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ファイトケミカルの効果を野菜の色で分けてみる



1・3・1



野菜は赤、黄、緑とっても鮮やかな色をしていて、いつも料理に彩を添えてくれます。
この色を構成する色素が、私達の健康に良い作用をもたらしてくれるそうです。
どういうことか調べてみました。





ファイトケミカルとは


ぶどうのポリフェノール、にんじんのカロテン、ブルーベリーのアントシアニン、といえば聞いたことがあると思います。
このような野菜や植物に含まれる化学成分(機能性成分)をファイトケミカルといいます。

ファイト=植物
ケミカル=化学成分

ファイトケミカルは、生命維持に必要な五大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミン)とは違い必須の栄養素ではありませんが、発がん予防、抗菌作用、免疫力アップ、肥満予防など、病気の予防や身体機能を整える働きをしてくれます。


ファイトケミカルの効果を野菜の色で分ける


多くのファイトケミカルは、野菜や果物の色素成分であり、それぞれのファイトケミカルにそれぞれの効果があります。
ゆえに、野菜や果物の色でどんな効果が期待できるのかおおよそ判別できます。
視覚で覚えられるのでちょっといいですね。
もちろんタマネギのように数種のファイトケミカルを含んだ野菜・果物も多くあります。


色野菜に含まれる代表的なファイトケミカル


クロロフィル

《主な野菜》 

ほうれん草、ピーマン、小松菜、オリーブ、パセリ、ブロッコリー

《効果》

強い抗酸化作用があり、がん予防にも効果が期待できます。
血中のコレステロール値の上昇を抑える働きがあります。


色野菜に含まれる代表的なファイトケミカル


アントシアニン(ポリフェノール類)

《主な野菜》 

赤タマネギ、ブルーベリー、なす、ぶどう、あずき、いちご、さつまいも、りんご

《効果》

眼精疲労の回復、血圧の安定、肝機能の改善に効果が期待できます。


リコピン(カロテノイド類)

《主な野菜》 

トマト、ミニトマト、スイカ

《効果》

消化器系がんの予防、動脈硬化を防ぐ効果が期待できます。
強い抗酸化作用でアンチエイジング効果が期待できます。


カプサンチン

《主な野菜》 

トウガラシ、パプリカ

《効果》

強力な殺菌作用で風邪予防が期待できます。
刺激的な香りで新陳代謝を促し、肥満予防に期待ができます。


オレンジ黄色野菜に含まれる代表的なファイトケミカル


βカロテン(カロテノイド類)

《主な野菜》 

にんじん、かぼちゃ、かいわれだいこん

《効果》

強力な抗酸化作用が、がん細胞の進行をブロックする効果を発揮します。
皮膚や粘膜の健康を保ちます。


ゼアキサンチン(カロテノイド類)

《主な野菜》 

とうもろこし

《効果》

視力低下、白内障、緑内障などの予防と改善に効果があります。
網膜を保護し、老化による目の病気を防ぎます


βクリプトキサンチン(カロテノイド類)

《主な野菜》 

みかん、びわ

《効果》

大腸がんや皮膚がんなどのがんの抑制、粘膜の強化に効果が期待できます。
体内でビタミンAに変換され美肌効果が期待できます。


色野菜に含まれる代表的なファイトケミカル


イソフラボン(ポリフェノール類)

《主な野菜》 

大豆、ひよこ豆

《効果》

女性ホルモンと似た作用があるので、乳がんの予防や更年期障害の緩和にも効果が期待されます。
骨粗しょう症の予防に効果的です。


βグルカン

《主な野菜》 

えのきたけ、エリンギ、ひらたけ、マッシュルーム、しめじ

《効果》

キノコを利用した抗がん剤の研究が進められているほど強い抗ガン作用を持っています。
免疫力を高め、免疫システムを正常に働かせる効果があり、がんだけでなくアレルギーや生活習慣病の予防などにも期待できます。


アリシン

《主な野菜》 

にんにく、らっきょう、エシャロット

《効果》

抗ガン作用、免疫力アップ、強い殺菌作用があります。
ビタミンB1と一緒に摂れば疲労回復を助けてくれます。


色野菜に含まれる代表的なファイトケミカル


クロロゲン酸(ポリフェノール類)

《主な野菜》 

じゃがいも、ヤーコン

《効果》

糖尿病予防、コレステロール値抑制に期待ができます。
活性酸素の発生を抑え、がん細胞への突然変異を防ぎ、発がん物質の発生を抑制するトリプル効果でがん予防に期待ができます。


タンニン

《主な野菜》 

クリ

《効果》

お茶の渋み成分が有名です。
抗酸化作用、抗がん作用、殺菌作用、抗ウイルス作用などさまざまな薬効を持ち、身体を病気から守ります。
脂肪を分解してエネルギーに変えるのでダイエット効果も期待できます。


まとめ


畑でいっぱい体を動かして、おなかが減ったら、とれた野菜のファイトケミカルを食べて病気のない身体づくり…
農家の人はお肌つるつるで、いつも元気に見えるのはこういうことだったのですね。

1つの効果を期待して過剰に摂取するのではなく、それぞれをバランスよく身体に入れることが大切です。
当然ながら、血となり肉となる五大栄養素もバランスよく食べることで、健康で丈夫な身体を維持できることができるでしょう。

ファイトケミカルはもちろん、各野菜の栄養成分、調理と食べ合わせのコツ、調理で変わる栄養素、保存方法などが載っていて便利です。
栽培品目の選定、毎日の献立に役立つ一冊です。
よかったらご覧になってみてください。
▷▷『色の野菜の栄養事典 やせる!若返る!病を防ぐ! 』を見てみる



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参考文献


いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。

▷▷やさい畑 2018年 10月号

▷▷野菜だより 2018年 11月号

▷▷現代農業 2018年 11月号



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Last Modified : 2018-10-23

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