投稿:2017-12-28
| 更新:2019-05-19
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冬野菜も収穫最盛期をむかえています。
1月になると、そろそろ春に作付けする野菜を選ぶ時期になります。
作付け面積の広い家庭菜園なら問題ありませんが、ベランダでのプランター栽培や、小さな菜園の場合は、何を何株栽培するか迷うところです。
できれば、たくさん収穫できる野菜を栽培したいものです。
春に植え付けする夏野菜で、『1株当たりの収穫量が多い作物』を選定基準にしてオススメ夏野菜を選んでみました。
おすすめ① 大玉中玉トマト、ミニトマト
誰もが一度は栽培してみたいと思う、王道の作物ですね。
栽培条件、気候風土、栽培方法によって収穫量は変わりますが、一般品種で露地栽培やプランター栽培で収穫できる量は1株当たり
大玉トマト 15~25個
中玉トマト 50~70個
ミニトマト 100個
となります。
ミニトマトはめちゃ多いですね。
トマト好き家族なら1株でちょうど自己消費できる数量でしょうか…
トマト栽培のコツ
トマトはナス科ですから根が深くまで張ります。
高畝にするなどして十分な作土層を確保しましょう。
プランターの場合は深型のプランターで栽培します。
脇芽欠きが毎日の仕事になります。
仕立て方にもよりますが、露地栽培でも、プランター栽培でも支柱誘引が必要になります。
▷▷イボ付き支柱を見てみる
おすすめ② キュウリ
5cm程のかわいい実が、翌日には20cmにもそれ以上にもなる、とっても生育旺盛な作物です。
栽培条件、気候風土、栽培方法によって収穫量は変わりますが、一般品種で露地栽培やプランター栽培で収穫できる量は1株当たり20~30本です。
我が家は、キュウリ大好き家族なので、5株栽培しましたが、最盛期、毎日5~7本のキュウリを消費するのはとても大変でした。
自己消費だけなら、2株でちょうどよいかもしれません。
キュウリ栽培のコツ
キュウリはウリ科で根は浅く横に広がります。
乾燥にも弱いので、水の管理に気をつけて栽培します。
根を切って植え付ける方法で上手に栽培できたので参考記事として紹介します。
▷▷キュウリ根切り植え付けについてはこちら
200cm程の支柱と、キュウリネットへの誘因が必要になります。
▷▷イボ付き支柱を見てみる
▷▷キュウリネットはこちらから
おすすめ③ ナス
キュウリのように一気に実がなるというより、ぼちぼち長く収穫できる作物といえます。
栽培条件、気候風土、栽培方法によって収穫量は変わりますが、一般品種で露地栽培やプランター栽培で収穫できる量は1株当たり20~30本です。
一枝一果法で栽培すると、毎日1〜2本を10月ころまで収穫できて自己消費にちょうどいいです。
一枝一果法での栽培方法はこちらを参考記事として紹介します。
▷▷ナスの一枝一果法についてはこちら
ナス栽培のコツ
ナスはナス科ですから根が深くまで張ります。
高畝にするなどして十分な作土層を確保しましょう。
プランターの場合は深型のプランターで栽培します。
培養土の袋のまま栽培する方法もあります。
雌しべの長さより雄しべのほうが短い場合は、元気に育っている証拠です。その反対は何かしらの対策が必要になります。
一番花の下の2本のわき芽を残し、それより下にあるわき芽は全部摘み取って、主枝と側枝2本を伸ばし3本仕立てにします。
支柱を3本立てて、主枝と側枝を誘引します。
▷▷イボ付き支柱を見てみる
まとめ
その他にもピーマンやシシトウなどが収穫量の多い作物といえます。
数を多く栽培することができるようになったら、珍しい品種の栽培に挑戦してみるのもおもしろいですね。
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参考文献
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コラム 有機質肥料・完熟堆肥・ボカシ肥料のこと
野菜作りが一作終わると、土壌中の養分は消費されてしまっています。次期作のために失われた栄養分を補給しなければなりません。
足りなくなった分、または次期作の野菜に必要な栄養分を補うために有機物を投入します。
注意しなければならないことは、生育途中に足らなくなった場合は追肥すればよいですが、過剰な場合は残った肥料成分が腐り、病害虫などの害がでてきますから、多過ぎないように気を付けなければなりません。
有機物が投入されると活発になる微生物
微生物にとって有機物(油かす・骨粉・魚かす・牛ふん・豚ふん・鶏ふん・生ごみ・緑肥など)はエサです。エサのない状態ではひっそりとしている微生物ですが、有機物が土に投入されると一気に活発にエサを食べ、増殖と死滅を繰り返します。
このエサを分解してできた物質を、根は栄養分として吸収することになります。
死滅した微生物もまた他の微生物に分解され栄養分になります。
化学肥料は、微生物のエサにはなりません。したがって、化学肥料だけの施肥は、エサがないのでやがて微生物ゼロの土を作ります。
分解しやすい物質と分解しにくい物質
有機物には様々な物質が含まれています。
微生物は食べ易い物質(糖、デンプン、たんぱく質など)から先に分解していきます。
食べ易いので一気に分解し増殖するので熱が出ます。
有機物の投入を種まき・定植の数カ月前に行う理由の一つは、この熱で根が傷つくのを避けるためです。
さて、残った食べにくい物質はどうなるかというと、ゆっくりと時間をかけて微生物によって分解されていきます。堆肥となりやがて腐植となります。この時熱は出ません。
分解し易い物質を分解し、且つ発酵熱によって雑草のタネや病害虫の元を減らす工程を、堆肥作成においては一次発酵といい、一次発酵が終えた有機物は完熟堆肥とうたっても良いことになります。
この後、分解しにくい物質をゆっくり分解していきますが、時間が経てばたつほど腐植と微生物が増え、良質な完熟堆肥となっていきます。
どの微生物が動くかはわからない(水たまりでは腐る)
有機物が投入されると、エサを食べ微生物が活発になるといいましたが、有用菌である『乳酸菌』や『酵母菌』などが多く活発に動いてくれれば理想的な発酵になるのですが、そうでない場合があります。
水はけが悪かったり、大雨で水たまりになってしまうような畑で、土に酸素が含まれていない土壌では、同じ分解でも発酵ではなく腐敗となる微生物が動きます。
腐敗の場合は、植物の生育を悪くする物質が出来たり、有毒なガスが発生したりします。何より腐敗臭に誘われてハエやセンチュウなど害虫が寄ってきて悪の温床となります。
有機物さえ投入しておけば大丈夫、美味しい野菜ができる!と安心するのは間違いです。
腐敗の条件は、水、酸欠、温度です。せっかくの有機質肥料ですから腐らせないようにしたいものです。
ボカシのすすめ
発酵か腐敗か…土の中でどっちに転ぶか分からないようなことを避けるため、あらかじめ有用菌で有機物を上手に発酵させたものがボカシ肥料です。
これなら一次発酵済みなので温度が上がることもないですし、有用菌によって分解され、根が吸収できる栄養分になっていますから安心して施肥することができます。
ベテラン菜園家ともなれば、自分の手に入れやすい有機物などを利用してオリジナルの『ボカシ』を作り菜園に投入しています。
数種類の有機質肥料を発酵させた即効性の肥料をボカシ肥料といい、落ち葉やバークなどを入れ、分解がゆっくりで土壌を改良するような働きを持つもので一次発酵が済んでいるものを完熟堆肥といいます。
ここをしっかり押さえ、理解しておくことが大切です。
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Last Modified : 2019-05-19