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テントウムシダマシの駆除対策 家庭菜園やプランター菜園で使用できる農薬



2018/7/29/3



野菜の栽培にはつきものの病害虫。栽培環境や土の状態が良い中で元気に育つ野菜であれば、植物がもともと持っている免疫力で病害虫を寄せつけませんし、大きな被害に合うことはありません。ですから、薬剤に頼る前にまずは元気な植物を育てることが最も大切です。
しかし、気候変化や周囲の環境変化など、ちょっとしたことで栽培環境が変わり、病害虫の大発生に見舞われてしまうことがあります。
特に昨今の異常気象は、あっという間に栽培環境を大きく変えてしまうことで、植物に大きなストレスを与え、植物を弱らせ、病害虫被害が多発してしまう傾向にあります。

今回は、テントウムシダマシについて調べてみました。





害虫と益虫


大事に育てている作物の花や葉、茎、根を食べたり、養分を吸汁して害を及ぼす虫を、その作物にとっての害虫』といいます。
一方、カマキリ、クモ、テントウムシなどはそれらの害虫を捕食し、ミツバチやチョウは受粉の手助けをしてくれます。このようなその作物に有益な虫を『益虫』といいます。

農薬は、その作物に対する『害虫』だけを殺すことが出来れば万能薬ですが、残念ながら『益虫』までも殺してしまう可能性が多くあります。
また、農薬を使うことで、畑の生態バランスを崩す可能性があり、余計な病害虫を増やすことになりかねません。乱用することで虫に耐性ができ、薬が効かなくなることだってあります。
ですから薬剤の使用は、残留農薬の問題、環境への問題も含め、最小限にとどめたいものです。


病害虫にやられるきっかけ


植物の葉や根の周囲では、数億いる微生物の中でも乳酸菌などの有用微生物(善玉菌)が数的優位な状態でバランスを保っています。

この状態であれば、土中環境が健全であるので、植物の根は活発に栄養分を吸収でき、植物全体が元気になり、植物のもともと持っている抵抗力や自然免疫力が発揮され、病害虫にやられることなく植物は元気に育ちます。

ところが、気候変化(異常気象)、肥料過多、肥料不足、ストレス、老化などで抵抗力が弱くなると微生物バランスが崩れ、悪玉菌が数的優位になることで病害虫の攻撃にやられるようになってしまいます。

ゆえに
病害虫にやられない = 植物を元気に育てる = 有用微生物の多様性を保つ 
といえそうです。


テントウムシダマシ


↓虫を判別するにはこちらが参考になります
🔗昆虫エクスプローラ
🔗病害虫・雑草の情報基地



《被害症状》

・成虫、幼虫ともに葉裏から表皮を残して網目状に食害します。

・被害が大きくなると、葉は褐変して枯れます。花や果実も食害されるようになり、奇形果や傷果になってしまいます。

・ナス、トマト、ジャガイモなどナス科作物が被害にあいます。その他ウリ科作物も好物です。

テントウムシダマシは大食漢です。大量に発生すると、次々と葉を食害されて光合成が阻害され収穫量が減ってしまう可能性があります。




《生態》

・テントウムシは肉食性で益虫なのに対し、テントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)は草食性で作物の害虫となります。

発生時期は4月~10月頃です。

・越冬した成虫が4.5月になると新芽などの葉裏にまとめて数十個の卵を産みつけます。雌は一生の間に300個前後の卵を産みますからやっかいです。

・ふ化直後の幼虫は群生し葉を食害します。6~7月頃に成虫となりますが食害は続きます。

・気温が高い地域では、成虫が夏ごろ産卵し、もう一度秋に成虫が発生します。

成虫は体長7~8ミリでテントウムシに似た形をし黒い斑点があります。テントウムシダマシと呼ばれる所以です。幼虫は体長5ミリほどで多数のトゲを持っています。




《防除方法》

越冬した成虫は、まずジャガイモ畑に飛来するので、この近くでナス科やウリ科の栽培は避けるようにします。

・早期発見、早期防除に努め、発症の少ない場合には捕殺します。卵はまとめて産みますから、ある程度見つけやすいのですぐ処分します。

・幼苗期や定植直後などは、防虫ネットなどでトンネルをして成虫の飛来を防ぐようにすると安心です。

・薬剤を使用する場合は、害虫のみに効果のあるものを使用して、益虫まで殺さないようにすることが大切です。



テントウムシダマシに効果のある薬剤


テントウムシダマシに効果のある薬剤を紹介します。
薬害の恐れがありますから、それぞれの作物に適応している薬剤を選ぶことが大事です。
自分の栽培している作物に多く適応している薬剤を選ぶのがコツです



① パイベニカVスプレー

天然殺虫成分(除虫菊を使用)ですばやく退治します。

・有機JAS規格(オーガニック栽培)で使用可能です。

・キャベツ、こまつなのアオムシ、なすのテントウムシダマシなど食害性の害虫にもよく効きます





② ベニカ水溶剤

・野菜・果樹・花など幅広い植物に使用できます。野菜のトマト、きゅうり、なすをはじめ、果樹では、うめ、かき、かんきつ、ブルーベリーまで幅広く使えます。

・有効成分が葉や茎から吸収されて植物体内にゆきわたり、殺虫効果が持続する(アブラムシで約1カ月)すぐれた浸透移行性殺虫剤です。また、有効成分は葉の表から裏に移行しますので葉裏に隠れている害虫など直接殺虫剤がかかりにくいところにいる害虫も効果的に退治します。

・植物の汁を吸う害虫(アブラムシ、コナジラミ、カイガラムシ、カメムシ等)はもとより、葉を食害する害虫(ケムシ等)や甲虫類(カミキリムシ、コガネムシ等)にも優れた防除効果を現します。

・新しい作用性をもつ成分が、従来の薬剤に抵抗性を持った害虫にも高い効果を発揮します。

・顆粒水溶剤のため、粉立ちが少なく水に溶けやすく扱いやすいです。





③家庭園芸用スミチオン乳剤

草花・庭木・野菜や果樹などを加害する広範囲の害虫に効果のある代表的な園芸用殺虫剤です。




まとめ


植物は一度根を生やしてしまったら、そこから移動することはできません。
その場の環境に合わせて生きていかなければならないのです。
ですから、いろんな外的攻撃に打ち勝つ免疫力を長い進化の中で確立してきました。

要するに、植物はもともと持っている免疫力で病害虫に負けないようになっています。

昨今の異常気象による病虫害や生理障害は自然現象なので、なかなか避けにくいことですが、肥料のやりすぎによる軟弱栽培が原因の病虫害や、風通しの良い栽培環境づくりなどは、自らの栽培技術向上で克服することができます。

毎日作物をよく観察し適切な栽培をして、病害虫に負けない元気で美味しい野菜づくりに努めましょう。


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参考文献


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よかったら読んでみてください。









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Last Modified : 2019-11-26

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