投稿:2019-06-15
| 更新:2019-11-28
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2019年春のツルなしインゲン『モロッコ』の栽培記録です。
定植から収穫までを記録します。
家庭菜園やプランター菜園でのインゲン栽培の参考になれば幸いです。

《発芽地温》 25℃前後 発芽日数7~10日
《生育適温》 20℃前後
《育苗期間》 種まきから20日前後、本葉1~2枚ごろまで
《収穫時期》 タネマキ後40~50日 開花後2週間前後が目安
《タネの寿命》 タネには寿命があります。こちらで確認できます。
種まきは4つの条件を揃えれば芽が出る!🔗発芽を成功させる方法とコツ

・種まき用土を用意します。殺菌処理してあるので便利です。
・用土は乾いているのでバケツに必要量を入れ水を加えて湿らせておきます。
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・9㎝ポリポットに3粒ずつタネをまきます。
・1㎝程深めに覆土します。
・へその部分を下に埋めます。
・メネデールを水で希釈しタネが浮き上がらないように注意しながら潅水します。
・順調にいけば7~10日で発芽するはずです。
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🔗種まきや植え付けにメネデール 家庭菜園で効果のある使い方

・発芽しました。暖かい日が続き発芽地温を維持できたようです。
・本葉1~2枚になるまでポットで育苗していきます。


・初生葉が出ました。本葉のように見えますが、この後出てくる葉が本葉になります。
・本葉が出たら一本立ちにし、本葉1~2枚で定植します。


・本葉が出ました。ポット育苗のいんげん苗を定植します。
・長さ120、幅65、畝高さ10の畑に植えます。深さ約30㎝までをしっかり耕して空気をたっぷり含んだ土にします。元肥としてもみ殻・米ぬか堆肥を混ぜておきます。株間は30㎝とします。
・植穴を掘りたっぷり水を含ませておきます。もみ殻・米ぬか堆肥を新たに入れて混ぜます。
・深植えにならないように植え付けます。
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・本葉が2枚出て、花芽も見えてきました。
・梅雨真っ最中ですから病気にかからないように乳酸菌培養液をこまめに葉面散布します。乳酸菌は酸性ですから、葉に付いた病原菌を殺菌してくれます。
・乳酸菌培養液の作り方が載っています。ご覧ください。
🔗乳酸菌で土づくり


・花が咲きました。蕾も多くみられ、これから開花ラッシュですね。
・開花後2週間を目安に収穫します。
・今日も乳酸菌培養液を葉面散布しておきます。
🔗乳酸菌で土づくり
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・実がなり始めました。草丈30~40㎝で実がなるのは、ツルありとは大違いです。収穫数はツルありには負けるようですが、栽培のし易さは段違いですね。


・さやが大きくなり初収穫を迎えました。少し平たいさやが特徴の品種です。今日は9本採れましたが、次々と収穫できそうな勢いで実が大きくなってきています。楽しみ~
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・初収穫以降は順調に実がなり採れていましたが、暑さと生り疲れのせいか、ここへきてペースダウンです。花は咲いているので、もうしばらく実はつきそうですが、どうなることやら。だいぶ葉も疲れてきています。


・小さくなった実が大きくなれません。葉もずいぶんと疲れてきていますので、これで撤収とします。
・毎日のように実が採れました。ツル無しでもたくさん採れました。


昨年はツルありインゲンを栽培しましたが、病気にかかり失敗に終わりました。今回は手入れの簡単なツル無し種を試してみましたが、支柱1本で誘引するだけでとっても簡単で、実も思ったより多く収穫できたのでおススメです。
マメ科植物ですので連作障害が心配ですから、計画的な輪作を行うことで元気に育てることができると思います。
乳酸菌培養液を2日に1回散布したおかげか、病害虫で困ったことはありませんでした。乳酸菌培養液は酸性で、葉面散布すると殺菌作用になるので効果的です。作り方も簡単で、失敗することはほとんど無いのでおススメです。
🔗乳酸菌で土づくり


