投稿:2019-06-15
| 更新:2020-05-22
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イチゴは多年草で、ランナーを伸ばして子孫を増やします。
2019年春に収穫を終えた株のランナーを利用して子苗を作っていきます。
秋の定植まで時間がかかりますが、とても興味深い作業です。
イチゴプランター栽培の参考になれば幸いです。
🔗写真でわかりやすい!イチゴのプランター栽培 【苗定植・葉欠き・トンネル保温・収穫】 2019版

《栽培の流れ》 (9~10月)定植 ⇒ (11月)生育 ⇒ (12~2月)休眠 ⇒ (3月)生育開始 ⇒ (4月)開花 ⇒ (5月)収穫 ⇒ (5月~9月)子株(苗)づくり
《生育適温》 18~25℃ 冷涼な気候
《地上部の生育適温》 20~25℃
《果実の肥大適温》 昼間20~24℃ 夜間 6~10℃
《果実の収穫時期》 開花から約30日

古くなった葉を欠き、周囲の掃除をして苗づくりにシフトします。
今回は甘い実が多く取れた『蜜香』をランナーで増やすことにします。
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7月に入りましたが、ランナーが一本も伸びてきません。花芽は出てくるのですが・・・
何か原因があるのでしょうか?分かりません。
前シーズンは6月半ばにはランナーでいっぱいだったのに・・・
🔗写真で見やすいイチゴのプランター栽培記録 【子株(苗)づくり・定植】 2018版

梅雨の時期で何かと病気になりやすいので、乳酸菌培養液を葉面散布しておきます。乳酸菌は酸性なので、葉に付いたバイ菌を殺菌する効果が期待できます。
身近にあるモノ(米のとぎ汁、ヨーグルト、米ぬかなど)でとても簡単に培養液を作れますので、オリジナル乳酸菌培養液を作ってみましょう。
🔗乳酸菌で土づくり


やっとランナーが伸びてきました。今年の梅雨は日照不足が問題となっていましたから、そういう気象の関係でこれだけランナーの出てくるタイミングが遅くなったのでしょうか?7月になっても花房が出てきていたのもそれに由来しているのかもしれません。
いずれにしろ、これからどんどんランナーが伸びてきてくれると嬉しいです。
伸びてきたランナーを9㎝ポリポットで受けて固定し、根が出るのを待ちます。市販の固定用具があるようですが、私は結束バンドを切って利用しています。
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お盆を過ぎたころからランナーが多く出始めました。来シーズン育てる株は、1番目の子苗ではなく、2番目以降の孫苗になります。子苗は、病気を引き継ぐからだそうです。
孫苗は10株程あるでしょうか。もうしばらく様子を見てみましょう。


最終的に30株の子苗ができました。3株ずつプランターに植えるとして10プランター分あります。
いちごの花芽は出る方向が決まっていて、写真のように親株からのランナーの反対方向に伸びます。
プランターに植え替えるときに注意が必要です。
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・本来なら10~11月にプランターに定植して育てるはずだったのですが、できずに12月になってしまいました。準備ができしだい定植しようと思っています。
・寒さが本格的になるとイチゴは休眠期に入ります。葉は地面を這うようなロゼットという形態になりますし、今まで光合成をしてきた葉は枯れていきます。枯れた葉は摘葉してすっきりさせておきましょう。
🔗イチゴの防寒について


・本来なら11月には定植するのですが、忙しさと土の準備などですっかり遅れてしまい、やっと定植です。寒い時期は休眠中ですから、休眠が終わる頃の定植の方が土がフレッシュで良いかも…などとこじつけてみる。

・すっかり根が回ってしまっています。
・花を咲かせている苗もあります。


・1プランタ3株植えて10プランターできました。これで春にはイチゴまみれだわ(笑)
・多くのインスタ友達が米殻マルチをしているので真似してみます。風が吹くと飛ばされますが…
・庭で一番日当たりの良いところにしばらく設置します。移動ができるのがプランター栽培の魅力ですね。


・大寒を過ぎ、徐々に春めいてきています。三寒四温なのですが、今年は暖冬で寒い日が少ないです。2月らしくない陽気が続いています。
・クラウンから新芽と花芽が出始めています。季節の移り変わりを植物で知る、とても素敵なことです。


・陽気が急に春めいてきました。ここから一気に葉芽が吹いてきます。
・10個のプランターを日当たりの良い場所に効率よく配置するにはどうしたらよいかと悩んでいました。90㎝3段のプランター台が1000円台でしたので2つ購入し、並べることにしました。大げさ感はありますが、良しとしましょう。


