投稿:2019-05-16
| 更新:2019-11-28
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2019年春のコマツナの栽培記録です。
種まきから収穫までを記録します。
家庭菜園やプランター菜園でのコマツナ栽培の参考になれば幸いです。
コマツナ栽培 基本情報
《発芽適温》 20~25℃ 2~3日発芽 20℃より低温の場合は2~3倍の発芽日数
《生育適温》 15~25℃
《育苗期間》 本葉2~3枚まで 栽培日数約15日
《収穫時期》 草丈20~25㎝ 本葉7~10枚 栽培日数約35日(低温で70日)
《タネの寿命》 タネには寿命があります。こちらで確認できます。
種まきは4つの条件を揃えれば芽が出る!🔗発芽を成功させる方法とコツ
2019年5月11日 栽培日数0日 種まき
・1か月前に緑肥、もみ殻・米ぬか堆肥を施した畑を深さ30㎝までよく耕し、10㎝高の畝を作ります。
・スジ間10㎝で3本のスジを作ります。
・潅水して水をたっぷり浸み込ませます。

・タネを1㎝間隔でスジ蒔きします。
・タネが小さくて蒔きづらいですが、密集しすぎていると芽が出たとき土が浮き上がってしまいますので、なるべく間隔をあけて蒔くように気をつけます。
・メネデールを希釈した水をタネに直接吹き付けます。これでタネに水とメネデールが浸みこみ活性化するはずです。
・その後5ミリほど覆土して改めて潅水します。覆土には種まき用用土を使うと安心だし、土の色が違うので種をまいたスジが確認しやすいです。
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🔗種まきや植え付けにメネデール 家庭菜園で効果のある使い方
・寒冷紗でトンネルを作ります。コマツナはアブラナ科ですから虫がつきやすいので防虫と、半陰性植物ですので強い日差しを避けるために施します。
・順調にいけば2~3日で発芽するはずです。
・土が乾かないように注意します。
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2019年5月14日 栽培日数3日 発芽
・3日目で発芽がそろいました。毎回芽を何者かに食べられていたのですが(多分ダンゴムシ)、今回はトンネルで防虫していたのと、畑の周りにダンゴムシ退治の薬剤をまいておいたので無傷で済みました。
・本葉が2,3枚になる頃3㎝間隔に間引きます。

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2019年5月18日 栽培日数7日 間引き
・本葉2,3枚で3~4cmに間引くのですが、混みあい過ぎていると徒長しやすいので少し間引きました。
少しだけですがスッキリしました。
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2019年5月25日 栽培日数14日 間引き
・本葉が1~2枚出てだいぶ込み合ってきて来ました。
2~4cm間隔に間引くことにします。
・少しだけ土寄せして茎がぐらつかないようにします。
・間引いた芽は『間引き菜』として食べることができます。
・本葉3~4枚になったら6㎝間隔でもう一度間引きます。
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2019年6月1日 栽培日数21日 間引き 中耕 土寄せ
・春栽培は成長が早いですね、本葉が3~4枚になりましたので6~8㎝に最終的に間引きます。
・徒長気味で苗が倒れてしまっているので、中耕して土寄せをし、土で苗を支えます。
中耕することによって硬くなった土を崩すので土中に空気が入りやすくなります。
・少しアブラムシがついていたのでオーガニックのベニカマイルドスプレーをまいておきます。スプレー式で手を汚すことはありませんし、見つけ次第すぐに使用できるので便利です。
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住友化学園芸 ベニカマイルドスプレー 1000ml
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2019年6月10日 栽培日数30日
グングン成長していますが、虫食いも目立ちます。
茎がポッキリ折れてしまっているのはネキリムシかヨトウムシの仕業かな、それともダンゴムシか。
葉も大きく食われています。これは誰の仕業でしょう。
コマツナは毎回虫の害にあいます。種まきから寒冷紗でトンネルしているにもかかわらず、この有様です。
土が合わないのかな?
