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写真でわかりやすいニンジン栽培記録 【種まき・間引き・土寄せ・収穫】 2018版



9/24/ニンジンまき終え



2018年秋のニンジンの栽培記録です。
畝立てから収穫までを記録します。
家庭菜園やプランター菜園でのニンジン栽培の参考になれば幸いです。

今回使用するニンジン品種はこちら
▷にんじん 種 【甘美人】 ペレット300粒
▷時なし五寸 紅彩 種子 を見てみる





ニンジン栽培 基本情報



《発芽適温》 15~25℃ 発芽日数15~20℃で8~10日 10℃で14日 好光性種子

《生育適温》 15~25℃

《間引き》 1回目本葉2~3枚頃 2回目本葉5~6枚で1本立ちとする

《追肥》 本葉5~6枚1本立ちの時、1回追肥。根元に土寄せ1回のみ

《収穫時期》 栽培日数110~120日を目安にする


2018年9月9日 栽培日数0日 畝立て 種まき



ニンジンは移植ができませんから、ポット育苗せずに直播き栽培となります。
また、ニンジンは発芽さえすれば成功したようなものといわれるほど発芽率が低いので、種まき後の管理を怠らないようにします。



畝高10㎝、畝幅60㎝の畝を作り、2条植えにします。
タネは、1~1.5㎝間隔で浅く植えます。
タネと土が密着するように軽く上から押さえます。

2018/9/9/1

2018/9/9/2



じょうろを使ってタネが流れ出ないように、やさしく水をかけます。
タネを乾燥させると発芽しなくなります。また発芽した芽はダンゴムシなどに食べらる可能性があります。
この乾燥防止と害虫防除を兼ねて不織布をべた掛けしておきます。
発芽は5日以上かかりますから、乾燥させないように毎日注意して観察します。

2018/9/9/3


2018年9月24日 栽培日数0日 種まき直し



ニンジン栽培の洗礼をうけました。
10~14日で発芽の予定でしたが、15日たっても1つも発芽を見ません。乾燥させてしまったわけでもないのに。
ニンジンの種は寿命が1~2年しかなく、おそらく種が古かったのが主原因で、気温が不安定だったのも起因しているのではないかと思われます。
ニンジンの種まき適期は9月までが大半なので、ここできっぱりあきらめて新しい種をまき直します。
▷時なし五寸 紅彩 種子 を見てみる

野菜タネの寿命についてはこちらを参考にしてください↓↓
🔗種まきは4つの条件を揃えれば芽が出る!発芽を成功させる方法とコツ

9/24/にんじん雑草のみ



畝の表面をミニ熊手で耕し、まき穴を作ります。
条まきはやめて、株間10㎝間隔で4~7粒まくことにします。
ニンジンは競い合って育ちますからちょっと多めにまきます。

9/24/にんじん株間10センチ

9/24/4〜7粒



水持ちの良い種まき用土を覆土し、たっぷり水を与えます。
噴霧器を使うとタネが流されません。
▷殺虫剤噴霧用小型噴霧器 1L用を見てみる

9/24/ニンジンまき終え



土の乾燥防止と防虫を兼ねて不織布をべた掛けしておきます。
どうか発芽しますように…

9/24/ニンジン不織布


2018年9月30日 栽培日数6日 発芽



やっとニンジンの赤ちゃんに巡り合えました、うれしい発芽です。
発芽日数6日でしたが、これぐらいが平均だと思います。

2018/9/30/2



べた掛けしていた不織布を使ってトンネルを作ります。
台風24号が接近しています。吹き飛ばされませんように。

2018/9/30/1


2018年10月1日 栽培日数7日 台風24号



せっかく発芽がそろったのに台風の雨と風にもろにやられました。
トンネルははがされ、芽の多くが埋もれてしまいました。
2018年のニンジン栽培なかなか順調にいきません。
どの程度回復できるのかしばらく様子を見てみます。

2018/10/1/2

2018/10/1/4


2018年10月6日 栽培日数12日 バッタ



台風の被害で半分ほどやられてしまい、それでももう半分はなんとか復活してきたのに、不織布をトンネルしておかなかったために食われました!バッタに!
5~6株はなんとか生存していますのでそのままで、空いた箇所にまき直します。
はてさて私はニンジンを収穫することができるのでしょうか?不安がつのります。

