長い期間旬を楽しめます。
新聞紙に1つずつくるんでダンボールに入れておくと良いです。
こちらが参考になります。
🔗サツマイモの保存についてはこちらから
黒マルチを利用すると、イモの肥大や味の向上が期待できます。
また、長雨などの水分過多による病害を防ぐことができます。
肥料成分を吸収する能力が高く、根は深く広く張るので肥料は少なくてすみます。
葉肥であるチッソ分が多いと「つるぼけ」をおこし収量が減ります。
前作に他の野菜をつくった畑では、肥料分が残っているので、無肥料でも栽培できます。
夏から秋にかけて伸びたツルを持ち上げてひっくり返し、つるの節から出た根を切る「つる返し」を行います。
このことで、節からでた根が養分を葉に送り「つるぼけ」をおこしてしまうことを防ぎます。
また、広い栽培面積がとれない菜園では、「つる返し」を行うことで小面積での栽培が可能になります。
サツマイモの詳しい栽培方法についてはこちらが参考になります。
🔗タキイ種苗 サツマイモ栽培マニュアル
家庭菜園でおすすめサツマイモ品種
それでは、家庭菜園でのおすすめ品種を紹介していきます。
尚、2018年4月の楽天、Amazon、ヤフーショッピングのランキング等を参考に厳選しています。
ホクホク系
① 鳴門金時
昔ながらの定番サツマイモ。
東の紅あずま、西の鳴門金時といわれるほどの人気品種です。
しっとりとホクホクのバランスがよく、ハズレのない品種です。
収穫時期は9月頃から12月。
収穫後2~3週間ほど貯蔵すれば食べごろとなります。
栽培も容易なため家庭菜園やベランダでのプランター・袋栽培にも適しています。
▷鳴門金時1束10本入りを詳しく見てみる

② 紅あずま
サツマイモの代表品種。
関東で人気の品種。
皮の色は少し紫がかった濃い赤色で、果肉の色が黄色く粉質で、繊維質が少なく、蒸したり焼くとホクホクとネットリの中間タイプのサツマイモです。
収穫時期は9月上旬頃からはじまり、10月に入って最盛期となり11月中旬頃までとなります。
収穫後2か月ほど貯蔵すれば食べごろとなります。
栽培も容易なため家庭菜園やベランダでのプランター・袋栽培にも適しています。
▷紅あずま1束10本入りを詳しく見てみる

しっとり系
③ 紅はるか
外観が優れ、しかも蒸しいもにした時の糖度が高く、それでいて後味が良い!
2010年登録の品種。
安納芋より美味しいと評判のしっとり系さつまいも。
糖質の中でも麦芽糖の占める割合が多く、濃厚な甘さにもかかわらず、後味はスッキリしている。
収穫時期は九州など暖地で10月頃からで、本州では11月初旬辺り。
美味しくなるのは収穫後2~3週間経ってからです。
栽培も容易なため家庭菜園やベランダでのプランター・袋栽培にも適しています。
▷紅はるか1束10本入りを詳しく見てみる

ねっとり系
④ 安納芋
種子島生まれの蜜芋。ねっとり濃厚な甘さが特徴。
生の状態で16度前後と非常に糖度が高く、じっくりと時間をかけて焼くと糖度が40度前後にもなる芋として大人気。
栽培は紅はるか、紅あずまに比べると多少難しく収穫量も少な目になります。
収穫時期は9月頃から12月。
収穫後2~3週間ほど貯蔵すれば食べごろとなります。
家庭菜園やベランダでのプランター・袋栽培にも適しています。
▷安納蜜芋1束10本入りを詳しく見てみる

⑤ シルクスイート
絹のように滑らかな舌ざわり。
「しっとり甘~い」スイーツ感覚のさつまいも。
近年、予約いっぱいになる大人気品種。
安納芋のように甘くて美味しい品種ならこれ。
▷シルクスイート苗10本を詳しく見てみる

