投稿:2017-12-26
| 更新:2018-10-23
✎

家庭菜園を始めた当初は、見よう見まねで畝を作って、いっちょ前になった気分になっていましたが、そもそも畝はなぜ立てなければいけないのでしょうか…調べてみました。
畝を立てる理由
①水はけをよくする
畝を立てる第一の理由は、水はけを良くするためです。
雨の多い日本では、水害が頻繁に起こります。
植物の根は2.3日水につかった状態が続くと腐り始めます。
畝を立てればレベルが高くなるので、大量の雨が降っても根が水に長くつかる危険を回避できます。
②作土層を深くする
作物が根を張る深さは、ゴボウのように極端に深さが必要な作物を除いて、一般的には20~30cmです。
畝を立てることによって、深くまで掘らなくても、または掘れなくても20~30cmの深さを確保することができます。
以上が、畝を立てる主な理由です。
畝を立てることによって、土の表面積が増え地温が上がる効果も期待できます。(寒い時期には逆に地温が下がり安くなります)
畝の高さはどうすればいいのか
①栽培する作物よって高さを変える
ナス科の植物は、根を深く張ります。
トマト、ナス、ピーマンなどは、高畝にして作土層を確保します。
ウリ科の植物は、根は深く張らずに横に張ります。
キュウリ、ニガウリなどは、畝は高くする必要はないです。
根菜類は、根が大きくなるための作土層が必要です。
高畝にして、30cm以上の作土層を確保しましょう。
畝は高いほど乾燥しやすいですから、湿気に弱い作物は、高畝にして水はけを良くします。
ホウレンソウ、ジャガイモ、ダイコン、タマネギ、ニンジンなど多くの作物は湿気に弱いです。
湿気を好む作物は、高畝にすると乾燥してしまいますから、高い畝は必要ありません。
サトイモ、ショウガ、キュウリなどは乾燥が苦手です。
②水はけの良し悪しで高さを変える
粘土質を含む土は、水はけが悪いので、畝を高めにして水はけを改善させます。
砂質の土は、水はけが良いので、畝を高くする必要はないです。
畝の幅はどうすればいいのか
畝の幅は、作る作物と何条で植えるかによって変わりますが、作業する人間の手の届く範囲120cmまでにすることが多いです。
トマトの株張りは60cm程ですから、2条植えで120cmになります。
まとめ
雨が多い梅雨時や、台風の接近がある夏から秋の作物栽培は、水はけの良い畑でも、少なくとも10cmの畝を立てておくと安心です。
関連記事
関連記事としてこちらもご覧ください。
🔗野菜のタネを上手に発芽させるために知っておくこと
🔗日陰だって大丈夫‼︎家庭菜園やベランダ菜園の日陰でも育てられる野菜
🔗家の庭を1日で家庭菜園にする
🔗酸性土壌が危険な本当の理由と仕組みについてはこちらから
🔗オーガニックは地球を救う‼有機栽培・オーガニックの本当の意味についてはこちらから
🔗有機質肥料が根に吸収されるまでの微生物の働きについてはこちらから
🔗プランター栽培 おすすめ培養土5選についてはこちらから
🔗乳酸菌で土づくりについてはこちらから
🔗良い堆肥 悪い堆肥についてはこちらから
参考文献
いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。
▷▷やさい畑 2018年 10月号
▷▷野菜だより 2018年 11月号
▷▷現代農業 2018年 11月号
最後まで読んでいただきありがとうございます。ポチッとおしてもらえると嬉しいです
↓↓↓
![]() | ![]() |
スポンサーサイト
スポンサーリンク
Last Modified : 2018-10-23