投稿:2018-09-16
| 更新:2020-05-14
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2018年秋の小ネギの栽培記録です。
種まきから収穫までを記録します。
家庭菜園やプランター菜園での小ネギ・葉ネギ栽培の参考になれば幸いです。
今回使用する葉ネギ品種はこちら
▷トーホク 万能小ネギ
▷アタリヤ農園 九条ネギ

《発芽適温》 15~25℃ 発芽日数 6~8日
《生育適温》 16~20℃
《育苗期間》 草丈20~25㎝頃まで その後…①小ネギとして収穫可能 ②細ネギなら株間20㎝に5~7本、③太ネギなら株間10㎝に2本ずつ定植する
《収穫時期》 栽培日数120日を目安に収穫可能
《タネの寿命》 タネには寿命があります。ネギのタネの寿命は1年です。購入したタネは1シーズンで使い切ってしまった方が良いです。保存する場合はこちらを参考にしてください。
種まきは4つの条件を揃えれば芽が出る!🔗発芽を成功させる方法とコツ

今回の小ネギ栽培は、育苗箱を使って栽培し、そのまま収穫するものと、露地栽培に植え替えするもの2通りに挑戦しようと思います。
育苗箱を2つ用意し、元肥、もみ殻を混ぜ込んだ土を八分目まで入れます。
土には十分に水を浸み込ませておきます。
1箱は3条に筋蒔き、もう1箱はバラまきにします。


薄めに覆土し手で軽く押さえて密着させます。
最後に霧吹きを使って表面に水をまきます。乾かさないように注意します。


15日に種まきした小ネギが9日たっても発芽しません。ネギのタネは寿命が短いようで古くなってしまっていたようです。
雑草の芽は出ましたがネギの芽は1つも出ませんでした。

もしかしたら明日以降発芽するかもしれませんが、栽培適期を外す可能性がありますから、ここできっぱりあきらめて、まき直しすることにします。
急遽ホームセンターでタネを購入し、用土を耕し、条まきとバラまき2種類の育苗箱を用意します。

覆土した土は水持ちの良い育苗用土にして乾燥させないように気をつけます。
今度は発芽しますように…
▷アタリヤ農園 九条ネギ


発芽しました。
気温の変化はさほどなかったので、発芽しなかったのは種が古くなってしまっていたのでしょう。



草丈が5㎝ほどになったので間引きをしました。
今回は同じ個所から発芽している株を間引いて5ミリ間隔としました。

スッキリしました。次は1㎝間隔に間引く予定です。


2枚目の葉が伸びてきて混みあってきました。株間の短いところは摘便間引いていきます。
根元もだいぶガッチリしてきました。
ネギは過湿より乾燥気味を好むようですから、注意しながら栽培していきます。


草丈10㎝を超えてきました。最終的に株間1.5㎝になるように間引きを続けていきます。
間引いたネギは、すっかりネギの風味がするので、料理に使えますよ。
土表面にもみ殻米ぬかボカシ肥をパラパラと少しまいて追肥としました。


ネギの生育はゆっくりです。69日で葉数2~3枚、株元の直径3ミリ程です。それでも少しずつ順調に大きくなってると思います。


年末、天気も良いし家の大掃除で一日いるので、全ての畑のトンネルを外し思い切り日光を浴びてもらいました。
不織布の遮光率は10%もないですが、それでも遮っていることには変わりはないので、全解放です。

まだまだ細いですが、年越しそばの薬味に少し収穫してみようかなと思います。
プランターに5~6株まとめて定植したり、コマツナの畝にコンパニオンプランツとして定植したり、いろいろと植え替えをしてどのように成長するか観察しています。


バラまきで育苗していた方の苗をプランターに定植しました。
バラまきで苗脇からシャベルを入れることができないので、箱の縁からシャベルを入れて下から救い上げるようにすると根を傷つけることなく抜くことができます。

3~5本くらいをまとめて植え付けするのが良いようのですが、苗数が多いので7.8本まとめて植え付けてみました。
葉はまだ細いですが、根はしっかりとした印象です。

5㎝程の植穴を掘り、植え付けます。
株間は10㎝とりました。30株ほど植え付けることができました。
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今日は大晦日。筋蒔きしていた苗の2列を、年越しそば用に収穫してみました。
まだまだ細いですが、ネギの良い香りが漂います。
憧れの九条ネギで年越しそばを食べることができます。うれしいな~



野菜は凍りつくような寒さでもなかなか凍ることはありません。これは野菜が凍らないように寒さ対策をしているからです。
そもそも凍るのは水分なんですが、水に糖分やビタミンなどが含まれていればいるほど凍りにくくなるのです。
だから寒くなると野菜は凍らないように一生懸命糖分やビタミンを作り出すのです。
これが野菜が寒くなると甘みを増す仕組みです。
成長はとてもゆっくりですが、光合成でつくられた栄養分をじわじわと甘みに変えているのですね。

日に日に気温が上がって本格的に成長し始めました。
時々必要量だけ刈り取って料理に利用していましたが、大きくなるにつれて薬味としての香りが立ってきたようです。
米ぬか・コメ殻堆肥を追肥して成長を促します。抽苔する前での収穫を目指します。
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庭の梅も散り始め、本格的に春の陽気になりました。
ここへ来てニョキニョキと音が聞こえるかのように一気に伸びました。
お蕎麦の薬味に使うべく1束ごと収穫しました。白い部分は香りも強く、スーパーで買った乾麺ですがとっても美味しくいただくことができました。満足満足!


