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コガネムシの駆除対策 家庭菜園やプランター菜園で使用できる農薬



2019-2-9-1 コガネムシ害




野菜の栽培にはつきものの病害虫。栽培環境や土の状態が良い中で元気に育つ野菜であれば、植物がもともと持っている免疫力で病害虫を寄せつけませんし、大きな被害に合うことはありません。ですから、薬剤に頼る前にまずは元気な植物を育てることが最も大切です。
しかし、気候変化や周囲の環境変化など、ちょっとしたことで栽培環境が変わり、病害虫の大発生に見舞われてしまうことがあります。

特に昨今の異常気象は、あっという間に栽培環境を大きく変えてしまうことで、植物に大きなストレスを与え、植物を弱らせ、病害虫被害が多発してしまう傾向にあります。

今回は、♪コガネムシは金持ちだ~♪ コガネムシとカナブンは一緒? いえいえ作物にとって害虫になるのはコガネムシ。カナブンは悪くないんです。

そんなコガネムシについて調べてみました。





害虫と益虫



大事に育てている作物の花や葉、茎、根を食べたり、養分を吸汁して害を及ぼす虫を、その作物にとっての害虫』といいます。
一方、カマキリ、クモ、テントウムシなどはそれらの害虫を捕食し、ミツバチやチョウは受粉の手助けをしてくれます。このようなその作物に有益な虫を『益虫』といいます。

農薬は、その作物に対する『害虫』だけを殺すことが出来れば万能薬ですが、残念ながら『益虫』までも殺してしまう可能性が多くあります。
また、農薬を使うことで、畑の生態バランスを崩す可能性があり、余計な病害虫を増やすことになりかねません。乱用することで虫に耐性ができ、薬が効かなくなることだってあります。
ですから薬剤の使用は、残留農薬の問題、環境への問題も含め、最小限にとどめたいものです。


病害虫にやられるきっかけ



植物の葉や根の周囲では、数億いる微生物の中でも乳酸菌などの有用微生物(善玉菌)が数的優位な状態でバランスを保っています。

この状態であれば、土中環境が健全であるので、植物の根は活発に栄養分を吸収でき、植物全体が元気になり、植物のもともと持っている抵抗力や自然免疫力が発揮され、病害虫にやられることなく植物は元気に育ちます。

ところが、気候変化(異常気象)、肥料過多、肥料不足、ストレス、老化などで抵抗力が弱くなると微生物バランスが崩れ、悪玉菌が数的優位になることで病害虫の攻撃にやられるようになってしまいます。

ゆえに
病害虫にやられない = 植物を元気に育てる = 有用微生物の多様性を保つ 
といえそうです。


コガネムシ


↓虫を判別するにはこちらが参考になります
🔗昆虫エクスプローラ
🔗病害虫・雑草の情報基地



《被害症状》

幼虫の被害と成虫の被害があります。

幼虫は根を食害します。イモなどもかじられます。根からの養分吸収ができなくなり枯れてしまうこともあります。

成虫は葉を食害します。葉脈だけを残して網目状に食害するので生育や美観が損なわれてしまいます。

新芽や新葉を好んで食害しますので、幼苗の時期には生育が著しく悪くなる可能性がありますので注意します。

家庭菜園で見かけるコガネムシは、マメコガネトウガネブイブイヒメコガネアカビロウドコガネなどがいます。




《生態》

発生時期は5月~11月頃です。幼虫は7月~10月頃に根に被害を与え、成虫は春から夏にかけて葉を食害し土中に卵を産みます

コガネムシは夜間に活発に動き葉を食べ、土中に卵を産み付けます。卵から孵った幼虫は根を食害しながら翌年の春になって成虫となり、葉を食害します。

幼虫の体長は2~3㎝程で、頭部が黒や茶色で体色は乳白色をしています。U字型の状態で土中に生息しています。暖かい時期は地表面近くにいますが、寒くなると地中深くもぐるようになります。

成虫は飛んで移動します。

コガネムシの糞の匂いに他のコガネムシが誘われて、次第に数が増えていきます




《防除方法》

成虫を処分せずに放っておくと土中に卵を産んでしまい、翌年には大量発生してしまいますから、卵を産ませないためにも早期発見、早期防除に努めましょう。

畑の周囲の雑草を刈り取ってコガネムシの発生を抑制するようにします。

未熟な堆肥や、有機物に卵を産み付けますから完熟したものを使うようにして、卵を産ませないようにします。

畑を耕すときに見つけた幼虫は必ず処分するようにします。


コガネムシに効果のある薬剤


コガネムシに効果のある薬剤を紹介します。
薬害の恐れがありますから、それぞれの作物に適応している薬剤を選ぶことが大事です。
自分の栽培している作物に多く適応している薬剤を選ぶのがコツです



①ベニカ水溶剤

野菜、果樹、花など幅広い植物に使用できます。
有効成分が葉や茎から吸収されて植物体内にゆきわたり、殺虫効果が持続する(アブラムシで約1ヵ月)すぐれた浸透移行性殺虫剤です。また有効成分が葉の表から裏に移行しますので葉裏に隠れている害虫にも有効です。
コナジラミ、カイガラムシ、カメムシ、ケムシ、アオムシ、カミキリムシ、コガネムシ等の害虫にも効果的です。
適応する野菜と使用回数、薬害等がありますから、取扱説明書をよく読んでお使いください。

▷▷ベニカ水溶剤を見てみる






②マラソン乳剤

植物への薬害が少なく、広範囲の害虫に効果を発揮する代表的な園芸用殺虫剤です
適応する野菜と使用回数、薬害等がありますから、取扱説明書をよく読んでお使いください。

▷▷マラソン乳剤を見てみる





③スミチオン乳剤

草花・庭木・野菜や果樹などを加害する広範囲の害虫に効果のある代表的な園芸用殺虫剤です。
適応する野菜と使用回数、薬害等がありますから、取扱説明書をよく読んでお使いください。

▷▷スミチオン乳剤を見てみる l





まとめ


植物は一度根を生やしてしまったら、そこから移動することはできません。
その場の環境に合わせて生きていかなければならないのです。
ですから、いろんな外的攻撃に打ち勝つ免疫力を長い進化の中で確立してきました。

要するに、植物はもともと持っている免疫力で病害虫に負けないようになっています。

昨今の異常気象による病虫害や生理障害は自然現象なので、なかなか避けにくいことですが、肥料のやりすぎによる軟弱栽培が原因の病虫害や、風通しの良い栽培環境づくりなどは、自らの栽培技術向上で克服することができます。

毎日作物をよく観察し適切な栽培をして、病害虫に負けない元気で美味しい野菜づくりに努めましょう。


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参考文献


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よかったら読んでみてください。









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Last Modified : 2019-11-26

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