投稿:2020-05-24
| 更新:2020-09-14
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2020年春のキュウリ『おいしさ一番星』の栽培記録です。
種まきから収穫までを記録していきます。
家庭菜園やプランター菜園でのキュウリ栽培の参考になれば幸いです。
2020年以前のキュウリ栽培についてはこちらをご覧ください↓
🔗写真で見るキュウリ栽培記録 種まき/根切り定植/支柱・ネット/収穫 2018版
🔗キュウリ 夏すずみ栽培記録 2019春 【種まき 定植 ネット 収穫】

《発芽地温》 25~30℃ 発芽日数4~5日(発芽地温キープがポイント)
《生育適温》 20~25℃
《育苗期間》 種まきから30日前後、本葉4~5枚ごろまで
《収穫時期》 実の長さ20㎝が目安
《整枝方法》 5~6節までの子づるは摘除、それから上の子づるは本葉2枚のすぐ上で摘心。親づるは自分の背の高さで摘心
《タネの寿命》 タネには寿命があります。こちらで確認できます。
種まきは4つの条件を揃えれば芽が出る!🔗発芽を成功させる方法とコツ

・キュウリは毎年『うどんこ病』に見舞われますので、うどん粉病に強い品種のトーホク『おいしさ一番星』を栽培していきます。
・種まき用用土を必要量バケツに移し、水を加えて湿らせておきます。


・11㎝ポリポットに用土を入れます。1㎝覆土しますので、ポットの縁のラインを目印にします。
・1ポットに3粒ずつタネをまき、メネデール水溶液が直接タネにかかるように噴霧器でやさしく潅水します。
🔗種まきや植え付けにメネデール 家庭菜園で効果のある使い方



・約1㎝覆土し、最後にたっぷりメネデール水溶液を潅水します。
🔗種まきや植え付けにメネデール 家庭菜園で効果のある使い方
・全部で4ポットの種まきが完了しました。4~5日で発芽の予定です。発芽地温は25~30℃ですので低温度にあたらせないように気をつけます。




・栽培5日目にして発芽しました。が、12粒まいて6発芽だと発芽率50%です。気温が少し低かったのでしょうか。
・4株定植する予定ですので足りると思いますが、保険として1ポット4粒まき直ししました。
・これからはしっかり日に当て光合成を促進させます。


・6株中2株が枯れてしまい、1株が成長が思わしくありません。水分の与え過ぎで根腐れを起こしたのかもしれません。苗半作と言われ、元気な苗づくりが栽培には大切なのですが、なかなかうまくいきません。反省反省。
・元気な3株は本葉が出始めてきました。


・元気な苗3株、少し問題あるかも苗1株、計4株が成長しています。本葉の2枚目が出てきました。栽培日数30日、本葉3~4枚になったら定植します。
・発芽したもののその後の成長が良くなく、そのまま枯れてしまうことが少なからずあります。もしかしたら土が固まってしまって空気が遮断されているんじゃないかと考えました。ポットを手でもんで土をほぐして空気の通り道を確保するようにしてみました。どういう結果になるか今後いろんな苗で試験してみようと思います。


・本葉4枚目が見え始めたので定植します。
・キュウリの根は浅く張ります。ですのでポットの土が付いたままを植え付けるのではなくて、ひと手間かけて浅く広く根が這うように植え付けます。根付いた後の成長の勢いがすごいのでお試しあれ。
こちらを参考にさせてもらっています↓
🔗ヒゲおやじの気まま流野菜づくり日記
・深さ30㎝程しっかりと土を耕します。堆肥、肥料を少なめに入れよく混ぜます。
・畝高10㎝程の畝を完成させます。

・今回はあらかじめ支柱を完成させてから植え付けます。強風で傾かないように筋交いや金具を使って補強しておきます。
仕立て方についてはこちらが参考になります。
🔗仕立てにこだわった夏野菜づくり
・180㎝の支柱には主枝を誘引、ネットには子づる、孫づるを誘引する予定です。4株植え付けます。


・バケツに水を入れてポットごと浸しておきます。根に十分水を吸わせておくのと、ポットからはがしやすくなる、という2つの目的があります。
・ポットから外し、土を洗い流してしまいます。根を傷つけないように慎重に。
・根の長さ10㎝程残してその先をカットします。植え付け準備完了です。



・植穴を浅く広く開けます。株元を土で盛り上げておくのがコツです。
・根をヒトデのように四方八方に広げます。
・土をかぶせ安定させます。支柱に誘引しておきます。たっぷり水をまいて根と土をなじませます。




・すっかり根付いたようです。3節まで成長していますが、徒長せず節間が詰まっていて理想的な苗です。ここから先が生産者の腕の見せ所ですね。病気をさせず、なり疲れさせない栽培をしていかないといけません。


