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写真でわかりやすい!イチゴのプランター栽培 【苗定植・葉欠き・トンネル保温・収穫】 2018-2019版



2018/4/27/1




2018夏から秋にかけてランナーから育てたイチゴの苗を10月6日にプランターに定植しました。
定植から2018冬、2019春への栽培の様子を記録していきます。

家庭菜園イチゴ栽培の参考になれば幸いです。


イチゴ栽培 基本情報


《栽培の流れ》 (9~10月)定植 ⇒ (11月)生育 ⇒ (12~2月)休眠 ⇒ (3月)生育開始 ⇒ (4月)開花 ⇒ (5月)収穫 ⇒ (5月~9月)子株(苗)づくり

《生育適温》 18~25℃ 冷涼な気候

《地上部の生育適温》 20~25℃

《果実の肥大適温》 昼間20~24℃ 夜間 6~10℃

《果実の収穫時期》 開花から約30日


イチゴは多年草


秋になると園芸店やホームセンター、ネットショップには様々な品種のイチゴ苗が並びます。今回のイチゴも2016年秋にホームセンターで買ったものです。
イチゴは多年草です。ですから、もちろん親株自体何年も育てられますが、老化で実がつきにくくなります。そこで、親株から出るランナーで出来る子株を上手に管理・更新することで、何年も栽培し続けることができます。
ですから、苗を購入する場合は、少々高額でも良い苗を選んだ方が何年も美味しいイチゴが実る可能性が高まると思います。


2018年10月6日 栽培日数0日 定植


60㎝プランターに2株ずつ定植しました(1つは3株)
イチゴの根は深く生えずに浅く密集して生えます。ですから深いプランターではなくても栽培可能です。
これから春まで光合成をしてたっぷりと栄養をため込んでいきます。
春には甘くて美味しいイチゴの実がたくさん採れますように…

蜜香 4株株間をとるために1プランターに2株定植
2018/10/7/1

あきひめ 5株1プランター2株と3株に定植
2018/10/8/2


2018年10月24日 栽培日数18日 


しっかり根付いたようです。古くなった葉をかく『葉かき』も定期的に行います。
イチゴは、9月の気温と日差しの長さ(日長)を感じ取って、翌年の花芽が作られます
これを『花芽分化』と呼びます。

2018/10/24/4 イチゴ



花芽分化が済んだのでしょうか、花芽が見え始めました。
しかしこの季節は実にならないため、これは摘んでしまいます。

2018/10/24/5 イチゴ


2018年11月11日 栽培日数36日 


全ての株で花芽が出て花まで咲きました。葉数も増えてきて元気に育っていることを実感できます。
これから寒くなり、株は休眠するので花芽は摘み取って栄養を蓄えるようにします。
追肥としてもみ殻米ぬかボカシ肥をパラパラと少しまき土となじませておきました。

2018/11/11/5 イチゴ


2018年12月2日 栽培日数57日 


11月はイチゴにとって休眠に入る前の成長期です。気温が低くなり休眠する前にたっぷりと日を浴びて寒さを乗り切る力を蓄えます
定植時より、葉数もふえクラウンもガッチリしてきました。もうしばらくは成長を続けますが、本格的な寒さが続くと茎葉が地面を這うようなロゼットという形になり越冬します。

章姫のようす
2018-12-2-3 あきひめ

蜜香のようす
2018-12-2-4 蜜香


2018年12月29日 栽培日数85日 


年末、天気も良いし家の大掃除で一日いるので、全ての畑のトンネルを外し思い切り日光を浴びてもらいました。
不織布の遮光率は10%もないですが、それでも遮っていることには変わりはないので、全解放です。

2018-12-29 全体



やはり静岡は暖かいですね、年末でも花芽が出ています。
株間にタマネギ苗を1株混植しています。
相性の良い混植のようですが、お互いどのように成長するのか観察していきます。

2018-12-29 イチゴ


2019年1月19日 栽培日数105日 ビニールトンネル


半促成栽培に挑戦します。
イチゴの露地栽培では4~5月頃にイチゴが収穫できますが、ビニールトンネルで保温することによって、3月ごろから収穫ができるようになります。
一般的にイチゴは、9月に花芽分化し、11月から休眠し、一定の時間寒さにあたって休眠打破した後、暖かくなってくると花が咲き実をつけます
休眠打破までは済んだものと判断し、ビニールトンネルで暖かさを実現させます。

イチゴの休眠についてはこちらを参考にしてください
🔗イチゴの防寒

2019-1-19-1イチゴ



イチゴのプランター栽培では水やりや葉かき作業がありますから、トンネルは解放できた方が作業が楽です。
両サイドを固定する際に、作業をする側面のビニールを余らせておくと、支柱に沿って開いて開放することができます
不織布などでも同じようにすることができます。

