家の庭を野菜畑に!まる1日で野菜の作れる家庭菜園にする
- 20, 2018 23:23
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お宅の庭先、雑草だらけになっていませんか?
「庭には芝生を植えて、花壇には色鮮やかなお花がいっぱい!子供達の無邪気な笑い声…」
そんな夢のマイホームから早うん十年。子供達は大人になり、花壇はコケだらけ。芝生の代わりに雑草が生い茂って、見るもさみしい昭和枯れすすき♪状態
いっそのこと家庭菜園でも始めて野菜や土とたわむれませんか?
「芝生から畑なんて土が違うから無理だろう」と諦めがちですが、そんなことはありません。
せっかく土が露出しているんだから、自分の身体づくりも兼ねて畑作りに挑戦しましょう。
畑の土は何からできているか
畑の土は3つの要素から出来ています。
1つ目は、植物の根や土壌動物、そして微生物です。
2つ目は、腐植です。生物の遺体などが長い年月をかけて微生物に分解され、残った分解されにくい物質のことです。簡単にいうと腐葉土や堆肥だと考えてください。
3つ目は、土壌鉱物、いわゆる土です。砂っぽい土から粘土っぽい土までいろいろです。
🔗土づくり 粘土質の土と砂質の土についてはこちらから
ほったらかしの庭に欠けているのは2つ目の腐植だけです。微生物や土壌動物も限りなく少ないでしょうが大丈夫です。
この腐植を加えてあげれば、とりあえずは野菜の育つ畑になります。
安心して畑づくりに取り組みましょう。
連作障害や自分の身体のことを考え1日1ブロックずつ作業しましょう
最初の畑作りはとにかく重労働です。途中でバテてギブアップすることのないように1ブロックずつ作業しましょう。
野菜栽培には連作障害というものがあって、同じ畑で毎年同じ作物を作ると、元気に育たなくなる可能性があります。
ブロックごとに分けて畑を作れば、ローテーションで栽培することができて、連作障害を回避できます。
庭の大きさによってブロックの数を身体と相談しながら徐々に増やしていくのが理想的です。
今後使用するであろう、支柱やトンネル資材などのことを考慮すると、
1ブロック約60㎝×180㎝×20㎝(深さ)
の大きさの穴を掘って畑にすると良いと思います。
野菜作りが面白くなってきたら、一回りも二回りも大きくしましょう。
午前は土木作業員に徹する
さて、具体的な作業になります。穴掘りは大変な作業ですから、気温の上がらない午前に終わるようにしたいです。
日当たりや、水はけ、畑の向き(一般的には南北に長い)など、栽培条件をよく考えて掘る位置を決めます。
必要な道具は、軍手、スコップ大小、熊手、ブルーシート、ふるい、メジャーなどです。
土が硬い場合はツルハシなどがあると楽に作業ができます。
※2018年の夏は記録的な酷暑となり、各地で熱中症で救急搬送された方が多くいました。
現在は、温暖化のせいでしょうか、以前のような四季の移り変わりではなく、急激な温度変化が特徴となっています。作物はこの気候に対応できずに不作になったりしていますが、私たち人間も無理をせずに身体を労わった家庭菜園作業をしましょう。
🔗家庭菜園 無理をしない畑作業のすすめ
作業①
スコップやツルハシを使って、60×180×20の穴をとにかく掘り続けます。
体力勝負です。ここで挫折しないように休憩をとりながら作業しましょう。
こまめな水分補給が大事です。
ポイント!
配管屋さんの話によると、土表面から30㎝には水道やガスの配管が設置されているそうです。
ツルハシで力まかせに振りおろすと、管に穴を開ける危険がありますから、くれぐれも注意して作業しましょう。
私はガス管に穴を開けてしまい大変な思いをしました。そんな時は直ぐにガス会社に連絡しましょう。

作業②
掘り上げた土をふるいにかけます。ゴミや芝生の根、砂利を取り除き、粒のそろった土にしていきます。
宅地用の土はほぼ砂利です。ふるっては砂利を捨て、ふるっては捨ての地道な作業です。
ここでかなりくじけそうになりますが、頑張りましょう。
目の粗いふるいにかけると、根菜類栽培の時などに問題が起きますから、作業が大変ですが、なるべく目の細かいふるいにかけるようにしましょう。

午後は農作業者に変身
午後は土づくりです。
砂利とごみを取り除いたわけですから、その分新たに堆肥を混ぜて埋めれば、元通りのフラットな畑ができることになります。
ただ、水はけの良い土壌ならばフラットな畑でも構わないのですが、大雨で水たまりになるのを避けるために、高さ5~10㎝程の盛り土(農的にはウネ)をします。その分の堆肥も準備します。
取り除いた砂利、ごみと同量の堆肥 + 5~10㎝のウネ分の堆肥 = 準備する堆肥
となります。
もし取り除く砂利やゴミがほとんどない場合は、少なくとも40ℓの堆肥2袋を土と混ぜるようにしましょう。
作業③
ネットやホームセンターで上記の分量の堆肥を準備する。
▷堆肥を見てみる
🔗良い堆肥 悪い堆肥についてはこちらから
作業④
ふるいにかけた土と、堆肥を混合します。
スコップを使ってしっかり混ぜます。
ポイント!
掘った穴の位置が分かるように、ヒモなどでマークして埋め込んでおくと後で役に立ちます。
ウネの肩になる部分と穴の端を合わせることによって、根が下まで伸びる作土層が確保できます。
土を埋めた後では、穴の位置が分かりづらくなりますから、この時点でマークしておきましょう。
写真の赤い線で囲まれた部分は下まで掘れている。この範囲に作物を植える。


作業⑤
土を埋め戻します。
種まき、定植前にウネをつくりますから、かるく土寄せしておいてそのまま1か月以上寝かせます。
以上で庭に1つ畑が完成しました!
まとめ
野菜が元気に育つ土壌は、水はけがよく、保水力、保肥力があり空気を多く含んだ団粒構造の土壌です。
土壌の理想的な比率は、土:水:空気=4:3:3です。
出来たばかりの土壌は、まだまだ団粒構造の土壌には程遠いですが、微生物バランスの良い土づくりを心掛けることによって
理想の土壌に近づいていきます。
最初は、人気で栽培しやすいトマトなどから育ててみると良いでしょう。
5月初旬が苗の定植時期ですから、3月中旬には畑を作り、土を寝かせて微生物が活発に活動する環境を作ってあげましょう。
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参考文献
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▷▷野菜だより 2018年 11月号
▷▷現代農業 2018年 11月号
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