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野菜作りが一作終わると、土壌中の養分は消費されてしまっています。次期作のために失われた栄養分を補給しなければなりません。
足りなくなった分、または次期作の野菜に必要な栄養分を補うために有機物を投入します。
注意しなければならないことは、生育途中に足らなくなった場合は追肥すればよいですが、過剰な場合は残った肥料成分が腐り、病害虫などの害がでてきますから、多過ぎないように気を付けなければなりません。
有機物が投入されると活発になる微生物
微生物にとって有機物(油かす・骨粉・魚かす・牛ふん・豚ふん・鶏ふん・生ごみ・緑肥など)はエサです。エサのない状態ではひっそりとしている微生物ですが、有機物が土に投入されると一気に活発にエサを食べ、増殖と死滅を繰り返します。
このエサを分解してできた物質を、根は栄養分として吸収することになります。
死滅した微生物もまた他の微生物に分解され栄養分になります。
化学肥料は、微生物のエサにはなりません。したがって、化学肥料だけの施肥は、エサがないのでやがて微生物ゼロの土を作ります。
分解しやすい物質と分解しにくい物質
有機物には様々な物質が含まれています。
微生物は食べ易い物質(糖、デンプン、たんぱく質など)から先に分解していきます。
食べ易いので一気に分解し増殖するので熱が出ます。
有機物の投入を種まき・定植の数カ月前に行う理由の一つは、この熱で根が傷つくのを避けるためです。
さて、残った食べにくい物質はどうなるかというと、ゆっくりと時間をかけて微生物によって分解されていきます。堆肥となりやがて腐植となります。この時熱は出ません。
分解し易い物質を分解し、且つ発酵熱によって雑草のタネや病害虫の元を減らす工程を、堆肥作成においては一次発酵といい、一次発酵が終えた有機物は完熟堆肥とうたっても良いことになります。
この後、分解しにくい物質をゆっくり分解していきますが、時間が経てばたつほど腐植と微生物が増え、良質な完熟堆肥となっていきます。
どの微生物が動くかはわからない(水たまりでは腐る)
有機物が投入されると、エサを食べ微生物が活発になるといいましたが、有用菌である『乳酸菌』や『酵母菌』などが多く活発に動いてくれれば理想的な発酵になるのですが、そうでない場合があります。
水はけが悪かったり、大雨で水たまりになってしまうような畑で、土に酸素が含まれていない土壌では、同じ分解でも発酵ではなく腐敗となる微生物が動きます。
腐敗の場合は、植物の生育を悪くする物質が出来たり、有毒なガスが発生したりします。何より腐敗臭に誘われてハエやセンチュウなど害虫が寄ってきて悪の温床となります。
有機物さえ投入しておけば大丈夫、美味しい野菜ができる!と安心するのは間違いです。
腐敗の条件は、水、酸欠、温度です。せっかくの有機質肥料ですから腐らせないようにしたいものです。
ボカシのすすめ
発酵か腐敗か…土の中でどっちに転ぶか分からないようなことを避けるため、あらかじめ有用菌で有機物を上手に発酵させたものがボカシ肥料です。
これなら一次発酵済みなので温度が上がることもないですし、有用菌によって分解され、根が吸収できる栄養分になっていますから安心して施肥することができます。
ベテラン菜園家ともなれば、自分の手に入れやすい有機物などを利用してオリジナルの『ボカシ』を作り菜園に投入しています。
🔗7日で完成 米ぬか・もみ殻 ボカシ・堆肥づくり/好気性発酵 はこちらから
数種類の有機質肥料を発酵させた即効性の肥料をボカシ肥料といい、落ち葉やバークなどを入れ、分解がゆっくりで土壌を改良するような働きを持つもので一次発酵が済んでいるものを完熟堆肥といいます。
ここをしっかり押さえ、理解しておくことが大切です。
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Last Modified : 2019-11-28