2019-1-19-2 いちご
2019-1-19-3 イチゴ




トンネル内の温度が上がった場合は換気をしますが、この時重宝するのが写真のようなクリップです。たくし上げたビニールを挟んでおけるので便利です。
DAIMトンネルパッカー はこちら

2019-1-19-4 イチゴ


2019年2月27日 栽培日数144日 開花


日中はビニールトンネル内の温度が暖かいので、葉も生き生きとし始め、花が咲き始めました。
茎も太く花も大きいので大きな実がなりそうです。ただ、まだ虫が飛ぶ時期ではないので人工授粉を試していますが、上手くいっているかどうかが不安です。

2019-2-27-1 イチゴ


2019年3月29日 栽培日数174日 


実がふくらんできました。
暖かければ色づくのが早いですが、どうなるでしょう。
昨年に比べ、茎が太く花も大きく咲いているし、花数も多いです。
土が良くなってきているのか、米ぬかもみ殻堆肥が効いているのか、多分どちらもプラスに働いているのでしょう。

2019-3-29-1 いちご


2019年4月10日 栽培日数186日 


みごとに赤く色づいて「あきひめ」収穫第一号になる予定だったイチゴちゃんがなんと、何者かにかじられてしまいました!
犯人はネコか?カラスか?見当がつきませんがショックビックです。
もうすぐ赤く色づく隣りのイチゴちゃんが「あきひめ」収穫第一号に昇格です。食べられてしまわない程度の高さににビニールトンネルを設定しました。

2019-4-10-1いちご


2019年4月18日 栽培日数194日 


食害が止まりません!甘い先端部だけを食べています。既に1パック分くらい処分しました。
ナメクジはこのような食べ方をしないと思うので、おそらく小動物ではないかと予想します。
防鳥ネットを試してみます。あみめが広いので受粉をしてくれるミツバチなどは通れるはずです。しばらく様子を見てみましょう。

2019-4-18-2 イチゴ
2019-4-18-1 イチゴ



2019年4月20日 栽培日数196日 


防鳥ネットが正解でした。1つも食害されなくなりました。
一度にこんなに収穫できたのは初めてです。
スナップエンドウも収穫のピークを迎えていて、家庭菜園やっていて良かったなあと改めて感じます。
今や簡単に手や口にすることができる作物ですが、生産者の長年の努力のおかだということを再認識できます。

2019-4-20-1 イチゴ スナップエンドウ


2019年5月15日 栽培日数221日 


安定した暖かさが続くようになったので、透明ビニールを外し、防鳥ネットのみとしました。
雑草や古くなった葉を取り除いでスッキリしたプランターとなりました。
昨年までは第一果房で終わってしまったのですが、今シーズンは第二果房が生えてきました。半促成栽培の賜物ですね。
もう一回収穫ピークが来てくれれば良いのですが…

2019-5-15-5 イチゴ2019-5-15-4 イチゴ



2019年6月13日 栽培日数250日 


第二果房の実も順調に収穫していましたが、生り疲れか小さい実や奇形果が増えました。
私の畑では5月までが栽培適期かもしれないですね。

これからは実は取らずにランナーを増やして来シーズン用の苗を作っていきます。
イチゴのプランター栽培 【苗定植・葉欠き・トンネル保温・収穫】 2019版はここまでとします。

2019-6-13-1 イチゴ



古くなった葉を欠き、周囲の掃除をして苗づくりにシフトします。
今回は甘い実が多く取れた『蜜香』のみを増やすことにします。

2019-6-13-4 イチゴ2019-6-13-2 イチゴ




『章姫』を掘り起こしてみました。根がぎっしりと詰まっていました。
これだけ根が多ければ実も多く取れるのでしょう。

2019-6-13-3 イチゴ

『蜜香』の苗づくりはこちらをご覧ください
🔗イチゴ 蜜香のプランター栽培記録 【子株(苗)づくり・定植】 2019版


まとめ


今シーズンは多くの実が採れて味も濃いイチゴになりました。

昨シーズンとの違いは…

・葉かきは茶色くなりかけた、いかにももう光合成はしていないだろうと思われる古葉だけを欠くようにして葉数を多めに保った。
・もみ殻米ぬかボカシを元肥・追肥に利用した。化成肥料は使っていない。

です。
このことが作用して甘くて数多くの実が取れたのかはわかりませんが、微生物の多く住む土づくりによって根がビッシリ生え、土からの栄養の吸収が効率よくいったのだと思いたいです。

🔗7日で完成 米ぬか・もみ殻 ボカシ・堆肥づくり/好気性発酵

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参考文献


いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。









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Last Modified : 2020-05-05

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