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日陰だって大丈夫‼︎家庭菜園やベランダ菜園の日陰でも育てられる野菜

  •   31, 2018 21:44
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2018・1・31・1



私の畑には、木の陰になって木漏れ日しか当たらない場所と、建物の陰になって午前中は日光が当たらない場所と、2カ所が『日当たりの悪い場所』としてあります。
この2カ所ではトマトやキュウリを栽培しても、おそらく満足には育てられないでしょう。
さて、このような日陰になってしまう畑やベランダ菜園で、野菜は育てられるのでしょうか…




日光が大好きな野菜ばかりではない


植物は、光を利用し水と二酸化炭素から有機物と酸素を作り出す光合成を行い、作った有機物を栄養分として取り込み成長しています。

森林の直射日光の当たる高木から、その下の木漏れ日しか当たらない場所の植物も、光合成をして成長しています。人間の生まれるずっと前から、移動のできない植物は、日光がそんなにあたらない場所でも光合成ができるように進化してきました。

だから、ギンギラギンに日光を浴びたい野菜もいれば、それほどはいらない野菜、むしろ日光が苦手な野菜もいるんです。

日光大好き野菜を『陽性植物』、そんなには好きじゃない野菜を『半陰生植物』、日光が苦手な野菜を『陰性植物』といいます。


陽性植物とは


1日中(6時間以上)直射日光が当たるところを好みます。
日陰では育つことができません。

トマト、ピーマン、ナス、キュウリ、トウモロコシ、スイカ、ダイコン、サツマイモなど、数多くの野菜は陽性植物の仲間です。


半陰性植物とは


半日(3~4時間、午前のみ、午後のみ)くらいは、直射日光が当たる所を好みます。
木漏れ日程度の明るさが1日中あれば育ちます。

イチゴ、ホウレンソウ、コマツナ、カブ、ワサビ、レタス、シュンギク、パセリ、ジャガイモ、サトイモ、ショウガ、アスパラガス、ネギなど。
イチゴやレタス、ジャガイモなど人気野菜が半陰性植物なのは驚きですが、日陰でも育てられるとなると、栽培意欲がわいてきますね。


陰性植物とは


直射日光の当たらない半日陰から日陰を好み、1日1~2時間の日照でも育つことができます。

ミツバ、セリ、シソ、ミョウガ、フキ、ニラなど



以上をまとめると、畑やベランダにほぼ一日中光が差し込まないのであれば『陰性植物』を育て、半日くらいは光が差し込むようであれば『半陰性植物』を育てれば良いということになります。

次に、陰性、半陰性植物の栽培時期について調べてみました。
強い光を好まないことから、春栽培、秋栽培の両方とも可能な野菜が多くみられます。
栽培条件と特徴を簡単にまとめてみました。
詳しくは実際栽培する品種の栽培方法にのっとって栽培しましょう。





春に育てることができる半陰性植物


ホウレンソウ

ヒユ科
種まき3月初~4月中収穫
発芽地温15~20℃
生育適温15~20℃
土壌pH6.5~7.0

《特徴》 
寒さに強くて暑さに弱いです。
酸性土壌には弱いのでpHのチェックを忘れずに行いましょう。
トンネルやべた掛け資材などを使うと発芽がよくなります。





コマツナ

アブラナ科
種まき3月中~5月収穫
発芽地温20~30℃
生育適温15~25℃
土壌pH5.5~6.5

《特徴》
アブラナ科の野菜なので虫の大好物です。
トンネル栽培して虫に食べられないようにしましょう。





カブ

アブラナ科
種まき4月~6月中収穫
発芽地温20~25℃
生育適温20℃前後
土壌pH5.5~6.5

《特徴》
涼しい気候を好みます。
寒さが厳しい場合はトンネル栽培がおすすめです。





レタス

キク科
種まき2月中~5月中収穫
発芽地温20℃前後
生育適温15~20℃
土壌pH6.0~6.5

《特徴》
タネは好光性種子なので種まきは浅くします。





シュンギク

キク科
種まき3月中〜6月収穫
発芽地温20℃前後
生育適温15〜20℃
土壌pH6.0〜6.5(微酸性から中性)

