
夏といえばスイカ。ピンポン玉くらいから、だんだん大きくなっていく姿を見守れるのは、家庭菜園ならではの楽しみです。
あの人が美味しそうに食べてくれる姿を想像して…今年はスイカ栽培に挑戦してみませんか?
初心者には難しいとされるスイカ栽培ですが、誰でも最初は初心者!
母体となる土壌に多くの微生物がバランスよく含まれていれば大丈夫。
種からの育苗からでも、苗からでも、様々な品種が出ています。
甘くて美味しいお気に入りのスイカを見つけてください。
スイカの種まきから定植までの育苗期間は約50日。3月中旬に種まきして5月上旬に定植します。
スイカの原産地は南アフリカの砂漠。高い気温が大好きです。3月のお彼岸までは寒の戻りもありますから、育苗中の加温など管理が大変です。
『苗半作』といわれるように、徒長なく根をガッチリ張った苗ならば、定植後もすくすくと元気に成長し、豊作となる確率が高くなります。
ゆえに、初心者の方は苗から育てるほうが失敗がなくて良いと思います。
また、1株や2株しか栽培しないのであれば、苗の購入のほうが良いと思います。
種は保存ができますが、保存日数が長くなるほど発芽率は悪くなります。
来シーズン用にとっておいた種が保存状態悪く発芽しなかったとなれば、無駄な出費となってしまいます。
「育苗期間の管理もバッチリ!」 「作付け面積も広く、たくさん栽培できますよ!」
という方は、是非とも種から栽培しましょう。
苗では購入できない、いろんな品種に挑戦できます。
植物は2本の枝の切り口どうしを密着し続けると、癒着して1本の枝になる特徴があります。
この特徴を利用すると、根の張りがよく病害虫に強い品種の根の部分(台木)と、樹勢が良くたくさん実がなり収穫期間の長い品種の茎葉の部分(穂木)をくっつけることができます。
この苗が元気に育つと、病害虫にやられず、たくさん長く収穫でき豊作となる可能性が、普通の苗に比べて高まります。
このように処理された苗を『接ぎ木苗』といいます。
思ったより収穫が伸びない、いつも途中で病害虫にやられてしまう…といった悩みを持っている方は、ちょっと高くなりますが『接ぎ木苗』を試してみてはいかがでしょうか。
種まき後、発芽までは25~30℃に保温します。
高い気温と、強い光を好みますから、日当たりの良い畑に定植します。
水はけの良い土壌を好みます。
生育温度は25~30℃。マルチやホットキャップ、トンネルなどで保温に努めます。
▷仕立て方など、スイカ栽培についてはこちらが参考になります。
① 小玉スイカ 赤こだま
小玉スイカの代表品種。
糖度は約12度、舌ざわりよく、さわやかな甘みと風味が特徴。
ベランダ栽培など、プランターなどで生育も可能です。
▷赤こだまの接ぎ木苗を見てみる

参考におすすめの口コミを掲載させていただきます。
素晴らしい苗が届きました!感激です。
他の方も仰っていましたが、この時期ホームセンター等では苗の現品も再入荷も無く、今年は出遅れたなと諦めていました。
なので期待はせずネットで注文してみたのですが…
とても素晴らしい苗が届きました!
太く理想的な接木で節間の徒長は無く、根がしっかり張っていたので畑に植え付けた後もシャキンとしています。35~40cmの苗で、9センチポットにしては大きいかなと思いますが、直ぐに摘芯できて丁度良かったです^_^
1つの苗しか購入しなかったのですが、おまけで別品種のスイカ苗(こちらも立派!)まで付いていて、梱包も丁寧にして頂いて本当に有難いです。後はしっかり管理して日光浴させて大きく育てたいと思います!
② 大玉スイカ タヒチ
ブランドスイカの代名詞
病気に強くてつくりやすく、重さは7~8kgにもなる。
黒皮なのでカラスに突かれにくく、生育も簡単です。
つる割病と炭そ病に対して耐病性がある。
▷タヒチの接ぎ木苗を見てみる

