投稿:2020-03-19
| 更新:2020-07-14
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2020年春のブロッコリー『スティックセニョール』の栽培記録です。
種まきから収穫までを記録します。
家庭菜園やプランター菜園でのブロッコリー栽培の参考になれば幸いです。

《発芽地温》20~25℃ 発芽日数4~6日
《生育適温》 15~20℃前後
《育苗期間》 種まきから30~35日前後、本葉5~6枚ごろまで
《収穫時期》 タネマキ後55日 頂花蕾は500円玉大で収穫、その後、側花蕾を長さ15~20㎝で収穫 1株15本程度採れる
《タネの寿命》 種まきは4つの条件を揃えれば芽が出る!🔗発芽を成功させる方法とコツ

・種まき用土を用意します。殺菌処理してあるので便利です。
・用土は乾いているのでバケツに必要量を入れ水を加えて湿らせておきます。

・9㎝ポリポットに用土を入れて、タネを3~4粒間隔を開けてまきます。
・種が見えなくなる程度に薄めに土をかけ、手で軽く押してなじませます。

・噴霧器にメネデール希釈液を作り、タネが浮き上がらないように気をつけながらたっぷりと潅水します。
・発芽地温20℃を下回らないように注意します。順調にいけば4~6日で発芽します。
🔗種まきや植え付けにメネデール 家庭菜園で効果のある使い方


・6日目にして発芽しました。夜は寒いので風の当たらない倉庫の中へ、昼間は日の当たる暖かな場所へ置き、発芽地温20~25℃を保つようにしたのが発芽に繋がったと思います。
・もう少し成長したら間引きをします。


・新年度になりました。コロナウイルスが猛威を振るいこの先どうなるのか全く予想がつきません。けれども人も植物も一緒、免疫力が強ければ病気にはかかりません。決して無理をしないことで免疫力の低下を防げます。
・葉が込み合ってきましたのでそろそろ間引きます。1ポット2株にし、本葉2枚目が出始めた頃一本立ちにします。


・1ポットあたり2苗に間引きしました。この後、本葉が出始めて本葉1~2枚になったところで1本苗にする予定です。
・静岡清水は桜が満開となりました。地元では毎年桜祭りが開催されますが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止です。


・本葉の2枚目が出始めてきました。葉の周りのギザギザが可愛いですね。もう少し大きくなったら1本苗にする予定です。


・葉と葉が重なりあうようになったので1本立ちにします。葉に奇形がなく、茎が太くて、徒長していない株を選びました。
・本葉5、6枚、草丈10㎝程になったら定植しようと思います。
・もうすぐGWですが、肌寒い日があります。今年の気候も異常なのかなあ…コロナウイルスはなかなか落ち着きません。



・本葉5、6枚、草丈10㎝程になりましたので定植します。
・バーク堆肥をスコップ3杯分(約10ℓ)、苦度石灰2握りほど加え、深さ約30㎝までしっかり土を耕しておきます。
・長さ200㎝、幅60㎝、畝高10㎝の畝を作って十分水を浸み込ませておきます。
・株間30㎝×5株を植え付けます。


・水を入れたバケツにポットごと浸すことで簡単にポットから外すことができます。
・スティックセニョールの根は多と比べて細いようです。
・植穴を掘ります。植えたときに株元が少し盛り上がる高さになるように穴高を調節します。




・5株すべて植え付けました。
・「トンネル作成木枠」(DIYで作りました)を利用してトンネルを作り、防虫ネットを張ります。うちの畑は元々芝庭で、畝の箇所以外は耕していないので土が硬く、支柱が深く刺さらないのです。「トンネル作成木枠」で作ったトンネルは強風でも形が崩されないのがメリットです。




・定植から1週間が経ちました。草丈15㎝を超え葉数も増えました。しっかり根付いたようです。
・根の成長に限度のあるポットから解放され、一気に成長が加速しそうです。


・日に日に目に見えて大きくなります。草丈30㎝近くになりました。株元部分の茎はどうしても細いままなので風で倒れやすくなっています。短い支柱を立てて誘引しておきます。これで万一の強風で倒れる心配がありません。


・草丈50㎝近くまで成長しています。
・防虫ネットのトンネルに届きそうです。そろそろネットを外して管理しないとです。


・ずっと気がかりだったのですが、いちばん南側の1株だけが成長が良くなかったのです。日当たりの影響かな、などとあまり深く考えていなかったのですが、トンネルを外してよくよく観察してみると、株元が食害されて首の皮一枚状態になっていたのです。これでは根からの養分と水分が葉に運ばれません。どうにか復活してもらいたいですが厳しいかもです。
・食害の犯人はおそらくネキリムシかダンゴムシ。ブロッコリーの茎も食べるんですね、おそろしい…
・まくだけの『デナポン』を処方しましたが、時すでに遅しか。この株元をかみ切られてしまう被害はリカバリーのしようがないので本当にショックが大きいです。
🔗ネキリムシ駆除 プランター菜園や家庭菜園で使用できる農薬
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・葉に小さな穴が空いています。蝶々がうろうろ飛んでいます。気温が上がり多くの虫が活発に活動し始めます。おそらく葉の裏には卵が産み付けられ、アオムシのようなものが葉を食べているものと思われます。