《特徴》
発芽率が低いのでべたがけ資材で被覆して保温すると良いです。





ジャガイモ

ナス科
種イモ3月初〜6月収穫
生育適温15〜20℃
土壌pH5.5〜6.0(pH7位上にならないように注意)

《特徴》
成長に合わせて土寄せをして、土からイモが出ないように育てます。





サトイモ

サトイモ科
種イモ4月中〜11月収穫
生育適温25〜30℃
土壌pH5.5〜6.5(標準的な弱酸性)

《特徴》
寒さに弱いので十分暖かくなってから種イモを植える。
成長に合わせて土寄せしイモを太らせていく。
粘土質な土壌を好みます。





しょうが

しょうが科
種しょうが4月後〜10月下収穫
生育適温25〜28℃
土壌pH5.5〜6.0

《特徴》
高温多湿を好みます。
保水性の高い土壌でよく育ちます。





アスパラガス

ユリ科
種まき3月後〜翌年3月定植〜翌々年5月収穫
生育適温15〜20℃
土壌pH5.5〜6.0

《特徴》
一度植えると10年収穫できます。
冬に枯れた茎葉を刈り取ります。





ネギ

ネギ科
種まき3月中〜定植7月〜12月収穫
発芽地温20℃
生育適温20℃前後
土壌pH6.0〜6.5(微酸性から中性)

《特徴》
成長に合わせて土寄せして葉鞘部を白く成長させます。
湿度に弱いので水はけの悪い土壌では注意が必要です。



秋冬に育てることができる半陰生植物


ホウレンソウ

種まき9月中旬〜10月中旬収穫
その他春栽培と同じ



コマツナ

種まき10月中〜12月収穫
その他春栽培と同じ



カブ

種まき9月中〜10月中収穫
その他春栽培と同じ



レタス

種まき8月中〜11月収穫
その他春栽培と同じ



シュンギク

種まき9月初〜11月収穫
その他春栽培と同じ



ジャガイモ

種イモ8月中〜11月後収穫
その他春栽培と同じ



ネギ

種まき9月〜定植4月〜9月収穫
その他春栽培と同じ


春に育てることのできる陰性植物


ミツバ

セリ科
種まき4月〜7月収穫
発芽適温20℃
生育適温15〜22℃
土壌pH5.5〜6.5

《特徴》
暑さと乾燥を嫌います。





ミョウガ

ショウガ科
植え付け4月〜1年目は9月、2年目以降は7月収穫
生育適温20〜23℃
土壌pH6.0〜6.5

《特徴》
4・5年ごとに植え替えて株を更新するといいです。
有機質の多い水はけの良い土壌を好みます。





フキ

キク科
根株植え付け3月〜5月茎収穫
生育適温10〜25℃
土壌pH5.5〜6.5(標準的な弱酸性)

《特徴》
多年草なので4・5年収穫できます。その後は株を更新します。
アクが強いので下処理が必要です。





シソ

シソ科
種まき4月〜7月収穫
生育適温20〜23℃
土壌pH6.0〜6.5(微酸性)

《特徴》
やや湿った土壌を好みます。





ニラ

ユリ科
苗植え付け3月〜9月収穫
生育適温20〜25℃
土壌pH6〜7(微酸性から中性)

《特徴》
多年草ですので数年して株が混み合ってきたら株分けして更新しましょう。



秋冬に育てることのできる陰性植物


ミツバ

種まき9月〜11月収穫
その他春栽培と同じ



フキ

植え付け9月〜5月収穫
その他春栽培と同じ



セリ

セリ科
種セリ9月〜12月収穫
生育適温15〜24℃
土壌pH6.0前後

《特徴》
多年草なので長期間栽培できます。
湿潤な土壌を好みます。



まとめ


興味のある野菜はありましたか?