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大玉スイカ・タヒチ、大手種苗メーカー・サカタのタネ育成の品種だそうです。=栽培がやや難しい言われる大玉スイカの中では、着果率もよく、抜群の育てやすさだと思います。私も初年度から失敗しませんでした(笑)。それで毎年タヒチを家庭菜園で作っています。=庭の一角で、巾1m×長さ2mの畝に、2株植えしています。そんなにスペースも取られません。=水はけをよくすること、元肥えを決して多くしないことを気を付けています。あとは、ネット等で栽培方法を調べて栽培すれば、毎年、シャリシャリと割と美味しいスイカが収穫できています。
=届いた苗は、画像の通り、がっしりした綺麗な良苗でした。根の張りも程よくしっかりしていました。画像は下から撮影しているので、ややひょろりと見えますが、実際はがっしりしていました。=収穫が楽しみです♪
③ 大玉スイカ 縞王
作りやすさ、取り扱いやすさ、品質の良さでスイカの三冠王
重さ6~8kgになり糖度は12度前後です。
▷縞王の接ぎ木苗を見てみる

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断根接木苗は、連作が出来ないスイカでも連作出来る強い苗木だそうです。
自宅の畑が狭いので、作物の位置をローテーション出来ません。なので断根接木苗を探しておりました!
これで丈夫な美味しいスイカが実れば、また来年もリピートしたいと思います。
素人の家庭菜園なのでどうなるかわかりませんが、頑張って育てていきます!
おまけのトマトの苗も一緒に植えました。
ありがとうございましたm(__)m
④ 小玉スイカ 黒娘ここあ
シャリ感のある食感でさっぱり甘いピカピカ小玉
裂果が極めて少ないので、初めてのスイカ栽培にオススメの品種です
強めのシャリ感で、糖度は12~13度まであがる。
▷黒娘ここあの接ぎ木苗を見てみる

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初めて黒皮の小玉スイカに挑戦、少し遅めの6月植え付けで7月20現在3玉20センチ大に成長うれしい限りです、2株購入順調に育ち、最終1株当たり6個づつ収穫出来、2018年は再度挑戦してみたくなりました
⑤ 小玉スイカ サマーオレンジベビー
スイカの中でも特に珍しいオレンジ色の果肉です。
種の量が一般的なスイカの約半分で食べやすい。
糖度が約12~13%あり、赤い果肉とも黄色い果肉とも違う独特の風味を持っています。
▷サマーオレンジベビーの接ぎ木苗を見てみる

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初めてスイカの栽培に挑戦しました~!!
空中栽培の支柱に4株を栽培するつもりだったので
見た目も中身も違う品種を育てたいと思いこの商品を選びました。
実はオレンジというほどの赤さはないですが、
綺麗な黄色のスイカが収穫できたのでお気に入りです♪
素人でもたくさん収穫できたのはやはり苗が良かったからだと思っています。
⑥ 小玉スイカ マダーボール
小玉スイカの代表品種。
糖度は約12度、肉質は適度にしまり、日もち・食味がすぐれています。
▷マダーボールの接ぎ木苗を見てみる

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立派な苗届きました。やはり近隣の家庭菜園を覗いてもピカイチの苗です。
今年も隣の菜園仲間と共同購入です。昨年は天候と長続きの雨で20個ほどの西瓜をダメ(皮の痛み)にしましたが、今年は天候(気温)に恵まれそうで。高収穫を期待しています。5月末には第2弾(発注依頼済み)を植えます。
⑦ 大玉スイカ サンバ
甘い!美味しい!種がない!3拍子そろった大玉スイカ。
黒皮スイカはカラスにつつかれにくいメリットもあります。
※種なしスイカは近くに通常のスイカを植えないと実がなりません。通常スイカの花粉を受粉することが必要です。
▷サンバの接ぎ木苗を見てみる

