投稿:2018-03-23
| 更新:2018-11-09
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栄養分を豊富に含むホウレンソウ。しかも、和・洋・中どんな料理にも使える緑黄色野菜です。
家庭菜園では、栽培期間が40日と比較的短く人気の野菜です。
旬は冬で、寒さにあたって甘みを増しますが、品種によって春の栽培も可能です。
各種苗メーカーから多くの品種が開発されていますが、初心者でも栽培しやすく、病気に強い品種を探してみました。
お気に入り品種探しのお手伝いができれば幸いです。
ホウレンソウ栽培の注意点
酸性土壌に弱く、最適pHは6.3~7.0です。pH5.5以下の酸性土壌では生育障害がでます。
簡易pH測定器を使ってpHを測ると、安心して栽培することができます。
▷pH測定器はこちら
暑さに弱い作物で、25℃以上では発芽率が低下し、発芽しても生育が抑制されます。
一方、寒さにはめっぽう強く、発芽は4℃まで可能で、ー10℃でも生育できます。
ゆえに、春まき栽培は、暑くなる前に収穫までもっていく必要がありますので、保温資材などを使って初期成育を促進するようにしましょう。
葉形が針のようにギザギザの東洋種と、葉形が丸みのある西洋種があります。
西洋種は、土臭が強いですが、春まき秋まきに利用できます。
東洋種は、土臭が少なくクセがないですが、トウ立ちしやすいので秋まきに利用されます。
ホウレンソウ栽培についてはこちらが参考になります。
▷サカタのタネ園芸通信
▷タキイのホウレンソウ栽培マニュアル
おすすめホウレンソウ品種10選
それでは、おすすめホウレンソウの品種を紹介していきます。
尚、2018年3月の楽天、ヤフーショッピングのランキング等を参考に厳選しました。
① オーライ
生育が旺盛で、栽培容易な秋冬どりの良質・多収種。
葉は肉厚で食味にすぐれ、根際が赤く着色する。
耐暑性が強く、低温下の生育も旺盛なため、幅広い作型に適応する。
葉は鮮緑色の広葉で、2~3段の浅い切れ込みがある。
【栽培の要点】
ホウレンソウは過湿に弱いので、圃場は排水のよい場所を選ぶ。
播種は土に十分湿り気がある状態で行い、発芽まで適湿を保ち、発芽をそろえる。
本葉3枚前後までに随時間引いて、株間を整える。
低温期の栽培では被覆資材を活用し、凍霜害の防除に努める。
▷オーライを見てみる

② 牛若丸
べと病レース1~10に抵抗性をもつ赤根の濃緑秋冬どりタイプ。特に中間・暖地の12~3月どりに適する。
葉は肉厚の大葉で、葉先が丸くボリュームがある。葉柄は太く株張りがよいため、収量性にすぐれる。
葉柄が間伸びしにくく、温暖期でも葉身と葉柄のバランスがよいため、秋から春の幅広い作型で栽培できる。収穫期間も比較的長く、圃場での出荷調整が可能。
葉柄は太くなるものの、しなやかで折れにくく、収穫・調製作業が容易。
【栽培の要点】
発芽するまでは適宜潅水を行い、乾燥や過湿を避け、適湿な土壌条件を保つ。特に地温が低くなる秋冬まきでは、播種後にビニールトンネルや不織布のベタがけなどで地温を確保し、生育を促進する。
厳寒期の生育がややじっくりしているため、トンネルや不織布などの被覆資材を活用し、生育を促進することが望ましい。
ホウレンソウのべと病は、レース分化が起こりやすく、べと病抵抗性品種といえども、登録農薬による早期防除を心掛け、総合的なべと病対策を行う。
▷牛若丸を見てみる

