投稿:2019-11-16
| 更新:2020-02-29
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2019年秋のダイコンの栽培記録です。
種まきから収穫までを記録します。
家庭菜園やプランター菜園でのダイコン栽培の参考になれば幸いです。
今回使用するダイコン品種はこちら
▷耐病総太りを見てみる
🔗ダイコン栽培 おすすめ品種10選についてはこちらから

《発芽適温》 15~30℃
《発芽日数》 3~5日
《間引き》 1回目子葉の頃、2回目本葉2~3枚の頃、3回目5~6枚頃に1本立ち
《収穫時期》 栽培日数約60日をめどに
《タネの寿命》 種まきは4つの条件を揃えれば芽が出る!🔗発芽を成功させる方法とコツ

野菜は凍りつくような寒さでもなかなか凍ることはありません。これは野菜が凍らないように寒さ対策をしているからです。
そもそも凍るのは水分なんですが、水に糖分やビタミンなどが含まれていればいるほど凍りにくくなるのです。
だから寒くなると野菜は凍らないように一生懸命糖分やビタミンを作り出すのです。
これが野菜が寒くなると甘みを増す仕組みです。
成長はとてもゆっくりですが、光合成でつくられた栄養分をじわじわと甘みに変えているのですね。

ダイコンは根菜類ですから深くまでしっかり耕し、土に空気を含ませます。
もみ殻堆肥を入れよく混ぜ、100㎝×50㎝×高さ10㎝の畝を作ります。

株間を25㎝とり約1cmのまき穴を開けます。ワンカッブの底を使いました。

タネを4~5粒まき、メネデール混ぜた水をまき、タネに水分を与えます。
🔗種まきや植え付けにメネデール 家庭菜園で効果のある使い方

軽く覆土し、また水をまきます。
アブラナ科ですから虫がつきやすいので、防虫ネットをトンネルしておきます。
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・発芽しました。昨シーズンのタネだったこと、時期が遅くなってしまったことで芽が出るか心配でしたが、ほぼ100%の発芽率でした。
・暖かい日が1日あり、地温が上がり活発に動いたようです。もし寒い日が続いていたら、芽が出ることなく終わっていたかもしれません。


・発芽がそろってきました。週末に間引きしようと思います。


・込み合っているところを間引きしました。1穴3芽残しておきます。
・子葉の出ている方向が畝と平行になっている芽を残します。葉と同じ方向に側根が伸びるからです。
・もうしばらく成長をみて、元気な株を残して1本立ちにします。
・玄米アミノ酸酵素の希釈液を葉面散布して光合成を促進させます。

・ミニ熊手で硬くなった畝の表面をほぐします。こうすることで通気性が良くなります。雑草取りも兼ねることができます。


・本葉2~3枚出てきていますが、なかなか大きくなってきません。寒い日が続いていることと、冬場は半日蔭になる場所なので光量が足りていないのかもしれません。
・1本立ちにするのはもう少し様子を見てみましょう。


・本葉が4~5枚になり、根元も何とか太くなり始めていますので、1本立ちにしました。
・土寄せしたいところですが、日当たりがあまり良くなく、土が乾きにくいので株元が腐ってしまう恐れがあります。風にあおられて不安定な株元ですが、もう少し太くしっかりするまで放置とします。


・大きくなってきました。少しでも光量が欲しいので虫よけネットのトンネルを外しました。
・1株だけ根元から食いちぎられて、残りの葉が1枚だけになったものがあります。寒いのにまだ害虫の活動は続いているのですね。トンネルを外してしまいましたが大丈夫かなあ…
・お正月でポカポカ陽気なので、草取りと中耕をしてすっきり。中耕することで硬くなった土表面がほぐれ、水と空気が土中に入りやすくなります。



・葉数が増えてきました。土際にこっそり見え始めた大根も2㎝程の太さになっています。


・花芽が出始めてしまいました。栄養成長から生殖成長に変わったことになります。美味しい実をつけることから、子孫を残すことへ目的がシフトされました。こうなると花芽にエネルギーが費やされますので大根の実は味が落ちてくるようです。
・とはいえ急激に味の変化が起こるわけでもないでしょうから、5㎝もないダイコンですが近日中にすべて収穫し調理してしまおうということにしました。
・タネをまいた時期が1か月遅かったことが今回の失敗に繋がりました。やはり栽培時期は外してはダメですね。