春の味覚、スナップエンドウやイチゴとともに収穫です。
トウが立ち始めた株も見え始めたのでそろそろ終盤です。


とうとうネギ坊主が出始めました。とう立ちすると硬くなって食味が落ちますからすべて収穫してしまいました。
栽培期間227日と長い期間となりました。これで撤収とします。


ネギのタネは寿命が短い。今回はこれにつきました。9月中旬に栽培開始のはずが、古いタネが発芽せず、新しいタネをまき直しで9月下旬にずれこんでしまいました。栽培適期は守らないとやはり順調に育ってくれないものです。
周年栽培可能な葉ネギといわれていますが、寒い時期は成長が遅くなり栽培管理が大変になります。次回は12月に収穫できるような栽培スケジュールで作付けしたいと思います。
ネギはコンパニオンプランツとしても利用できますから、残ったタネは発芽期限が来る前に有効利用すると良いでしょう。
おすすめのアイテムを紹介します。
私は天気の良い早朝に葉面散布して光合成を促進させています。
実も葉もひと回り大きくなるような気がしています。是非お試しください。
🔗玄米アミノ酸酵素液について


野菜は、日光が大好きです。特に夏野菜は日光と温度を要求しますが、昨今の猛暑、酷暑の中では気温の上がり過ぎにより、元気がなくなり成長が弱まったり、病害虫が多発したりします。日光は好きでも異常な暑さは好きではないようです。
地球温暖化が原因とされるこの暑さですが、下記写真資料にある通り1960年代から暑さが顕著になりはじめています。植物の進化はもっともっと長いスパンですから、温暖化のスピードに植物の進化が追い付いていないというのが現状のようです。
将来、人間にとっても植物にとっても過ごしやすい夏に戻ってくれるのが一番良いのですけど、どうなることやら。現状ではこの暑さにも負けない品種の改良を待つしかないのでしょう。
日本の夏は徐々に暑く、長くなっている (東洋経済ONLINEより)


これであなたも菜園家‼
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いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。
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野菜作りが一作終わると、土壌中の養分は消費されてしまっています。次期作のために失われた栄養分を補給しなければなりません。
足りなくなった分、または次期作の野菜に必要な栄養分を補うために有機物を投入します。
注意しなければならないことは、生育途中に足らなくなった場合は追肥すればよいですが、過剰な場合は残った肥料成分が腐り、病害虫などの害がでてきますから、多過ぎないように気を付けなければなりません。
有機物が投入されると活発になる微生物
微生物にとって有機物(油かす・骨粉・魚かす・牛ふん・豚ふん・鶏ふん・生ごみ・緑肥など)はエサです。エサのない状態ではひっそりとしている微生物ですが、有機物が土に投入されると一気に活発にエサを食べ、増殖と死滅を繰り返します。
このエサを分解してできた物質を、根は栄養分として吸収することになります。
死滅した微生物もまた他の微生物に分解され栄養分になります。
化学肥料は、微生物のエサにはなりません。したがって、化学肥料だけの施肥は、エサがないのでやがて微生物ゼロの土を作ります。
分解しやすい物質と分解しにくい物質
有機物には様々な物質が含まれています。
微生物は食べ易い物質(糖、デンプン、たんぱく質など)から先に分解していきます。
食べ易いので一気に分解し増殖するので熱が出ます。
有機物の投入を種まき・定植の数カ月前に行う理由の一つは、この熱で根が傷つくのを避けるためです。
さて、残った食べにくい物質はどうなるかというと、ゆっくりと時間をかけて微生物によって分解されていきます。堆肥となりやがて腐植となります。この時熱は出ません。
分解し易い物質を分解し、且つ発酵熱によって雑草のタネや病害虫の元を減らす工程を、堆肥作成においては一次発酵といい、一次発酵が終えた有機物は完熟堆肥とうたっても良いことになります。
この後、分解しにくい物質をゆっくり分解していきますが、時間が経てばたつほど腐植と微生物が増え、良質な完熟堆肥となっていきます。
どの微生物が動くかはわからない(水たまりでは腐る)
有機物が投入されると、エサを食べ微生物が活発になるといいましたが、有用菌である『乳酸菌』や『酵母菌』などが多く活発に動いてくれれば理想的な発酵になるのですが、そうでない場合があります。
水はけが悪かったり、大雨で水たまりになってしまうような畑で、土に酸素が含まれていない土壌では、同じ分解でも発酵ではなく腐敗となる微生物が動きます。
腐敗の場合は、植物の生育を悪くする物質が出来たり、有毒なガスが発生したりします。何より腐敗臭に誘われてハエやセンチュウなど害虫が寄ってきて悪の温床となります。
有機物さえ投入しておけば大丈夫、美味しい野菜ができる!と安心するのは間違いです。
腐敗の条件は、水、酸欠、温度です。せっかくの有機質肥料ですから腐らせないようにしたいものです。
ボカシのすすめ
発酵か腐敗か…土の中でどっちに転ぶか分からないようなことを避けるため、あらかじめ有用菌で有機物を上手に発酵させたものがボカシ肥料です。
これなら一次発酵済みなので温度が上がることもないですし、有用菌によって分解され、根が吸収できる栄養分になっていますから安心して施肥することができます。
ベテラン菜園家ともなれば、自分の手に入れやすい有機物などを利用してオリジナルの『ボカシ』を作り菜園に投入しています。
数種類の有機質肥料を発酵させた即効性の肥料をボカシ肥料といい、落ち葉やバークなどを入れ、分解がゆっくりで土壌を改良するような働きを持つもので一次発酵が済んでいるものを完熟堆肥といいます。
ここをしっかり押さえ、理解しておくことが大切です。
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Last Modified : 2020-05-14