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いつも遅く立派なスイカ苗ありがとうございます。時期的には、少し遅いかなと思いますが、美味しい大玉スイカ4個ほどなります。今年の苗は、まだ本ズル6枚ぐらいですが、このスイカはお盆に御供させていただいてます。
スイカは定植後の栽培管理が必要で、ほったらかしでは上手く育てられません。中上級者向けと呼ばれる所以です。
できる限り畑に足を運び、スイカを観察することで栽培上手になっていくものです。
また、失敗談や成功談が多くのHPで紹介されていますから参考にしましょう。
▷おすすめスイカの種はこちらからご覧ください
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野菜作りが一作終わると、土壌中の養分は消費されてしまっています。次期作のために失われた栄養分を補給しなければなりません。
足りなくなった分、または次期作の野菜に必要な栄養分を補うために有機物を投入します。
注意しなければならないことは、生育途中に足らなくなった場合は追肥すればよいですが、過剰な場合は残った肥料成分が腐り、病害虫などの害がでてきますから、多過ぎないように気を付けなければなりません。
有機物が投入されると活発になる微生物
微生物にとって有機物(油かす・骨粉・魚かす・牛ふん・豚ふん・鶏ふん・生ごみ・緑肥など)はエサです。エサのない状態ではひっそりとしている微生物ですが、有機物が土に投入されると一気に活発にエサを食べ、増殖と死滅を繰り返します。
このエサを分解してできた物質を、根は栄養分として吸収することになります。
死滅した微生物もまた他の微生物に分解され栄養分になります。
化学肥料は、微生物のエサにはなりません。したがって、化学肥料だけの施肥は、エサがないのでやがて微生物ゼロの土を作ります。
分解しやすい物質と分解しにくい物質
有機物には様々な物質が含まれています。
微生物は食べ易い物質(糖、デンプン、たんぱく質など)から先に分解していきます。
食べ易いので一気に分解し増殖するので熱が出ます。
有機物の投入を種まき・定植の数カ月前に行う理由の一つは、この熱で根が傷つくのを避けるためです。
さて、残った食べにくい物質はどうなるかというと、ゆっくりと時間をかけて微生物によって分解されていきます。堆肥となりやがて腐植となります。この時熱は出ません。
分解し易い物質を分解し、且つ発酵熱によって雑草のタネや病害虫の元を減らす工程を、堆肥作成においては一次発酵といい、一次発酵が終えた有機物は完熟堆肥とうたっても良いことになります。
この後、分解しにくい物質をゆっくり分解していきますが、時間が経てばたつほど腐植と微生物が増え、良質な完熟堆肥となっていきます。
どの微生物が動くかはわからない(水たまりでは腐る)
有機物が投入されると、エサを食べ微生物が活発になるといいましたが、有用菌である『乳酸菌』や『酵母菌』などが多く活発に動いてくれれば理想的な発酵になるのですが、そうでない場合があります。
水はけが悪かったり、大雨で水たまりになってしまうような畑で、土に酸素が含まれていない土壌では、同じ分解でも発酵ではなく腐敗となる微生物が動きます。
腐敗の場合は、植物の生育を悪くする物質が出来たり、有毒なガスが発生したりします。何より腐敗臭に誘われてハエやセンチュウなど害虫が寄ってきて悪の温床となります。
有機物さえ投入しておけば大丈夫、美味しい野菜ができる!と安心するのは間違いです。
腐敗の条件は、水、酸欠、温度です。せっかくの有機質肥料ですから腐らせないようにしたいものです。
ボカシのすすめ
発酵か腐敗か…土の中でどっちに転ぶか分からないようなことを避けるため、あらかじめ有用菌で有機物を上手に発酵させたものがボカシ肥料です。
これなら一次発酵済みなので温度が上がることもないですし、有用菌によって分解され、根が吸収できる栄養分になっていますから安心して施肥することができます。
ベテラン菜園家ともなれば、自分の手に入れやすい有機物などを利用してオリジナルの『ボカシ』を作り菜園に投入しています。
数種類の有機質肥料を発酵させた即効性の肥料をボカシ肥料といい、落ち葉やバークなどを入れ、分解がゆっくりで土壌を改良するような働きを持つもので一次発酵が済んでいるものを完熟堆肥といいます。
ここをしっかり押さえ、理解しておくことが大切です。
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Last Modified : 2019-05-19