投稿:2017-12-05
| 更新:2018-10-23
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マルチングで用いるシートは、作付けする作物や、得られる効果により、種類を選んで使いたいものです。
一般的に用いられる黒マルチを標準にして、様々なマルチを紹介していきます。
色の違いによるマルチシートの特徴
透明マルチ
光を通すため、地温を上げる効果がひじょうに高いですが、雑草を抑える効果はありません。
11月のタマネギ植え付けや、3月上旬~下旬のダイコンやニンジン種まきなどに使用し、地温を上げて活着や発芽をよくします。
雑草の生えない時期なので、地温を上げる効果のみをねらえます。
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緑色マルチ
黒色よりも光を通しますが、透明よりも通しません。透明と黒の中間的なマルチです。
4月上旬~中旬のとうもろこしやエダマメなどの種まきに使用すると効果があるマルチシートです。
地温を上げますが、雑草も生えてくる時期なので、雑草が生えない効果もねらえます。
紫色マルチも同様の特徴があります。
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黒色マルチ
緑色マルチより地温を上げる効果は低いが、雑草を抑える効果は高いです。
4月下旬~5月中旬に植え付けるトマトやキュウリなどの果菜類、9月中旬~下旬のダイコンやレタスなどに使用します。
地温を上げたいが、旺盛に生育する雑草をキッチリ抑えたい時期に使用します。
もっとも広く使われているマルチシートです。
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銀色マルチ
光を反射するため、地温はさほど上がらず、雑草を抑える効果が高いです。
8月下旬~9月上旬のダイコンやレタスなどに利用します。
直射日光による地温の上昇を避け、かつ雑草を抑える効果をねらいます。
反射光を嫌う、アブラムシやアザミウマ類の忌避効果が期待できます。
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白黒マルチ
表が白、裏が黒色のマルチシートで、白色が光を反射し、黒色が光をとおさないため、銀色マルチよりもさらに地温が上がりにくくなっています。
7~8月にタネをまくハクサイや、植え付けるレタスなどに使用します。
銀色マルチよりもさらに地温が上がりにくく暑い時期の栽培に向きます。
雑草を抑える効果も高いです。
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利便性を重視したマルチシートは作業効率が上がります
あらかじめ植え穴があいていて、穴あけの手間がいらないもの。
ミシン目が入っていて、必要に応じて簡単に穴をあけられるもの。
栽培終了後に土にすき込めば、微生物により分解される、生分解性マルチシート。
有機物を利用したマルチ
マルチシートは大小の差はありますが、基本的に地温が上がってしまいます。
真夏の直射日光で地温が上がりすぎたときは、有機物マルチをすると地温を下げることができます。
敷きわら、もみ殻などを使うと効果的です。また緑肥や刈り取った雑草などもマルチとして使えます。
マルチシートの上に、有機物マルチをするやり方でも効果があります。
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まとめ
マルチによる地温の上昇で、発芽や活着が早まり、作物栽培の最初の難関を乗り越えることができます。
しかし、夏の高温期には地温が上がり過ぎて、土壌病害がでたり、作物の生育障害が起きたりすることがありますから、注意が必要です。
PH測定器や温度計を利用すると、見えない土の中で何が起きているのか想像しやすくなります。
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参考文献
いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。
▷▷やさい畑 2018年 10月号
▷▷野菜だより 2018年 11月号
▷▷現代農業 2018年 11月号
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Last Modified : 2018-10-23