投稿:2017-12-11
| 更新:2020-02-01
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秋に種まきしたニンジンがそろそろ収穫の適期に入ってきました。
長期保存で、春まで自作のニンジンを美味しくいただきましょう。

ニンジンは春まきと秋まきがありますが、気温の低い秋まきニンジンが長期保存に向いています。
保存最適温度は0℃で、凍る寸前で管理できれば、新鮮でみずみずしい状態を継続できます。
水に濡れたり、凍ったりした場合は、その箇所から腐敗していきますので注意が必要です。
住んでいる地域の気候、気温に応じて保存方法を使い分けるようにします。

葉から水分は蒸発していきますから、収穫したニンジンを葉のつけ根でカットします。
刃物で切るよりちぎったほうが雑菌の繁殖を抑えられます。
きれいに洗って水気の残らないようにふき取り、新聞紙で包みます。
さらに、乾燥を防ぐためにポリ袋に入れます。
横に寝かせると縦にのびようとしてよけいなエネルギーを使いますので、立てて保存します。
☆ブランド『雪下にんじん』の甘さの秘密☆
ニンジンを畑に残し、雪を積もらせて天然の冷蔵庫のようにして保存すると、甘みも増し柔らかくて美味しいニンジンになります。
これは寒い環境の中で凍らないようにするための野菜の防衛本能によるもので、ニンジンに含まれるジアスターゼという消化酵素がデンプンを分解して糖分にかえるのです。
冬野菜が、寒さに当たると甘みを増すのは、この働きによるものなんですね。
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これと同じ環境が冷蔵庫の中でもできる可能性があります。凍らせることなく糖度を高められる0~5℃を継続できれば、1週間で甘みが増すのを実感できます。

畑のニンジンをすべて収穫してしまい、葉を根元から切り落としてしまいます。ニンジンは洗いません。
畑のどこかにニンジンを縦に埋められる深さの穴を堀り、ニンジン同士の隙間に土が入るようにして、縦にして埋めます。
地表部分に保温用のワラや、雨除け用に黒マルチをします。埋めた場所の目印にもなりますね。
必要に応じて掘り起こして、埋め戻さなければならないのが手間です。
『とう立ち』の心配がないので、春まで新鮮なニンジンが食べられます。
畑とは別の場所に保存しますので、効率的に畑の作付けができます。

霜や冷害を避けるため、ニンジンの葉の根元より少し上まで土寄せします。
寒さが厳しい地域では、もう少し高く土寄せし、ワラを敷いたり、マルチを張ったりして、土が凍らない程度の温度を保つようにします。
2月に入り気温が上がると、生殖成長で『とう立ち』が始まる可能性がありますから注意が必要です。
畑にそのまま保存するので、次の作付けの準備ができないのがデメリットです。

畑のニンジンをすべて収穫してしまい、葉を根元から切り落としてしまいます。ニンジンは洗いません。
刃物で切るよりちぎったほうが雑菌の繁殖を抑えられます。
段ボールにもみ殻を詰めて、ニンジン同志がくっつかないように立てて並べ、上からも、もみ殻をかぶせて埋めてしまいます。
呼吸ができるように少しふたを開けて、冷暗所で保管します。

土中で残す場合、適度な湿度が保てるような土を選びます。水分の多い土では腐ってしまいます。
また、家庭用冷蔵庫では多くを保存できません。
それぞれの保存方法には一長一短がありますから、住んでいる地域の気候、各家庭に合った保存方法を是非見つけてください。
ニンジン栽培記録についてはこちらをご覧ください
🔗写真でわかりやすいニンジン栽培記録 【種まき・間引き・土寄せ・収穫】 2018版
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野菜は、日光が大好きです。特に夏野菜は日光と温度を要求しますが、昨今の猛暑、酷暑の中では気温の上がり過ぎにより、元気がなくなり成長が弱まったり、病害虫が多発したりします。日光は好きでも異常な暑さは好きではないようです。
地球温暖化が原因とされるこの暑さですが、下記写真資料にある通り1960年代から暑さが顕著になりはじめています。植物の進化はもっともっと長いスパンですから、温暖化のスピードに植物の進化が追い付いていないというのが現状のようです。
将来、人間にとっても植物にとっても過ごしやすい夏に戻ってくれるのが一番良いのですけど、どうなることやら。現状ではこの暑さにも負けない品種の改良を待つしかないのでしょう。
日本の夏は徐々に暑く、長くなっている (東洋経済ONLINEより)


