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うどんこ病対策 家庭菜園やプランター菜園で使用できる農薬



2018/8/26/1




野菜の栽培にはつきものの病害虫。栽培環境や土の状態が良い中で元気に育つ野菜であれば、植物がもともと持っている免疫力で大きな被害に合うことはありません。ですから、薬剤に頼る前にまずは元気な植物を育てることが最も大事です。
しかし、気候変化や周囲の環境変化など、ちょっとしたことで栽培環境が変わり、病害虫の大発生に見舞われてしまうことがあります。

今回は病害虫の中でもポピュラーな『うどんこ病』について調べてみました。





植物と微生物の関係



いったん植物が土中に根を伸ばし、地表に茎葉を出し始めると、微生物はその周りに集まってきて植物の成長を助けたり、病害虫から植物を守ってくれます。
反対に、植物は微生物の成長に必要な養分を提供し共存関係が成立しています。

また、土中の有機物は微生物によって分解されてはじめて養分として植物が吸収できます。
微生物の死骸も分解されて、養分として植物に吸収されています。

このように微生物は、植物が生きるために大きな役割をはたしているのですが、さまざまな病気もまた微生物が引き起こすものです。

農薬は、病原菌だけを殺すことができれば万能ですが、植物に有用な微生物までも殺してしまう恐れが大きく、また、土中の微生物バランスを崩す可能性があるため、残留農薬の問題、環境への問題も含め、なるべくなら化学農薬の使用は避けたいところです。



病原菌の種類と発生場所



植物の病気の原因となる微生物は糸状菌(カビ)によるものがほとんどです。
その他、細菌(バクテリア)によるもの、ウイルスが原因の病気があります。

また発生場所として、茎葉花など地上部の植物体の表面で菌が繁殖して生育を悪くするもの、植物体内で繁殖して病斑が現れるものがあります。
その他、土壌中で繁殖して根に被害を与える病気などがあります。



うどんこ病



《症状》

全体がうっすら白くなり、次第に濃くなり、うどん粉をまぶしたようになる症状が葉や花首に発生します。
葉の表面が覆われることで光合成ができなくなったり、葉から栄養を吸収されてしまうので生育不良になり、やがては枯れてしまいます。



《生態》

うどんこ病は糸状菌(カビ)の仲間ですから、胞子が飛び、風で運ばれ若い葉の表面などに寄生します。
涼しく湿度が低いと繁殖しやすく、春から秋にかけて発生します。
特に風通しの悪いところで多発します
雨が続くような時は発生が少なくなります。



《発生しやすい植物》

野菜、草花、樹木などほとんどすべての植物に発生する可能性があります。



うどんこ病に効果のある薬剤



うどんこ病に効果のある主な薬剤を紹介します。
薬害の恐れがありますから、それぞれの作物に適応している薬剤を選ぶことが大事です。
自分の栽培している作物に多く適応している薬剤を選ぶのがコツです。



① アーリーセーフ

オーガニック栽培対応です。
天然成分由来で安心です。
ほぼすべての野菜に使えます
発生初期の使用で効果が高いです。

▷アーリーセーフをみてみる




② カリグリーン

オーガニック栽培対応です。
発病後の治療に効果があります
散布翌日に収穫が可能です。
すべての野菜に使えます。

▷カリグリーンをみてみる




③ベニカマイルドスプレー

オーガニック栽培対応です。
食品成分から生まれた殺虫殺菌剤です。
希釈などの手間いらずで直ぐ使えます
収穫前日まで使え、使用回数の制限もありません。
▷ベニカマイルドスプレーをみてみる




④STダコニール1000

カビ類(糸状菌)による広範囲の病気に効果のある総合殺菌剤です。
各種病原菌に対して抵抗性がつきにくい薬剤です。
適応する野菜と使用回数、薬害等がありますから、取扱説明書をよく読んでお使いください。

▷STダコニール1000をみてみる




⑤パンチョTF顆粒水和剤

2つの殺菌成分でうどん粉病にすぐれた予防効果と治療効果があります。
雨に強く効きめが長く続きます。
適応する野菜と使用回数、薬害等がありますから、取扱説明書をよく読んでお使いください。

▷パンチョTF顆粒水和剤をみてみる




まとめ



植物は一度根を生やしてしまったら、そこから移動することはできません。
その場の環境に合わせて生きていかなければならないのです。
ですから、いろんな外的攻撃に打ち勝つ免疫力を長い進化の中で確立してきました。

要するに、植物はもともと持っている免疫力で病害虫に負けないようになっています。

昨今の異常気象による病虫害や生理障害は自然現象なので、なかなか避けにくいことですが、肥料のやりすぎによる軟弱栽培が原因の病虫害や、風通しの良い栽培環境づくりなどは、自らの栽培技術向上で克服することができます。

毎日作物をよく観察し適切な栽培をして、病害虫に負けない元気で美味しい野菜づくりに努めましょう。


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参考文献


いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。

▷▷やさい畑 2018年 10月号

▷▷野菜だより 2018年 11月号

▷▷現代農業 2018年 11月号



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Last Modified : 2019-12-02

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