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【再掲載】 家庭菜園 熱中症を避ける無理をしない畑作業のすすめ



2018・1・21・1




2018年7月23日、埼玉県熊谷市で41.1度と観測史上最高気温を記録しました。
連日各地で熱中症のニュースが報道されています。
暑さが今までとは全く違うレベルです。
家庭菜園は身体が資本、改めて無理せず楽しく畑作業をするために気をつけたい事をまとめてみました。





なぜそこまで夢中になってしまうのだろう


土を耕したり、草取りをしたり、畑仕事はかなりの重労働です。夏は炎天下の中、冬は寒い朝から畑に出て作業をしなければなりません。
周りから見れば、大変そうだし趣味なんだから無理しなきゃいいのに…などと思われそうですが、何故やめることもせず、むしろ楽しんで畑作業をするのでしょうか。
そこには3つの『やりがい』があるからなんだと思います。

・1つめの『やりがい』は、自分自身の手で農作物を育てらるということです。
土を耕し、苗を植え、草むしりや害虫の駆除をし、多くの作業の末ようやく収穫にたどりつきます。
しかも毎年豊作というわけにはいかず、失敗と成功の繰り返しです。来年こそは…と意を決め、美味しい野菜ができた時の達成感は大きいものです。
最初から最後まで自分の手で作り上げるということに達成感、『やりがい』を感じる方は多いと思います。

・2つめは、丹精込めて作り上げた農作物が美味しくて、他人から褒められたり、人気になったり、評価を得るということが自信へとつながり『やりがい』になっているということです。
あの人が美味しいって言ってくれるからまた作らなきゃ…て思いますよねえ。

・3つめは、自然と共に生活をする喜びを実感することができるということです。
早朝のすがすがしい空気、ギラギラした太陽、秋の夕方に吹く涼しい風、土のにおい、野菜の色、香り…あー、生きててよかったあと思いますよねえ。

過酷な労働の向こう側にある『達成感』、『信頼』、『感動』があるから『やりがい』を感じ、夢中になって畑作業をするのだと思います。


研究調査の結果 早稲田大学2017年6月18日付発表資料より


この『やりがい』に大きく起因していると思うのですが、おもしろい研究結果が発表されています。

「農家の人、特に男性はサラリーマンに比べて約8歳も長生きで元気」

「農業者は、男女とも70代前半まで健康で農業に従事している人が多く、引退から亡くなる時間が短いのが特徴。死亡原因も老衰が多い」


要するに、農家の人は長生きで70歳過ぎまで現役で働き、現役引退後は人に心配や迷惑をあまりかけず、また本人も長く病気で苦しむことなく、ぽっくり死ねるということです…理想的な終活ですね。


毎年20人の人が亡くなる


半面、農作業中の熱中症による死亡事故は、ここ数年毎年20件前後発生しているという事実もあります。
亡くなる方は70~80歳の方が多く、普通畑で熱中症にかかってしまうようです。

せっかく元気で長生きできるのに「ワシは大丈夫!」とばかり無理をしたばかりに、熱中症にかかり身体を壊したり、亡くなってしまうのは非常にもったいないことですね。


農家のプロが気をつけていること


大規模な農地で働く農家のプロも、当たりまえのことを忠実に守って自己管理をしています。

・昼間の熱い時間帯には、力仕事など無理な作業はしない。
・翌日が朝早い時は、夜早めに就寝する。
・夜遅くまで作業した日の翌日は、作業開始を遅くして睡眠をしっかりとる。

このように、身体が資本ということを理解したスケジュールを組んで作業にあたります。


熱中症にならないために


熱中症患者の約半数は65歳以上といわれています。
年を重ねると暑さや水分不足に対する感覚が低下するとともに、暑さ自体に対する体の調整機能も低下します。
「オレは大丈夫!キリの良いところまであと少しやってしまおう!」
これが一番危険
だということを、肝に命じておきましょう。


畑作業中の熱中症対策


そもそも炎天下中の作業は行わないようにすればいいのですが、週末菜園家などは時間制限がありますから、そうもいってられません。
水分補給などはもとより、畑作業ならではの熱中症対策について調べてみました。

・暑さを避ける服装

帽子をかぶり、通気性の良い服を着ましょう。長袖の服は一見暑そうに見えますが、通気性の良い服であれば、直射日光を遮り、体温の上昇を抑えてくれます

▷熱中症対策、暑さをしのげる服装を見てみる


・体を意識的に動かす

畑作業は意外と静的な動作が多いです。例えば、草むしりや間引き作業などです。
草むしりをしていて急に立ち上がるとクラッ!とくることありますよね。筋肉に動きがないから心臓に血が戻ってこないのでクラッ!となります。
軽い運動をしたり、動き回ったりして筋肉を時々動かしてあげることが大事になります。


・できるだけ2人以上で作業する

1人で熱中症になった場合、死に至るまで誰にも気付かれない可能性があります。
なるべく2人以上で作業をするか、誰かが目の届く範囲にいる環境下で作業をしましょう。


・のどが渇く前に水分補給 そしてクールダウン

水分はのどが渇いてからゴクゴク飲むのではなく、のどが渇く前に少しずつ飲むほうが体内に吸収されやすいです。
水分と同時に発汗によってミネラル分が不足しますので塩飴をなめたり、スポーツドリンクを飲むようにしましょう。

また、水分補給時には、日陰や扇風機、冷房などで火照った体をクールダウンさせ、体を休めましょう。


・熱中症になりにくい農作業環境にする

木陰ができるような高木があればいいですが、無ければテントなどで日よけをつくるようにしましょう。

鍬などを使う作業は、体力を使います。気温が上昇する時間帯をさけて、午前や夕方に行うようにスケジュールを組みましょう。

ハウスの中で作業する場合などは時間を決め、長時間の高温下作業をしないように時間管理を行いましょう。

風邪、寝不足、二日酔いなど、体調が悪い時の作業は行わないように自己管理を忘れないことが大事です。


まとめ


農作業は『やりがい』があり、健康的に長生き出来るとっても魅力的な仕事・趣味ですが、半面、無理をすると身体を壊したり、ひどくなると熱中症や命に係わる危険も含んでいることがわかりました。

春夏秋冬、四季の移り変わりを自然と触れ合いながら感じ、無理せず体を動かし、お腹がすいたら自分の手で作り上げた感動野菜を食べて、もっともっと元気で健康な『暮らし』をつくっていきたいものです。

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参考文献


いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。

▷▷やさい畑 2018年 10月号

▷▷野菜だより 2018年 11月号

▷▷現代農業 2018年 11月号



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Last Modified : 2019-12-02

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