2018/10/6/6


2018年10月13日 栽培日数7日 再々発芽


10月6日にタネまき直しましたので、リセットして栽培日数7日、発芽がそろいました。
しばらく天気も安定しているようなので安心して見守れそうです。
台風とバッタを耐え抜いた株は本葉が出て線香花火のようで綺麗です。
若苗は小っちゃくて可愛くて、それでいて生気にあふれていていとおしくなります

2018-10-13-3 ニンジン発芽

2018-10-13-4 ニンジン


2018年11月3日 栽培日数28日 間引き 中耕 土寄せ 追肥


春夏と違って秋冬栽培はゆっくりペースです、20日で本葉2枚ほどになり大分込み合ってきましたので、2~3株に間引きをしました。

2018/11/3/2 ニンジン



株間に穴を掘り少量のボカシ肥を入れて土とよく混ぜます。肥料は効き過ぎても効かな過ぎてもダメなので、少量ずつ施すことにします。

2018/11/3/3 ニンジン



硬くなった周りの土を中耕し、空気と水が土中に浸み込みやすいようにします。
また、株元に土寄せして株を安定させておきます。
冬になると北風が通る場所なので不織布でトンネルして防虫防風対策をしておきます。
不織布は防虫ネットや寒冷紗に比べて風を通しにくく、何よりコスパが高いのでお気に入りの資材です。

2018/11/3/5 ニンジン

2018/11/3/6 ニンジン


2018年11月24日 栽培日数49日 間引き 土寄せ 1本立ち


本葉が5枚を超えました。株元もしっかりしてきましたので、2~3株から1本立ちにしました。
株元に軽く土寄せしてニンジンの肩が表面に出ないようにしておきます。
前回追肥をしたので、あとは収穫までほとんど手を付ける必要はないです。

間引いた株は5㎝程のミニキャロットになっていたので、生のままマヨネーズをつけていただきました。

2018-11-24-2 ニンジン

2018-11-24-1 ニンジン

2018-11-24-3 ニンジン


2018年12月2日 栽培日数57日 


本葉が7~8枚ほどになりました。順調に大きくなっています。
ここから本格的に根部が肥大していくと思います。

2018-12-2-8 ニンジン


2018年12月29日 栽培日数84日 


年末、天気も良いし家の大掃除で一日いるので、全ての畑のトンネルを外し思い切り日光を浴びてもらいました。
不織布の遮光率は10%もないですが、それでも遮っていることには変わりはないので、全解放です。

気温が低いので、成長はゆっくりですが順調に葉数も増えています。
寒さにあたってこれから甘みがぐっと増すと思います。

2018-12-29 全体
2018-12-29 ニンジン



野菜が寒くなると甘みを増す仕組み


野菜は凍りつくような寒さでもなかなか凍ることはありません。これは野菜が凍らないように寒さ対策をしているからです。

そもそも凍るのは水分なんですが、水に糖分やビタミンなどが含まれていればいるほど凍りにくくなるのです。
だから寒くなると野菜は凍らないように一生懸命糖分やビタミンを作り出すのです。

これが野菜が寒くなると甘みを増す仕組みです。
成長はとてもゆっくりですが、光合成でつくられた栄養分をじわじわと甘みに変えているのですね。


2019年3月6日 栽培日数151日 収穫


年末以来ほったらかしだったニンジンが収穫適期になったようです。
次作のために畑を開けたいので一斉に収穫しました。
全部で21本、内又根が1本でなかなかの出来です。
この畑は半日陰ですが、早く日が当たり始める通りが太かったです。

2019-3-5-1 ニンジン2019-3-6-2 ニンジン



まとめ


今作のニンジンは、タネの寿命、台風、バッタの食害など植物栽培の育苗期の難しさを痛感させられました。
また、苗の時期を過ぎるとほとんど手をかけなくてよいニンジン栽培の簡単さも味わうことができました。

苗半作といわれるほど育苗期の栽培の成否が、収穫の出来不出来に直結する大事な工程であることがわかりました。

根菜類ということで又根の心配がありましたから、土を十分に耕しました。1本又根になってしまいましたが残りはスッとまっすぐに伸びた形になり満足しています。
煮物にしていただきましたが、ニンジンの味がしっかりして、ホクホクとした食感も家族から好評を得ることができました。
冬の間寒さにあたりながらじっくりと成長したおかげだと思っています。

次作のニンジン栽培が楽しみです。



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参考文献


いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。

▷▷やさい畑 2018年 10月号

▷▷野菜だより 2018年 11月号

▷▷現代農業 2018年 11月号



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Last Modified : 2021-04-17

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