・案の定、卵や幼虫が、いたるところに発見できます。何虫の卵か幼虫か判別するのは難しいですが、小さいうちに対処すれば大ごとにならずに済みます。
・オーガニックの薬剤をまいて殺虫します。この『STゼンターリ顆粒水和剤』は自然界にいる天然微生物(B.t.菌)が作る成分が、アオムシなどのチョウ目害虫に効果をあらわします。散布後、害虫が退治されるまでは時間を要しますが、食害は直ちに止まります。虫にかからないと効果はないので、正確に希釈した薬剤をたっぷりと散布します。卵には効果はないかもしれませんので、後日ふ化したのを見計らって薬剤散布します。
・オーガニックの殺虫剤についてはこちらを参考にしてください↓
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🔗アオムシ駆除 プランター菜園や家庭菜園で使用できる農薬


・残念ながら、株元を食われてしまった株は復活できませんでした。ごめんね。


・頂花蕾が出てきました。スティックセニョールは脇芽から出る花蕾を茎ごと収穫します。もう一回り大きくなったら摘花して脇芽の成長を促進させます。
・もちろん摘花した花蕾もおいしくいただきます。


・頂花蕾を摘花しました。もうすでに脇芽が伸び花蕾がつき始めています。もうすぐ収穫が始まりますね、楽しみ。
・2020年の梅雨に入りました。人や作物に大きな被害のない梅雨であってほしいものです。


・栽培日数91日にして初収穫となりました。同種の秋栽培では140日で初収穫だったので、その早さにびっくりです。
・姿かたちも違います。興味深いです。
🔗ブロッコリー『スティックセニョール』栽培記録 2019夏【種まき 定植 収穫】


・コンスタントに収穫できていますが、葉が密過ぎるかなあと気になっています。チッソ肥料を多く施した覚えはないので気のせいかもしれませんが。


・これまでは葉に隠れるような所で花蕾の収穫となっていましたが、葉の上まで花蕾が伸びてくるようになりました。この形が正解なのかな。
・黄色くなった下葉や脇芽を採って株元をスッキリさせました。これで風通しが良くなって病気を防げるかな。
・『米ぬかもみ殻ボカシ』肥料を追肥しておきます。
🔗家庭菜園『米ぬかもみ殻』ボカシづくりで安全な有機栽培



・ほぼ花芽を収穫し終えました。多くのセニョールを収穫することができました。これで撤収し土を少し休ませたいと思います。


・スティックセニョールの春栽培に挑戦しました。秋栽培も可能ですので年2回旬を迎えられるお得な野菜です。
・2020年の梅雨は前線の長期停滞で各地に災害をもたらし、日照不足をおこし、まさに異常気象そのものでした。そんな中、苗を元気に育てられたおかげか、1株は枯れてしまいましたが、ほとんど病害虫の被害に会うことなく元気に育てられたことは自信に繋がりました。
・毎日作物を観察し、蝶が舞い始めれば幼虫が大きくなる前にオーガニック農薬で対策をしました。空気が通るように下葉を摘んですき間を作りました。作物の成長はゆっくりですが、一日ずつ確実に成長しています。この変化に気づいて摘便処置できれば作物を元気に育てられるようになると思います。
おすすめのアイテムを紹介します。
私は天気の良い早朝に葉面散布して光合成を促進させています。
実も葉もひと回り大きくなるような気がしています。是非お試しください。
🔗玄米アミノ酸酵素液について


野菜は、日光が大好きです。特に夏野菜は日光と温度を要求しますが、昨今の猛暑、酷暑の中では気温の上がり過ぎにより、元気がなくなり成長が弱まったり、病害虫が多発したりします。日光は好きでも異常な暑さは好きではないようです。
地球温暖化が原因とされるこの暑さですが、下記写真資料にある通り1960年代から暑さが顕著になりはじめています。植物の進化はもっともっと長いスパンですから、温暖化のスピードに植物の進化が追い付いていないというのが現状のようです。
将来、人間にとっても植物にとっても過ごしやすい夏に戻ってくれるのが一番良いのですけど、どうなることやら。現状ではこの暑さにも負けない品種の改良を待つしかないのでしょう。
日本の夏は徐々に暑く、長くなっている (東洋経済ONLINEより)


これであなたも菜園家‼
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Last Modified : 2020-07-14