FC2ブログ

家庭菜園 無理をしない畑作業のすすめ

  •   21, 2018 10:25
  •  0


2018・1・21・1




大寒を迎え、春の栽培シーズンに向けて着々と栽培計画を練っている頃ではないでしょうか。
時間を忘れて畑作業に没頭してしまい、汗ビッショリになってちょっと頭がクラッとなった経験ありませんか?
家庭菜園だって身体が資本、無理せず楽しく畑作業をするために気をつけたい事を調べてみました。





なぜそこまで夢中になってしまうのだろう


土を耕したり、草取りをしたり、畑仕事はかなりの重労働です。夏は炎天下の中、冬は寒い朝から畑に出て作業をしなければなりません。
周りから見れば、大変そうだし趣味なんだから無理しなきゃいいのに…などと思われそうですが、何故やめることもせず、むしろ楽しんで畑作業をするのでしょうか。
そこには3つの『やりがい』があるからなんだと思います。

・1つめの『やりがい』は、自分自身の手で農作物を育てらるということです。
土を耕し、苗を植え、草むしりや害虫の駆除をし、多くの作業の末ようやく収穫にたどりつきます。
しかも毎年豊作というわけにはいかず、失敗と成功の繰り返しです。来年こそは…と意を決め、美味しい野菜ができた時の達成感は大きいものです。
最初から最後まで自分の手で作り上げるということに達成感、『やりがい』を感じる方は多いと思います。

・2つめは、丹精込めて作り上げた農作物が美味しくて、他人から褒められたり、人気になったり、評価を得るということが自信へとつながり『やりがい』になっているということです。
あの人が美味しいって言ってくれるからまた作らなきゃ…て思いますよねえ。

・3つめは、自然と共に生活をする喜びを実感することができるということです。
早朝のすがすがしい空気、ギラギラした太陽、秋の夕方に吹く涼しい風、土のにおい、野菜の色、香り…あー、生きててよかったあと思いますよねえ。

過酷な労働の向こう側にある『達成感』、『信頼』、『感動』があるから『やりがい』を感じ、夢中になって畑作業をするのだと思います。


研究調査の結果 早稲田大学2017年6月18日付発表資料より


この『やりがい』に大きく起因していると思うのですが、おもしろい研究結果が発表されています。

「農家の人、特に男性はサラリーマンに比べて約8歳も長生きで元気」

「農業者は、男女とも70代前半まで健康で農業に従事している人が多く、引退から亡くなる時間が短いのが特徴。死亡原因も老衰が多い」


要するに、農家の人は長生きで70歳過ぎまで現役で働き、現役引退後は人に心配や迷惑をあまりかけず、また本人も長く病気で苦しむことなく、ぽっくり死ねるということです…理想的な終活ですね。


毎年20人の人が亡くなる


半面、農作業中の熱中症による死亡事故は、ここ数年毎年20件前後発生しているという事実もあります。
亡くなる方は70~80歳の方が多く、普通畑で熱中症にかかってしまうようです。

せっかく元気で長生きできるのに「ワシは大丈夫!」とばかり無理をしたばかりに、熱中症にかかり身体を壊したり、亡くなってしまうのは非常にもったいないことですね。


農家のプロが気をつけていること


大規模な農地で働く農家のプロも、当たりまえのことを忠実に守って自己管理をしています。

・昼間の熱い時間帯には、力仕事など無理な作業はしない。
・翌日が朝早い時は、夜早めに就寝する。
・夜遅くまで作業した日の翌日は、作業開始を遅くして睡眠をしっかりとる。

このように、身体が資本ということを理解したスケジュールを組んで作業にあたります。


熱中症にならないために


熱中症患者の約半数は65歳以上といわれています。
年を重ねると暑さや水分不足に対する感覚が低下するとともに、暑さ自体に対する体の調整機能も低下します。
「オレは大丈夫!キリの良いところまであと少しやってしまおう!」
これが一番危険
だということを、肝に命じておきましょう。