『日当たりが悪い場所』でも多くの野菜が育てられることがわかりました。

植物は光合成で作った栄養と、根から吸収した栄養素を利用して成長していきます。日当たりが悪い分、土づくりは盤石なものにして、日陰でも満足できる元気な野菜を育てたいものです。

野菜が元気に育つ土とは、水はけがよく、保水力保肥力があり、空気を多く含んだ団粒構造の土です。この土を作るには微生物の力が欠かせません。乳酸菌や、酵母菌、菌根菌などの植物にとって有用な微生物が多くいることで、病気になることなく、十分な栄養を吸収でき、そして長い年月をかけて団粒構造の土に変化していくのです。

※2018年の夏は記録的な酷暑となっています。
各地で熱中症のニュースが報道されています。
無理をせず身体を労わった家庭菜園作業をしましょう。

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コラム 有機質肥料・完熟堆肥・ボカシ肥料のこと



野菜作りが一作終わると、土壌中の養分は消費されてしまっています。次期作のために失われた栄養分を補給しなければなりません。
足りなくなった分、または次期作の野菜に必要な栄養分を補うために有機物を投入します。

注意しなければならないことは、生育途中に足らなくなった場合は追肥すればよいですが、過剰な場合は残った肥料成分が腐り、病害虫などの害がでてきますから、多過ぎないように気を付けなければなりません。



有機物が投入されると活発になる微生物

微生物にとって有機物(油かす・骨粉・魚かす・牛ふん・豚ふん・鶏ふん・生ごみ・緑肥など)はエサです。エサのない状態ではひっそりとしている微生物ですが、有機物が土に投入されると一気に活発にエサを食べ、増殖と死滅を繰り返します

このエサを分解してできた物質を、根は栄養分として吸収することになります。
死滅した微生物もまた他の微生物に分解され栄養分になります。

化学肥料は、微生物のエサにはなりません。したがって、化学肥料だけの施肥は、エサがないのでやがて微生物ゼロの土を作ります。



分解しやすい物質と分解しにくい物質

有機物には様々な物質が含まれています。
微生物は食べ易い物質(糖、デンプン、たんぱく質など)から先に分解していきます。
食べ易いので一気に分解し増殖するので熱が出ます

有機物の投入を種まき・定植の数カ月前に行う理由の一つは、この熱で根が傷つくのを避けるためです。

さて、残った食べにくい物質はどうなるかというと、ゆっくりと時間をかけて微生物によって分解されていきます。堆肥となりやがて腐植となります。この時熱は出ません。

分解し易い物質を分解し、且つ発酵熱によって雑草のタネや病害虫の元を減らす工程を、堆肥作成においては一次発酵といい、一次発酵が終えた有機物は完熟堆肥とうたっても良いことになります。
この後、分解しにくい物質をゆっくり分解していきますが、時間が経てばたつほど腐植と微生物が増え、良質な完熟堆肥となっていきます。



どの微生物が動くかはわからない(水たまりでは腐る)

有機物が投入されると、エサを食べ微生物が活発になるといいましたが、有用菌である『乳酸菌』や『酵母菌』などが多く活発に動いてくれれば理想的な発酵になるのですが、そうでない場合があります。

水はけが悪かったり、大雨で水たまりになってしまうような畑で、土に酸素が含まれていない土壌では、同じ分解でも発酵ではなく腐敗となる微生物が動きます。

腐敗の場合は、植物の生育を悪くする物質が出来たり、有毒なガスが発生したりします。何より腐敗臭に誘われてハエやセンチュウなど害虫が寄ってきて悪の温床となります。
有機物さえ投入しておけば大丈夫、美味しい野菜ができる!と安心するのは間違いです。

腐敗の条件は、水、酸欠、温度です。せっかくの有機質肥料ですから腐らせないようにしたいものです。



ボカシのすすめ

発酵か腐敗か…土の中でどっちに転ぶか分からないようなことを避けるため、あらかじめ有用菌で有機物を上手に発酵させたものがボカシ肥料です。
これなら一次発酵済みなので温度が上がることもないですし、有用菌によって分解され、根が吸収できる栄養分になっていますから安心して施肥することができます。
ベテラン菜園家ともなれば、自分の手に入れやすい有機物などを利用してオリジナルの『ボカシ』を作り菜園に投入しています。

🔗7日で完成 米ぬか・もみ殻 ボカシ・堆肥づくり/好気性発酵 はこちらから



数種類の有機質肥料を発酵させた即効性の肥料をボカシ肥料といい、落ち葉やバークなどを入れ、分解がゆっくりで土壌を改良するような働きを持つもので一次発酵が済んでいるものを完熟堆肥といいます。

ここをしっかり押さえ、理解しておくことが大切です。



 





 
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Tag:陰性植物 半陰性植物

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