・花芽の出る方向は決まっていますので、間違えないようにプランターを配置します。
・毎年ナメクジや鳥に大事な実をついばまれてしまいます。次はその対策を考えないとですね。


・イチゴは寒い時期にはロゼットという地面を這うような形態で過ごしますが、葉が太陽に向かって伸び始めました。暖かくなってきた証拠ですね。
・緑色も生気をおびた緑色に見えます。これから葉数が増え、花芽が出てきます。


・各株から花芽や葉芽が出てきています。葉芽は次から次へ伸びて光合成をして栄養を作り出します。古い葉は色が変わってくるので葉かきをして取り除きます。
・花が咲き受粉が完了すると実が膨らみ始めます。冬の間に蓄えられた栄養、春になって伸びた葉から光合成によって作られた栄養、それぞれが多ければ多いほど甘くて美味しい実になります。


・実が膨らみ少し赤みを帯びてきました。受粉がうまくいかなかったのか形が悪いのですが、収穫までたどり着けそうです。
ミツバチが受粉を手助けしてくれるのが理想ですが、ミツバチが活発になるのはもう少し先かな。
・赤くなって甘さが出てくると害虫の攻撃にあいますから、この週末に防鳥ネットをはる予定です。


・可愛い実がなりました。初収穫です。小粒ですが、甘みと酸味があってとっても美味しいです。
・収穫のピークはもう少し先になりそうですが、しばらく畑が甘い匂いで満たされます。
・もう少し暖かい気候になれば大きい実がなるのかなあ…


・ゴールデンウイークが始まり、気温もやっと平年通りの昼間は半袖シャツ的な気候となりました。
・気温の上昇とともに実も一気に色づき始めました。イチゴ畑っぽくなってきましたね。明日の朝まとめて収穫しようと思います。


・収穫のピークを迎えました。我が畑の二大春の収穫…イチゴ&スナップエンドウ。
・プランター台に乗せたおかげか、地面から離れた影響か、いまだに実を食べられる害が発生していません。
・あと少し収穫が楽しめそうです。


・ちょっと油断するとこうです、赤くなって食べごろになった実を害虫に食われました。ナメクジかダンゴムシか、わかりませんが明らかに昨年の犯人とは食べ方が違います。いろんな小動物が狙っているのですね。これが自然界なんでしょう。
🔗 写真でわかりやすい!イチゴのプランター栽培 【苗定植・葉欠き・トンネル保温・収穫】 2018-2019版
・少し様子を見て対策を考えましょう。
今回![]() | 昨年![]() |

・食害にあったイチゴの実を処分せずに様子を見ていたところ、まんまと現れました犯人のナメクジくん。現行犯逮捕です!
・丸く穴の開くイチゴの食害はナメクジということで良さそうです。
ナメクジ対策についてはこちらを参考にしてください↓
🔗ナメクジ駆除 プランター菜園や家庭菜園で使用できる農薬


・一通り実を収穫し終えました。
・タイミングよくランナーが伸びてきましたので子苗づくりに切り替えようと思います。



2017年にホームセンターで苗を購入して以来3シーズン、ランナーでの繁殖を続けることができました。イチゴは多年草なので一度苗を購入すれば何年にもわたって利用することができますから、最初は高くても良い品種、良い苗を選ぶと良いと思います。『蜜香』は甘いのでおすすめの品種です。
今回は、ランナーが伸び始めたのが7月後半、ポットから定植したのが1月と栽培管理としてはダメダメな管理だったのですが、小さい実ながらも数も味もまあまあ満足できる結果となりました。
次シーズンは、
・10月定植の時期を守れるように、子苗づくりを進める。
・今回はプランター台を利用したが、ナメクジやダンゴムシの害が少なかったので次回も利用したい。
・イチゴの根は細い根がビッシリ生えるので、もう少し深さのあるプランターで栽培してみたい。
以上に留意しながら栽培していこうと思います。
おすすめのアイテムを紹介します。
私は天気の良い早朝に葉面散布して光合成を促進させています。
実も葉もひと回り大きくなるような気がしています。是非お試しください。
🔗玄米アミノ酸酵素液について