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2019年6月13日 栽培日数33日 収穫
春栽培のコマツナ初収穫です。種まきから33日というスピード収穫でした。
同品種で前回の冬栽培のコマツナが82日収穫とゆっくりでしたから驚きです。
写真で比較すると、冬のコマツナは色も濃く、葉脈もしっかりしていてじっくり美味さを蓄えましたって感じが伝わってきますね。
同品種でも季節によって仕上がりが違うことがよくわかりました。
🔗写真でわかりやすい!コマツナ栽培記録 【種まき・間引き・トンネル・収穫】 2018版
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2019年7月13日 栽培日数63日 撤収
最後の株を収穫しました。トータル約20株ほど収穫することができました。
寒冷紗でトンネルしたにもかかわらず、ダンゴムシ、カタツムリなどいろんな害虫に葉を食害されました。
やはり葉物野菜は秋栽培が良いですね。
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まとめ
今回のコマツナ栽培は、ずいぶんと害虫に葉を食害されました。とはいえトンネルをしていましたから、チョウやガの幼虫にはやられていなかったのが、不幸中の幸いと言えます。
半日日陰になる畑での栽培でしたが、半陰性植物であるコマツナは十分に育ちました。害虫との因果関係はわかりませんが…
🔗日陰だって大丈夫‼︎家庭菜園やベランダ菜園の日陰でも育てられる野菜
野菜が元気に育つ土とは、水はけがよく、保水力保肥力があり、空気を多く含んだ団粒構造の土。この土を作るには微生物の力が欠かせません。乳酸菌や、酵母菌、菌根菌などの植物にとって有用な微生物が多くいることで、病害虫にやられることなく、十分な栄養を吸収して成長できます。収穫後、次の作付けまでの間、土に目を向けて手当てをすることが大切です。
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参考文献
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よかったら読んでみてください。
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コラム 有機質肥料・完熟堆肥・ボカシ肥料のこと
野菜作りが一作終わると、土壌中の養分は消費されてしまっています。次期作のために失われた栄養分を補給しなければなりません。
足りなくなった分、または次期作の野菜に必要な栄養分を補うために有機物を投入します。
注意しなければならないことは、生育途中に足らなくなった場合は追肥すればよいですが、過剰な場合は残った肥料成分が腐り、病害虫などの害がでてきますから、多過ぎないように気を付けなければなりません。
有機物が投入されると活発になる微生物
微生物にとって有機物(油かす・骨粉・魚かす・牛ふん・豚ふん・鶏ふん・生ごみ・緑肥など)はエサです。エサのない状態ではひっそりとしている微生物ですが、有機物が土に投入されると一気に活発にエサを食べ、増殖と死滅を繰り返します。
このエサを分解してできた物質を、根は栄養分として吸収することになります。
死滅した微生物もまた他の微生物に分解され栄養分になります。
化学肥料は、微生物のエサにはなりません。したがって、化学肥料だけの施肥は、エサがないのでやがて微生物ゼロの土を作ります。
分解しやすい物質と分解しにくい物質
有機物には様々な物質が含まれています。
微生物は食べ易い物質(糖、デンプン、たんぱく質など)から先に分解していきます。
食べ易いので一気に分解し増殖するので熱が出ます。
有機物の投入を種まき・定植の数カ月前に行う理由の一つは、この熱で根が傷つくのを避けるためです。
さて、残った食べにくい物質はどうなるかというと、ゆっくりと時間をかけて微生物によって分解されていきます。堆肥となりやがて腐植となります。この時熱は出ません。
分解し易い物質を分解し、且つ発酵熱によって雑草のタネや病害虫の元を減らす工程を、堆肥作成においては一次発酵といい、一次発酵が終えた有機物は完熟堆肥とうたっても良いことになります。
この後、分解しにくい物質をゆっくり分解していきますが、時間が経てばたつほど腐植と微生物が増え、良質な完熟堆肥となっていきます。
どの微生物が動くかはわからない(水たまりでは腐る)
有機物が投入されると、エサを食べ微生物が活発になるといいましたが、有用菌である『乳酸菌』や『酵母菌』などが多く活発に動いてくれれば理想的な発酵になるのですが、そうでない場合があります。
水はけが悪かったり、大雨で水たまりになってしまうような畑で、土に酸素が含まれていない土壌では、同じ分解でも発酵ではなく腐敗となる微生物が動きます。
腐敗の場合は、植物の生育を悪くする物質が出来たり、有毒なガスが発生したりします。何より腐敗臭に誘われてハエやセンチュウなど害虫が寄ってきて悪の温床となります。
有機物さえ投入しておけば大丈夫、美味しい野菜ができる!と安心するのは間違いです。
腐敗の条件は、水、酸欠、温度です。せっかくの有機質肥料ですから腐らせないようにしたいものです。
ボカシのすすめ
発酵か腐敗か…土の中でどっちに転ぶか分からないようなことを避けるため、あらかじめ有用菌で有機物を上手に発酵させたものがボカシ肥料です。
これなら一次発酵済みなので温度が上がることもないですし、有用菌によって分解され、根が吸収できる栄養分になっていますから安心して施肥することができます。
ベテラン菜園家ともなれば、自分の手に入れやすい有機物などを利用してオリジナルの『ボカシ』を作り菜園に投入しています。
🔗7日で完成 米ぬか・もみ殻 ボカシ・堆肥づくり/好気性発酵 はこちらから
数種類の有機質肥料を発酵させた即効性の肥料をボカシ肥料といい、落ち葉やバークなどを入れ、分解がゆっくりで土壌を改良するような働きを持つもので一次発酵が済んでいるものを完熟堆肥といいます。
ここをしっかり押さえ、理解しておくことが大切です。
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Last Modified : 2019-11-28