畑作業中の熱中症対策


そもそも炎天下中の作業は行わないようにすればいいのですが、週末菜園家などは時間制限がありますから、そうもいってられません。
水分補給などはもとより、畑作業ならではの熱中症対策について調べてみました。

・暑さを避ける服装

帽子をかぶり、通気性の良い服を着ましょう。長袖の服は一見暑そうに見えますが、通気性の良い服であれば、直射日光を遮り、体温の上昇を抑えてくれます

▷熱中症対策、暑さをしのげる服装を見てみる


・体を意識的に動かす

畑作業は意外と静的な動作が多いです。例えば、草むしりや間引き作業などです。
草むしりをしていて急に立ち上がるとクラッ!とくることありますよね。筋肉に動きがないから心臓に血が戻ってこないのでクラッ!となります。
軽い運動をしたり、動き回ったりして筋肉を時々動かしてあげることが大事になります。


・できるだけ2人以上で作業する

1人で熱中症になった場合、死に至るまで誰にも気付かれない可能性があります。
なるべく2人以上で作業をするか、誰かが目の届く範囲にいる環境下で作業をしましょう。


・のどが渇く前に水分補給 そしてクールダウン

水分はのどが渇いてからゴクゴク飲むのではなく、のどが渇く前に少しずつ飲むほうが体内に吸収されやすいです。
水分と同時に発汗によってミネラル分が不足しますので塩飴をなめたり、スポーツドリンクを飲むようにしましょう。

また、水分補給時には、日陰や扇風機、冷房などで火照った体をクールダウンさせ、体を休めましょう。


・熱中症になりにくい農作業環境にする

木陰ができるような高木があればいいですが、無ければテントなどで日よけをつくるようにしましょう。

鍬などを使う作業は、体力を使います。気温が上昇する時間帯をさけて、午前や夕方に行うようにスケジュールを組みましょう。

ハウスの中で作業する場合などは時間を決め、長時間の高温下作業をしないように時間管理を行いましょう。

風邪、寝不足、二日酔いなど、体調が悪い時の作業は行わないように自己管理を忘れないことが大事です。


まとめ


農作業は『やりがい』があり、健康的に長生き出来るとっても魅力的な仕事・趣味ですが、半面、無理をすると身体を壊したり、ひどくなると熱中症や命に係わる危険も含んでいることがわかりました。

春夏秋冬、四季の移り変わりを自然と触れ合いながら感じ、無理せず体を動かし、お腹がすいたら自分の手で作り上げた感動野菜を食べて、もっともっと元気で健康な『暮らし』をつくっていきたいものです。

▷熱中症対策、暑さをしのげる服装を見てみる


人気記事


これであなたも菜園家‼
是非読んでいただきたい人気の記事です。

🔗日陰だって大丈夫‼︎家庭菜園やベランダ菜園の日陰でも育てられる野菜
🔗種まきや植え付けにメネデール 家庭菜園で効果のある使い方
🔗翌シーズンも芽が出る出る!残ったタネの劣化を防ぐ保存方法
🔗種まきは4つの条件を揃えれば芽が出る!発芽を成功させる方法とコツ
🔗家の庭を野菜畑に!まる1日で野菜の作れる家庭菜園にする
🔗酸性土壌が危険な本当の理由と仕組みについてはこちらから
🔗オーガニックは地球を救う‼有機栽培・オーガニックの本当の意味についてはこちらから
🔗有機質肥料が根に吸収されるまでの微生物の働きについてはこちらから
🔗プランター栽培 おすすめ培養土5選についてはこちらから
🔗乳酸菌で土づくりについてはこちらから
🔗良い堆肥 悪い堆肥についてはこちらから


