投稿:2017-12-01
| 更新:2018-10-23
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ひと昔前はあまり見られなかった畑に敷き詰められた黒色のビニールシート。
呼び名さえ知ることもなかった当時ですが、家庭菜園を始めるようになって、一度は試してみたい憧れとなったマルチ栽培。
技術開発・改良が進んで、農家だけでなく、趣味で菜園を楽しむ私たちにも購入することができる商品群、価格帯になり作物栽培の技術向上に役立っています。
改めて、マルチの効果を確認していきます。
マルチとは
畑の表面を何らかの資材で覆うことを『マルチング』略して『マルチ』といいます。
かつてはワラなどが使われていましたが、今ではポリエチレン製のフィルムが使われています。
被覆資材の種類によって、それぞれの効果が期待できます。
マルチの効果
《地温をコントロールできる》
マルチフィルムで地面を覆うと太陽光を受けて地温が上がります。
上がる程度は、フィルムの色によります。
ワラなどで覆うと、地温を下げることができます。
《土がかたくならない》
土が雨にたたかれないので、団粒構造が崩れて土が固くなることがありません。
土の流失も防げます。
《病気を予防する》
雨により、病気の原因になる泥が茎葉や実に跳ね上がるのを防ぎます。
《肥料が流れにくい》
水に溶けやすい窒素やカリは、雨によって地下に流れやすいですが、雨の影響を直接受けないので流失しにくくなります。
肥料が無駄になりません。
《乾燥を防ぐ》
マルチフィルムに限らず、地面を覆うことで土の乾燥が防げます。
発芽や苗の活着がよくなります。
《雑草を抑制する》
光を通しにくいマルチを使うと、雑草が生えにくくなります。
発芽しても光合成ができないので、成長できません。
《害虫を忌避》
光る素材を利用したマルチフィルムには、反射光を嫌うアブラムシやアザミウマの忌避効果があります。
注意すること
マルチをする時は、土が乾いた状態でフィルムを張ると、雨がしみこまないため、かえって乾燥してしまいます。
適度に土が湿った状態でマルチフィルムを張ることが大事です。
まとめ
マルチ栽培はメリットが多く、一度は試してみたい栽培方法です。
特に寒冷地などで地温の調節が必要な場合などは、必須アイテムです。
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参考文献
いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。
▷▷やさい畑 2018年 10月号
▷▷野菜だより 2018年 11月号
▷▷現代農業 2018年 11月号
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Last Modified : 2018-10-23