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野菜作りが一作終わると、土壌中の養分は消費されてしまっています。次期作のために失われた栄養分を補給しなければなりません。
足りなくなった分、または次期作の野菜に必要な栄養分を補うために有機物を投入します。
注意しなければならないことは、生育途中に足らなくなった場合は追肥すればよいですが、過剰な場合は残った肥料成分が腐り、病害虫などの害がでてきますから、多過ぎないように気を付けなければなりません。
有機物が投入されると活発になる微生物
微生物にとって有機物(油かす・骨粉・魚かす・牛ふん・豚ふん・鶏ふん・生ごみ・緑肥など)はエサです。エサのない状態ではひっそりとしている微生物ですが、有機物が土に投入されると一気に活発にエサを食べ、増殖と死滅を繰り返します。
このエサを分解してできた物質を、根は栄養分として吸収することになります。
死滅した微生物もまた他の微生物に分解され栄養分になります。
化学肥料は、微生物のエサにはなりません。したがって、化学肥料だけの施肥は、エサがないのでやがて微生物ゼロの土を作ります。
分解しやすい物質と分解しにくい物質
有機物には様々な物質が含まれています。
微生物は食べ易い物質(糖、デンプン、たんぱく質など)から先に分解していきます。
食べ易いので一気に分解し増殖するので熱が出ます。
有機物の投入を種まき・定植の数カ月前に行う理由の一つは、この熱で根が傷つくのを避けるためです。
さて、残った食べにくい物質はどうなるかというと、ゆっくりと時間をかけて微生物によって分解されていきます。堆肥となりやがて腐植となります。この時熱は出ません。
分解し易い物質を分解し、且つ発酵熱によって雑草のタネや病害虫の元を減らす工程を、堆肥作成においては一次発酵といい、一次発酵が終えた有機物は完熟堆肥とうたっても良いことになります。
この後、分解しにくい物質をゆっくり分解していきますが、時間が経てばたつほど腐植と微生物が増え、良質な完熟堆肥となっていきます。
どの微生物が動くかはわからない(水たまりでは腐る)
有機物が投入されると、エサを食べ微生物が活発になるといいましたが、有用菌である『乳酸菌』や『酵母菌』などが多く活発に動いてくれれば理想的な発酵になるのですが、そうでない場合があります。
水はけが悪かったり、大雨で水たまりになってしまうような畑で、土に酸素が含まれていない土壌では、同じ分解でも発酵ではなく腐敗となる微生物が動きます。
腐敗の場合は、植物の生育を悪くする物質が出来たり、有毒なガスが発生したりします。何より腐敗臭に誘われてハエやセンチュウなど害虫が寄ってきて悪の温床となります。
有機物さえ投入しておけば大丈夫、美味しい野菜ができる!と安心するのは間違いです。
腐敗の条件は、水、酸欠、温度です。せっかくの有機質肥料ですから腐らせないようにしたいものです。
ボカシのすすめ
発酵か腐敗か…土の中でどっちに転ぶか分からないようなことを避けるため、あらかじめ有用菌で有機物を上手に発酵させたものがボカシ肥料です。
これなら一次発酵済みなので温度が上がることもないですし、有用菌によって分解され、根が吸収できる栄養分になっていますから安心して施肥することができます。
ベテラン菜園家ともなれば、自分の手に入れやすい有機物などを利用してオリジナルの『ボカシ』を作り菜園に投入しています。
🔗7日で完成 米ぬか・もみ殻 ボカシ・堆肥づくり/好気性発酵 はこちらから
数種類の有機質肥料を発酵させた即効性の肥料をボカシ肥料といい、落ち葉やバークなどを入れ、分解がゆっくりで土壌を改良するような働きを持つもので一次発酵が済んでいるものを完熟堆肥といいます。
ここをしっかり押さえ、理解しておくことが大切です。
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Last Modified : 2020-02-01