参考文献


いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。









最後まで読んでいただきありがとうございます。ポチッとおしてもらえると嬉しいです
↓↓↓

にほんブログ村 花・園芸ブログ 野菜のみ(家庭菜園)へ



コラム 有機質肥料・完熟堆肥・ボカシ肥料のこと



野菜作りが一作終わると、土壌中の養分は消費されてしまっています。次期作のために失われた栄養分を補給しなければなりません。
足りなくなった分、または次期作の野菜に必要な栄養分を補うために有機物を投入します。

注意しなければならないことは、生育途中に足らなくなった場合は追肥すればよいですが、過剰な場合は残った肥料成分が腐り、病害虫などの害がでてきますから、多過ぎないように気を付けなければなりません。



有機物が投入されると活発になる微生物

微生物にとって有機物(油かす・骨粉・魚かす・牛ふん・豚ふん・鶏ふん・生ごみ・緑肥など)はエサです。エサのない状態ではひっそりとしている微生物ですが、有機物が土に投入されると一気に活発にエサを食べ、増殖と死滅を繰り返します

このエサを分解してできた物質を、根は栄養分として吸収することになります。
死滅した微生物もまた他の微生物に分解され栄養分になります。

化学肥料は、微生物のエサにはなりません。したがって、化学肥料だけの施肥は、エサがないのでやがて微生物ゼロの土を作ります。



分解しやすい物質と分解しにくい物質

有機物には様々な物質が含まれています。
微生物は食べ易い物質(糖、デンプン、たんぱく質など)から先に分解していきます。
食べ易いので一気に分解し増殖するので熱が出ます

有機物の投入を種まき・定植の数カ月前に行う理由の一つは、この熱で根が傷つくのを避けるためです。

さて、残った食べにくい物質はどうなるかというと、ゆっくりと時間をかけて微生物によって分解されていきます。堆肥となりやがて腐植となります。この時熱は出ません。

分解し易い物質を分解し、且つ発酵熱によって雑草のタネや病害虫の元を減らす工程を、堆肥作成においては一次発酵といい、一次発酵が終えた有機物は完熟堆肥とうたっても良いことになります。
この後、分解しにくい物質をゆっくり分解していきますが、時間が経てばたつほど腐植と微生物が増え、良質な完熟堆肥となっていきます。



どの微生物が動くかはわからない(水たまりでは腐る)

有機物が投入されると、エサを食べ微生物が活発になるといいましたが、有用菌である『乳酸菌』や『酵母菌』などが多く活発に動いてくれれば理想的な発酵になるのですが、そうでない場合があります。

水はけが悪かったり、大雨で水たまりになってしまうような畑で、土に酸素が含まれていない土壌では、同じ分解でも発酵ではなく腐敗となる微生物が動きます。

腐敗の場合は、植物の生育を悪くする物質が出来たり、有毒なガスが発生したりします。何より腐敗臭に誘われてハエやセンチュウなど害虫が寄ってきて悪の温床となります。
有機物さえ投入しておけば大丈夫、美味しい野菜ができる!と安心するのは間違いです。

腐敗の条件は、水、酸欠、温度です。せっかくの有機質肥料ですから腐らせないようにしたいものです。



ボカシのすすめ

発酵か腐敗か…土の中でどっちに転ぶか分からないようなことを避けるため、あらかじめ有用菌で有機物を上手に発酵させたものがボカシ肥料です。
これなら一次発酵済みなので温度が上がることもないですし、有用菌によって分解され、根が吸収できる栄養分になっていますから安心して施肥することができます。
ベテラン菜園家ともなれば、自分の手に入れやすい有機物などを利用してオリジナルの『ボカシ』を作り菜園に投入しています。

🔗7日で完成 米ぬか・もみ殻 ボカシ・堆肥づくり/好気性発酵 はこちらから



数種類の有機質肥料を発酵させた即効性の肥料をボカシ肥料といい、落ち葉やバークなどを入れ、分解がゆっくりで土壌を改良するような働きを持つもので一次発酵が済んでいるものを完熟堆肥といいます。

ここをしっかり押さえ、理解しておくことが大切です。



 



関連記事

0 Comment

Post a comment