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良い堆肥 悪い堆肥



11・1-1



野菜がうまく育たない。病気や害虫が出やすい・・・
選んだ堆肥が原因で失敗していることが意外と多いそうです。





堆肥は必需品


堆肥は、土づくりに欠かせない資材です。
多くの人が堆肥を施して、野菜作りに備えています。
堆肥を施すことによって、土壌微生物が増殖し、野菜がスクスクと育つ土へと自然に変化します


堆肥の品質



市販されている堆肥にもピンからキリまでいろいろあり、粗悪な未熟堆肥を使うと多くの場合、病害虫が多発します。

堆肥は有機物が微生物によって分解されて完熟していきます。
この時、微生物から出る熱によって発酵温度が50〜70度まであがります。この温度で多くの病害虫のもとを死滅させることができます。
未熟な堆肥では温度管理が不十分で、病気を引き起こすとされる糸状菌(カビ)が多く残り、雑草の種や幼虫も生き残っています。

また、発酵途中なわけですから、畑に投入後再び発酵を始めます。この時、高温になったりガスが発生したりして根を傷つける場合があります。

大雨などで、未発酵の有機物が水びたしになり腐敗する可能性もあります。
腐敗の場合、野菜にとって有用ではない微生物が発生します。ドブ臭くなります。

これでは、わざわざ苦労の多い畑を作っているようなものです。
堆肥の品質の良しあしが、土づくりの大事なポイントになります。


堆肥選びの基準


堆肥や肥料は、地力増進法、肥料取締法に基づいて、原料名、製造者などを明記する決まりがあります
この表示を参考にして、堆肥を選びます。

《良い堆肥》

きちんと発酵管理して製造されている
・見た目に素材が均一にそろっている
・フカフカしてべとつかない
・無臭、または芳ばしい香りがする

《悪い堆肥》

堆肥袋の表示があいまい
・見た目に素材が不ぞろい
・手で触るとべたつく
・アンモニア臭、腐敗臭がする

袋を開けて確認するわけにはいきませんが、あまりにも安く販売されている堆肥は未熟堆肥を疑ってください。

信用のおけるお店で高価な堆肥は、しっかり管理製造された堆肥だと思って良いでしょう。


まとめ


今、自分の畑に必要な堆肥は何なのかを見極めて、質の良い堆肥を適量施すことが、土づくりの大事なポイントといえそうです。

未熟な堆肥と疑われる場合は、作付け数ヶ月前に投入して発酵を完了するのが簡単ですが、畑の中では発酵がうまくいってるのかは目に見えません。異臭のしないフカフカな土になれば成功と一応は判断できますが…

できれば畑の外で再発酵させるのが安心です。寒い冬なのに電気も灯油も使わず50℃以上になって湯気が出ている物体って何これ⁇って感動しますよ!
微生物を操ることができるようになると、野菜づくりが劇的に変わります。


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参考文献


いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。

▷▷やさい畑 2018年 10月号

▷▷野菜だより 2018年 11月号

▷▷現代農業 2018年 11月号



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Last Modified : 2018-10-21

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