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ミニ白菜『CRお黄にいり』栽培記録2019秋



2019-9-21-7 ハクサイ



2019年秋のミニハクサイ『CRお黄にいり』の栽培記録です。
種まきから収穫までを記録します。
家庭菜園やプランター菜園でのミニハクサイ栽培の参考になれば幸いです。

今回使用するハクサイ品種はこちら
▷CRお黄にいりを詳しく見てみる
🔗ハクサイ栽培 家庭菜園やプランター菜園おすすめ品種8選についてはこちらから

ハクサイ 基本情報


《発芽地温》20~25℃ 発芽日数3~5日 

《生育適温》 20℃前後

《育苗期間》 本葉6~7枚ごろまでに一本立ち

《収穫時期》 極早生品種なのでタネマキ後50日を目安に

《タネの寿命》 種まきは4つの条件を揃えれば芽が出る!🔗発芽を成功させる方法とコツ


2019年9月21日 栽培日数0日 種まき


・深さ30㎝までしっかり土を耕し空気を含ませ、『もみ殻・米ぬかボカシ』と石灰をよく混ぜ、高さ10センチほどの畝を作っておきます。

・株間を25㎝とり、瓶の底などで深さ5m~1㎝の植穴を開けます。

・1穴4~5粒の種をまきます。

2019-9-21-2 ハクサイ2019-9-21-3ハクサイ




・メネデールを希釈した水をまき、種に水分を含ませます。

・種まき用用土を上から軽く覆土し、たっぷり水をまきます。

・防虫対策のため不織布でトンネルを作って完成です。温度環境が良ければ3~5日で発芽する予定です。

🔗種まきや植え付けにメネデール 家庭菜園で効果のある使い方


2019-9-21-4 ハクサイ2019-9-21-5 ハクサイ2019-9-21-6 ハクサイ



2019年9月24日 栽培日数3日 発芽


・発芽しましたが、2か所だけ。昨年購入の種を使っているので、発芽率が下がっているのかも。明日発芽がみられないようならまき直しを考えます。

2019-9-24-3 ミニハクサイ


2019年10月13日 栽培日数22日 


・やはり発芽率が極端に悪くなったようで、まき直し、移植を経て、なんとか8株を育て始めることができました。

・成長度合いが全く違います。収穫時期がずれて結果オーライなのか…ポジティブシンキングです。

2-19-10-13-1 ハクサイ


2019年11月9日 栽培日数49日 


・だいぶ大きくなってきました。

・本格的な寒さはこれからですから、だんだん葉が巻いてくるのかな。前作はスカスカなミニ白菜だったので、今回はびっしり詰まったものが採れると良いのだけれど。

・虫食いが目立ってきました。オーガニック対応の薬剤を散布しておきました。

2019-11-9-1 ハクサイ


2019年11月20日 栽培日数60日 


・葉が巻いてきました。全株が順調に育っています。

・寒くなってきて、虫食いも広がらずに済みました。もうトンネル外しても大丈夫かな。

2019-11-20-1 ミニハクサイ


2019年11月23日 栽培日数63日 


・犯人見つけ!虫食いはナメクジだった可能性があります。雨上がりだったからかもしれませんが…いずれにしろ、このナメクジは外に追い出しましたし、被害は外葉だけのようなので助かりました。

2019-11-23-5 ミニハクサイ


2020年1月1日 栽培日数102日 


・栽培日数100日を超えました。収穫しても良さそうなのですが、スカスカ感が否めなく決断に迷います。

・お正月でポカポカ陽気なので草取りと中耕をしてスッキリ。中耕することで硬くなった土表面がほぐれ、水と空気が土中に入りやすくなります。

・少しでも光量が欲しいのと、この時期、害虫もそんなに出ないだろうという判断で不織布のトンネルを外しました。多くの光を浴びて光合成をし、寒さにあたって栄養素を甘味に変えることで美味しい野菜になります。

2020-1-1-2 ミニ白菜

2010-1-1-4 ミニ白菜


2020年1月18日 栽培日数119日 初収穫


・夕飯に白菜が必要となったので収穫してみました。重みもそれなりにあったのでちょっと期待・・・。見事に目が詰まり一人前のミニ白菜になっていました。昨年はスカスカだったので嬉しい!

・浅漬けにしてシャキシャキ!煮物にしたらとろける食感!妻に褒められるのはこんな時だけ…まあいいか。

2020-1-18-1 ミニ白菜

2020-1-18-2 ミニ白菜


2020年1月25日 栽培日数126日 


・2株収穫しました。ずっしり重みがあって美味しそう。

・今年は暖冬で野菜の成長が良く、野菜価格は下落傾向。優越感に浸れませんね。

2020-1-25-1 ミニ白菜


2020年2月8日 栽培日数140日 


・最後の収穫となりました。初収穫から約3週間、お鍋にしたり、煮物にしたり、大活躍してくれました。

・ミニなので新鮮なまま使い切ることができて重宝しました。

・土に触れてしまっている部分なのか、少し腐っている箇所がありましたが、中までは及んでおらず一安心でした。


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2020-2-8-3 ミニはくさい


まとめ 


昨シーズン、ミニ白菜『CRお黄にいり』の栽培に挑戦しようとタネを購入、栽培し、残ったタネで今シーズンの栽培に挑戦しました。2年目のタネで挑戦したことになりますが、結果的に発芽率も悪くなく、無事収穫までたどり着くことができました。

昨シーズンは収穫のタイミングが分からず、早めの収穫になってしまったせいかスカスカのものが多かったのですが、今回はじっと我慢の栽培を心掛け、ぎっしり実の詰まった白菜ができました。