野菜は、日光が大好きです。特に夏野菜は日光と温度を要求しますが、昨今の猛暑、酷暑の中では気温の上がり過ぎにより、元気がなくなり成長が弱まったり、病害虫が多発したりします。日光は好きでも異常な暑さは好きではないようです。
地球温暖化が原因とされるこの暑さですが、下記写真資料にある通り1960年代から暑さが顕著になりはじめています。植物の進化はもっともっと長いスパンですから、温暖化のスピードに植物の進化が追い付いていないというのが現状のようです。
将来、人間にとっても植物にとっても過ごしやすい夏に戻ってくれるのが一番良いのですけど、どうなることやら。現状ではこの暑さにも負けない品種の改良を待つしかないのでしょう。
日本の夏は徐々に暑く、長くなっている (東洋経済ONLINEより)


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野菜作りが一作終わると、土壌中の養分は消費されてしまっています。次期作のために失われた栄養分を補給しなければなりません。
足りなくなった分、または次期作の野菜に必要な栄養分を補うために有機物を投入します。
注意しなければならないことは、生育途中に足らなくなった場合は追肥すればよいですが、過剰な場合は残った肥料成分が腐り、病害虫などの害がでてきますから、多過ぎないように気を付けなければなりません。
有機物が投入されると活発になる微生物
微生物にとって有機物(油かす・骨粉・魚かす・牛ふん・豚ふん・鶏ふん・生ごみ・緑肥など)はエサです。エサのない状態ではひっそりとしている微生物ですが、有機物が土に投入されると一気に活発にエサを食べ、増殖と死滅を繰り返します。
このエサを分解してできた物質を、根は栄養分として吸収することになります。
死滅した微生物もまた他の微生物に分解され栄養分になります。
化学肥料は、微生物のエサにはなりません。したがって、化学肥料だけの施肥は、エサがないのでやがて微生物ゼロの土を作ります。
分解しやすい物質と分解しにくい物質
有機物には様々な物質が含まれています。
微生物は食べ易い物質(糖、デンプン、たんぱく質など)から先に分解していきます。
食べ易いので一気に分解し増殖するので熱が出ます。
有機物の投入を種まき・定植の数カ月前に行う理由の一つは、この熱で根が傷つくのを避けるためです。
さて、残った食べにくい物質はどうなるかというと、ゆっくりと時間をかけて微生物によって分解されていきます。堆肥となりやがて腐植となります。この時熱は出ません。
分解し易い物質を分解し、且つ発酵熱によって雑草のタネや病害虫の元を減らす工程を、堆肥作成においては一次発酵といい、一次発酵が終えた有機物は完熟堆肥とうたっても良いことになります。
この後、分解しにくい物質をゆっくり分解していきますが、時間が経てばたつほど腐植と微生物が増え、良質な完熟堆肥となっていきます。
どの微生物が動くかはわからない(水たまりでは腐る)
有機物が投入されると、エサを食べ微生物が活発になるといいましたが、有用菌である『乳酸菌』や『酵母菌』などが多く活発に動いてくれれば理想的な発酵になるのですが、そうでない場合があります。
水はけが悪かったり、大雨で水たまりになってしまうような畑で、土に酸素が含まれていない土壌では、同じ分解でも発酵ではなく腐敗となる微生物が動きます。
腐敗の場合は、植物の生育を悪くする物質が出来たり、有毒なガスが発生したりします。何より腐敗臭に誘われてハエやセンチュウなど害虫が寄ってきて悪の温床となります。
有機物さえ投入しておけば大丈夫、美味しい野菜ができる!と安心するのは間違いです。
腐敗の条件は、水、酸欠、温度です。せっかくの有機質肥料ですから腐らせないようにしたいものです。
ボカシのすすめ
発酵か腐敗か…土の中でどっちに転ぶか分からないようなことを避けるため、あらかじめ有用菌で有機物を上手に発酵させたものがボカシ肥料です。
これなら一次発酵済みなので温度が上がることもないですし、有用菌によって分解され、根が吸収できる栄養分になっていますから安心して施肥することができます。
ベテラン菜園家ともなれば、自分の手に入れやすい有機物などを利用してオリジナルの『ボカシ』を作り菜園に投入しています。
🔗7日で完成 米ぬか・もみ殻 ボカシ・堆肥づくり/好気性発酵 はこちらから
数種類の有機質肥料を発酵させた即効性の肥料をボカシ肥料といい、落ち葉やバークなどを入れ、分解がゆっくりで土壌を改良するような働きを持つもので一次発酵が済んでいるものを完熟堆肥といいます。
ここをしっかり押さえ、理解しておくことが大切です。
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Last Modified : 2020-05-22