・草丈70㎝を超えてきました。5節目くらいまでの脇芽、雄花、雌花などは全て摘み取ってしまいます。こうすることで栄養を主枝の成長に費やすことができます。


・植物の病気の多くは雨による泥はねによって、土中の病原菌が葉について発症します。小雨ならそうでもないですが、強い雨の時には下葉の裏にびっしりと土がついていることがあります。マルチをしていれば関係のない話ですが、ビニールマルチは呼吸ができないという考えからしていませんので、通気性のあるシートでマルチングして泥はねを防ぐことにします。
・昨今の異常気象では豪雨が多いので費用と手間がかかりますが、今後は定植の際に必ず設置しようと思います。雑草対策にもなりますね。
・『米ぬかもみ殻ボカシ』肥料を追肥しておきます。
🔗家庭菜園『米ぬかもみ殻』ボカシづくりで安全な有機栽培


・梅雨前線の停滞で記録的な雨が続き、1週間以上日が当たっていません。日照不足の影響で作物がなかなか成長しません。
・草丈が130㎝を超えてきました。日照不足や温度不足で勢いはありませんが、花数も多いし、脇芽も多く発生しています。
・一本目収穫となるであろうキュウリが地道に大きくなっています。早く晴れてくれー。



・長かった前線の停滞も今日まで。明日は晴れそうだし、そろそろ梅雨明けの気配も。高温期に入るので病気の予防に殺菌剤を散布しておきます。天然成分なので安心して使用できるオーガニック農薬です。
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・栽培日数52日で初収穫となりました。梅雨前線の長期停滞で日照不足、温度不足だったにもかかわらず、収穫までたどり着けたのは自信になります。
・子づる、孫づる、追肥の管理をしっかりして豊作となるようにしたいと思います。


・180㎝の支柱を超えてきたので摘芯しました。摘芯したことで、子づるが成長してきます。
・日照不足の中、長さはないですが良い形のキュウリが収穫できています。
・地際すれすれを伸びるキュウリの根です。根切り植えのおかげか縦横無尽に伸びています。





・地元静岡は梅雨が明けました。さあこれから光をたくさん浴びて美味しいキュウリがたくさん生るぞ!って朝に異変。葉ではなく実がアオムシに食害されています。しかもかなり大きくなっていて数も多い。毎日のように観察していたのに全く気づきませんでした。ダメですね。
・オーガニックの薬剤を散布して退治します。これから高温になってもっと病害虫が増えます。気を引き締めて観察、管理をしないとです。
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・役目を終えた下葉が枯れてきますので通気を良くするために摘んでしまいます。一日一枚程にして弱らせないようにします。
・一方上の方は元気があります。各節から子づるも伸びて実がついています。管理が悪いと子づるの実数本の収穫で終わってしまいますが、今回は順調です。実がついているからと欲張らないで葉が込み合わないように摘葉してスッキリとした樹形を心がけます。



・摘み取った下葉の所にあったキュウリが大きくなって収穫できました。上下に葉が残っていなくても大きくなれるのですね、驚きでした。


・葉にアリがたくさん。葉裏を見ると案の定アブラムシがビッシリでした。
・オーガニックの薬剤を散布して防除します。
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・日中はまだまだ暑いですが、朝晩は少し涼しくなってきました。元気を取り戻してもう少し収穫できるかもです。


・栽培日数113日、最後の1本を収穫して撤収とします。
・すっかり疲れ果ててボロボロですが、異常気象のなか多くの実がなってくれました。
・また来年もキュウリ栽培に挑戦しようと思っています。



年々異常気象がひどくなってきています。今年は梅雨が長く日照不足が問題となりました。春夏秋冬、過ごしやすい春と秋があって暑い夏、寒い冬が到来するのが日本の気候だったのですが、今や夏と冬しかないような両極端な気候になっているような気がします。作物栽培は大変になっていく一方ですね。
次作のキュウリ栽培は、節成キュウリの『つるおろし栽培』に挑戦したいと思っています。
おすすめのアイテムを紹介します。
私は天気の良い早朝に葉面散布して光合成を促進させています。
実も葉もひと回り大きくなるような気がしています。是非お試しください。
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野菜は、日光が大好きです。特に夏野菜は日光と温度を要求しますが、昨今の猛暑、酷暑の中では気温の上がり過ぎにより、元気がなくなり成長が弱まったり、病害虫が多発したりします。日光は好きでも異常な暑さは好きではないようです。
地球温暖化が原因とされるこの暑さですが、下記写真資料にある通り1960年代から暑さが顕著になりはじめています。植物の進化はもっともっと長いスパンですから、温暖化のスピードに植物の進化が追い付いていないというのが現状のようです。
将来、人間にとっても植物にとっても過ごしやすい夏に戻ってくれるのが一番良いのですけど、どうなることやら。現状ではこの暑さにも負けない品種の改良を待つしかないのでしょう。
日本の夏は徐々に暑く、長くなっている (東洋経済ONLINEより)


これであなたも菜園家‼
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Last Modified : 2020-09-14
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