それでもスカスカの白菜だったり、葉が巻かないものができたりと、全てが思い通りにはならなく、野菜栽培の難しさを改めて感じました。

植物は、光合成で作り出した養分と、土中にある養分を取り込んで成長していきます。土中にある養分は微生物の働きによって植物が吸収できる養分になります。また植物が養分を吸収するときにも微生物が大きく関わっています。要するに土中に微生物がいなければ植物は土中の養分を吸収できないのです。土中の微生物が多ければ多いほど植物の養分吸収の効率は高まることになります。
光合成は天気に左右されますから、人がどうこうするのは不可能ですが、微生物を多くすること、土壌環境を良くすることはできます。
異常気象で野菜栽培は難しくなっています。少しでも植物が元気に育つように、微生物の多く住む土壌環境を作り、毎年美味しい野菜が収穫できるようにしたいものです。



おすすめのアイテムを紹介します。
私は天気の良い早朝に葉面散布して光合成を促進させています。
実も葉もひと回り大きくなるような気がしています。是非お試しください。
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温暖化と家庭菜園


野菜は、日光が大好きです。特に夏野菜は日光と温度を要求しますが、昨今の猛暑、酷暑の中では気温の上がり過ぎにより、元気がなくなり成長が弱まったり、病害虫が多発したりします。日光は好きでも異常な暑さは好きではないようです。

地球温暖化が原因とされるこの暑さですが、下記写真資料にある通り1960年代から暑さが顕著になりはじめています。植物の進化はもっともっと長いスパンですから、温暖化のスピードに植物の進化が追い付いていないというのが現状のようです。

将来、人間にとっても植物にとっても過ごしやすい夏に戻ってくれるのが一番良いのですけど、どうなることやら。現状ではこの暑さにも負けない品種の改良を待つしかないのでしょう。

日本の夏は徐々に暑く、長くなっている (東洋経済ONLINEより)
2019-11-23 資料



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参考文献


いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。









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コラム 有機質肥料・完熟堆肥・ボカシ肥料のこと


野菜作りが一作終わると、土壌中の養分は消費されてしまっています。次期作のために失われた栄養分を補給しなければなりません。
足りなくなった分、または次期作の野菜に必要な栄養分を補うために有機物を投入します。

注意しなければならないことは、生育途中に足らなくなった場合は追肥すればよいですが、過剰な場合は残った肥料成分が腐り、病害虫などの害がでてきますから、多過ぎないように気を付けなければなりません。




有機物が投入されると活発になる微生物

微生物にとって有機物(油かす・骨粉・魚かす・牛ふん・豚ふん・鶏ふん・生ごみ・緑肥など)はエサです。エサのない状態ではひっそりとしている微生物ですが、有機物が土に投入されると一気に活発にエサを食べ、増殖と死滅を繰り返します

このエサを分解してできた物質を、根は栄養分として吸収することになります。
死滅した微生物もまた他の微生物に分解され栄養分になります。

化学肥料は、微生物のエサにはなりません。したがって、化学肥料だけの施肥は、エサがないのでやがて微生物ゼロの土を作ります。




分解しやすい物質と分解しにくい物質

有機物には様々な物質が含まれています。
微生物は食べ易い物質(糖、デンプン、たんぱく質など)から先に分解していきます。
食べ易いので一気に分解し増殖するので熱が出ます

有機物の投入を種まき・定植の数カ月前に行う理由の一つは、この熱で根が傷つくのを避けるためです。

さて、残った食べにくい物質はどうなるかというと、ゆっくりと時間をかけて微生物によって分解されていきます。堆肥となりやがて腐植となります。この時熱は出ません。

分解し易い物質を分解し、且つ発酵熱によって雑草のタネや病害虫の元を減らす工程を、堆肥作成においては一次発酵といい、一次発酵が終えた有機物は完熟堆肥とうたっても良いことになります。
この後、分解しにくい物質をゆっくり分解していきますが、時間が経てばたつほど腐植と微生物が増え、良質な完熟堆肥となっていきます。




どの微生物が動くかはわからない(水たまりでは腐る)

有機物が投入されると、エサを食べ微生物が活発になるといいましたが、有用菌である『乳酸菌』や『酵母菌』などが多く活発に動いてくれれば理想的な発酵になるのですが、そうでない場合があります。

水はけが悪かったり、大雨で水たまりになってしまうような畑で、土に酸素が含まれていない土壌では、同じ分解でも発酵ではなく腐敗となる微生物が動きます。

腐敗の場合は、植物の生育を悪くする物質が出来たり、有毒なガスが発生したりします。何より腐敗臭に誘われてハエやセンチュウなど害虫が寄ってきて悪の温床となります。
有機物さえ投入しておけば大丈夫、美味しい野菜ができる!と安心するのは間違いです。

腐敗の条件は、水、酸欠、温度です。せっかくの有機質肥料ですから腐らせないようにしたいものです。




ボカシのすすめ

発酵か腐敗か…土の中でどっちに転ぶか分からないようなことを避けるため、あらかじめ有用菌で有機物を上手に発酵させたものがボカシ肥料です。
これなら一次発酵済みなので温度が上がることもないですし、有用菌によって分解され、根が吸収できる栄養分になっていますから安心して施肥することができます。
ベテラン菜園家ともなれば、自分の手に入れやすい有機物などを利用してオリジナルの『ボカシ』を作り菜園に投入しています。

🔗7日で完成 米ぬか・もみ殻 ボカシ・堆肥づくり/好気性発酵 はこちらから




数種類の有機質肥料を発酵させた即効性の肥料をボカシ肥料といい、落ち葉やバークなどを入れ、分解がゆっくりで土壌を改良するような働きを持つもので一次発酵が済んでいるものを完熟堆肥といいます。

ここをしっかり押さえ、理解しておくことが大切です。


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Last Modified : 2020-02-08

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