塔立ち(花芽分化)は、温度、日長、栄養状態、発育段階などが相互に関係しておこりますが、多くは温度の影響を強く受けます。
ダイコンなど根菜類や葉菜類の多くは、ある程度の低温に一定期間おかれると花芽分化します。
低温によって花芽ができることを春化(バーナリゼーション)といいます。
この春化はタイミングの違いから2つのグループに分けられます。
種子春化型…タネが吸水し、芽が動き出した段階から低温をカウントする植物(ダイコン、ハクサイなど)
緑植物春化型…生育が進み一定の大きさになってから低温をカウントする植物(キャベツ、タマネギなど)
温度、日長、栄養状態、発育段階などいろんな要因で花芽分化するのですが、難しい話はさておき、まずは栽培時期、栽培方法に則って育てること、塔立ちしにくい品種を選ぶことが、塔立ちを防ぐ何よりの方法だと思います。
天気の良い早朝に葉面散布して光合成を促進させます。
実も葉もひと回り大きくなるような気がしています。
🔗玄米アミノ酸酵素液について


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野菜作りが一作終わると、土壌中の養分は消費されてしまっています。次期作のために失われた栄養分を補給しなければなりません。
足りなくなった分、または次期作の野菜に必要な栄養分を補うために有機物を投入します。
注意しなければならないことは、生育途中に足らなくなった場合は追肥すればよいですが、過剰な場合は残った肥料成分が腐り、病害虫などの害がでてきますから、多過ぎないように気を付けなければなりません。
有機物が投入されると活発になる微生物
微生物にとって有機物(油かす・骨粉・魚かす・牛ふん・豚ふん・鶏ふん・生ごみ・緑肥など)はエサです。エサのない状態ではひっそりとしている微生物ですが、有機物が土に投入されると一気に活発にエサを食べ、増殖と死滅を繰り返します。
このエサを分解してできた物質を、根は栄養分として吸収することになります。
死滅した微生物もまた他の微生物に分解され栄養分になります。
化学肥料は、微生物のエサにはなりません。したがって、化学肥料だけの施肥は、エサがないのでやがて微生物ゼロの土を作ります。
分解しやすい物質と分解しにくい物質
有機物には様々な物質が含まれています。
微生物は食べ易い物質(糖、デンプン、たんぱく質など)から先に分解していきます。
食べ易いので一気に分解し増殖するので熱が出ます。
有機物の投入を種まき・定植の数カ月前に行う理由の一つは、この熱で根が傷つくのを避けるためです。
さて、残った食べにくい物質はどうなるかというと、ゆっくりと時間をかけて微生物によって分解されていきます。堆肥となりやがて腐植となります。この時熱は出ません。
分解し易い物質を分解し、且つ発酵熱によって雑草のタネや病害虫の元を減らす工程を、堆肥作成においては一次発酵といい、一次発酵が終えた有機物は完熟堆肥とうたっても良いことになります。
この後、分解しにくい物質をゆっくり分解していきますが、時間が経てばたつほど腐植と微生物が増え、良質な完熟堆肥となっていきます。
どの微生物が動くかはわからない(水たまりでは腐る)
有機物が投入されると、エサを食べ微生物が活発になるといいましたが、有用菌である『乳酸菌』や『酵母菌』などが多く活発に動いてくれれば理想的な発酵になるのですが、そうでない場合があります。
水はけが悪かったり、大雨で水たまりになってしまうような畑で、土に酸素が含まれていない土壌では、同じ分解でも発酵ではなく腐敗となる微生物が動きます。
腐敗の場合は、植物の生育を悪くする物質が出来たり、有毒なガスが発生したりします。何より腐敗臭に誘われてハエやセンチュウなど害虫が寄ってきて悪の温床となります。
有機物さえ投入しておけば大丈夫、美味しい野菜ができる!と安心するのは間違いです。
腐敗の条件は、水、酸欠、温度です。せっかくの有機質肥料ですから腐らせないようにしたいものです。
ボカシのすすめ
発酵か腐敗か…土の中でどっちに転ぶか分からないようなことを避けるため、あらかじめ有用菌で有機物を上手に発酵させたものがボカシ肥料です。
これなら一次発酵済みなので温度が上がることもないですし、有用菌によって分解され、根が吸収できる栄養分になっていますから安心して施肥することができます。
ベテラン菜園家ともなれば、自分の手に入れやすい有機物などを利用してオリジナルの『ボカシ』を作り菜園に投入しています。
🔗7日で完成 米ぬか・もみ殻 ボカシ・堆肥づくり/好気性発酵 はこちらから
数種類の有機質肥料を発酵させた即効性の肥料をボカシ肥料といい、落ち葉やバークなどを入れ、分解がゆっくりで土壌を改良するような働きを持つもので一次発酵が済んでいるものを完熟堆肥といいます。
ここをしっかり押さえ、理解しておくことが大切です。
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Last Modified : 2020-02-29