まとめ
植え付け直後のサツマイモは水分を必要とするので乾燥に気をつけますが、根付いて成長が活発になってきたら乾燥気味に育てるようにします。
水分過多になると、病害にあうおそれがあり、露地栽培では自然の雨だけで十分です。
特に、異常気象が続く昨今は、大雨、長雨になる傾向がありますから、必ず排水を良くして、余分の水分は早く抜けていくようにします。
水分計などを使って土中の水分をこまめにチェックすると安心です。
▷土壌酸度・水分計を見てみる
サツマイモ栽培についてはこちらをご覧ください
🔗写真で見るサツマイモ栽培記録 畝立て/定植/つる返し/収穫 2018版
サツマイモの保存についてはこちらをご覧ください
🔗サツマイモの保存
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参考文献
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よかったら読んでみてください。
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コラム 有機質肥料・完熟堆肥・ボカシ肥料のこと
野菜作りが一作終わると、土壌中の養分は消費されてしまっています。次期作のために失われた栄養分を補給しなければなりません。
足りなくなった分、または次期作の野菜に必要な栄養分を補うために有機物を投入します。
注意しなければならないことは、生育途中に足らなくなった場合は追肥すればよいですが、過剰な場合は残った肥料成分が腐り、病害虫などの害がでてきますから、多過ぎないように気を付けなければなりません。
有機物が投入されると活発になる微生物
微生物にとって有機物(油かす・骨粉・魚かす・牛ふん・豚ふん・鶏ふん・生ごみ・緑肥など)はエサです。エサのない状態ではひっそりとしている微生物ですが、有機物が土に投入されると一気に活発にエサを食べ、増殖と死滅を繰り返します。
このエサを分解してできた物質を、根は栄養分として吸収することになります。
死滅した微生物もまた他の微生物に分解され栄養分になります。
化学肥料は、微生物のエサにはなりません。したがって、化学肥料だけの施肥は、エサがないのでやがて微生物ゼロの土を作ります。
分解しやすい物質と分解しにくい物質
有機物には様々な物質が含まれています。
微生物は食べ易い物質(糖、デンプン、たんぱく質など)から先に分解していきます。
食べ易いので一気に分解し増殖するので熱が出ます。
有機物の投入を種まき・定植の数カ月前に行う理由の一つは、この熱で根が傷つくのを避けるためです。
さて、残った食べにくい物質はどうなるかというと、ゆっくりと時間をかけて微生物によって分解されていきます。堆肥となりやがて腐植となります。この時熱は出ません。
分解し易い物質を分解し、且つ発酵熱によって雑草のタネや病害虫の元を減らす工程を、堆肥作成においては一次発酵といい、一次発酵が終えた有機物は完熟堆肥とうたっても良いことになります。
この後、分解しにくい物質をゆっくり分解していきますが、時間が経てばたつほど腐植と微生物が増え、良質な完熟堆肥となっていきます。
どの微生物が動くかはわからない(水たまりでは腐る)
有機物が投入されると、エサを食べ微生物が活発になるといいましたが、有用菌である『乳酸菌』や『酵母菌』などが多く活発に動いてくれれば理想的な発酵になるのですが、そうでない場合があります。
水はけが悪かったり、大雨で水たまりになってしまうような畑で、土に酸素が含まれていない土壌では、同じ分解でも発酵ではなく腐敗となる微生物が動きます。
腐敗の場合は、植物の生育を悪くする物質が出来たり、有毒なガスが発生したりします。何より腐敗臭に誘われてハエやセンチュウなど害虫が寄ってきて悪の温床となります。
有機物さえ投入しておけば大丈夫、美味しい野菜ができる!と安心するのは間違いです。
腐敗の条件は、水、酸欠、温度です。せっかくの有機質肥料ですから腐らせないようにしたいものです。
ボカシのすすめ
発酵か腐敗か…土の中でどっちに転ぶか分からないようなことを避けるため、あらかじめ有用菌で有機物を上手に発酵させたものがボカシ肥料です。
これなら一次発酵済みなので温度が上がることもないですし、有用菌によって分解され、根が吸収できる栄養分になっていますから安心して施肥することができます。
ベテラン菜園家ともなれば、自分の手に入れやすい有機物などを利用してオリジナルの『ボカシ』を作り菜園に投入しています。
🔗7日で完成 米ぬか・もみ殻 ボカシ・堆肥づくり/好気性発酵 はこちらから
数種類の有機質肥料を発酵させた即効性の肥料をボカシ肥料といい、落ち葉やバークなどを入れ、分解がゆっくりで土壌を改良するような働きを持つもので一次発酵が済んでいるものを完熟堆肥といいます。
ここをしっかり押さえ、理解しておくことが大切です。
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Last Modified : 2019-06-21