③ トライ
低温伸長性にすぐれ、低温期の栽培に適する冬どり本命種。
生育が旺盛で、株の仕上がりが早く、栽培容易。
株張り・株ぞろいにすぐれ、葉身と葉柄のバランスがよく、荷姿が美しい。
葉は鮮緑色で2~3段の浅い切れ込みがある剣葉種。
【栽培の要点】
ホウレンソウは過湿に弱いので、圃場は排水のよい場所を選ぶ。
播種は土に十分湿り気がある状態で行い、発芽まで適湿を保ち、発芽をそろえる。
本葉3枚前後までに随時間引いて、株間を整える。
低温期の栽培では被覆資材を活用し、凍霜害の防除に努める。
▷トライを見てみる

④ ソロモン
べと病R-1、R-3に抵抗性をもち、耐暑・耐寒性にすぐれ、晩夏~晩秋まきに適します。
草姿は立性で葉先はとがり、葉面の縮みが少ないです。市場性にすぐれる株張りのよい豊産品種です。
つくりやすいため、家庭菜園にも向きます。
【栽培の要点】
草丈25前後で収穫適期となります。夏まきでは、30~35日で収穫期に達するため、適期に一斉収穫するよう心がけます。
秋まきの場合は、適期に達した株から順次、間引き収穫します。
▷ソロモンを見てみる

⑤ ミラージュ
剣葉の一代交配種で、べと病R-1~7,9,11,13,15に抵抗性をもちます。
極濃緑、平滑な剣葉で、葉先がとがり、はっきりと欠刻が入ります。
立性で収穫作業性にすぐれています。
フザリウムによる萎凋病に対し、「アクティブ」以上の強い耐病性をもっています。
適応作型は広いですが、耐暑性にすぐれるので、温暖地、暖地の8月下旬~9月下旬まき、および寒冷地の8月中旬~9月上旬まきにとくに適しています。
【栽培の要点】
とり遅れのないように、適期を逃さず収穫します。
▷ミラージュを見てみる

⑥ プログレス
耐湿性にすぐれる秋・春兼用品種
べと病R-1~9,11~15に抵抗性をもつ。
極濃緑、光沢のある剣葉で、葉先がややとがり浅く欠刻が入る。
株張りがよく、収量性が高い。
草姿は立性で、葉の絡みが少なく収穫調整しやすい。
耐湿性が強く、湿害による黄化が出にくい。
【栽培の要点】
適期収穫を心がけます。とくに春どりは秋冬どりに比べて収穫適期が短くなりますので、とり遅れのないように収穫します。
▷プログレスを見てみる

⑦ おかめ
品質と味のよい夏どりの剣葉種!
葉肉は緻密で品質がよく、くせのない食味。
葉は深い切れ込みが2~3段ある剣葉種。
耐暑・耐湿性にすぐれ、高温期の栽培に向く夏どり種。
草姿は立性で、葉柄と葉身のバランスがよく、収穫・調製作業が容易。
【栽培の要点】
ホウレンソウは過湿に弱いので、圃場は排水のよい場所を選ぶ。
播種は土に十分湿り気がある状態で行い、発芽まで適湿を保ち、発芽をそろえる。
本葉3枚前後までに随時間引いて、株間を整える。
夏どりでは株間を広めにとり、株張りよく仕上げる。
▷おかめを見てみる

⑧ サンライト
トウ立ち遅く、早春~初夏と夏~秋まきができるべと病に強い品種です。
葉は横に広がらず、濃緑色で楕円の大葉です。
株張りよく、たっぷりとれて日もちもすぐれます。(べと病抵抗性:R-1、3)
▷サンライトを見てみる

⑨ 早生サラダあかり
彩り鮮やかな赤軸ホウレンソウ!
アクが少なく、あっさりとした味でサラダにぴったりの法蓮草!低温伸長性に優れる品種
草型が立性なので少しの場所でも栽培しやすい!
播種期:9月~
収穫期:10月~
▷早生サラダあかりを見てみる

⑩ 強力オーライ
草勢旺盛で、べと病レース3に対し抵抗性をもつ、栽培容易な交配種。
草姿は立性で、株張りと株ぞろいにすぐれ、葉は濃緑の広葉で葉肉が厚い。
食味にすぐれ、根ぎわの色付きもよく、商品性の高い良質・多収種。
抽苔は比較的安定し、耐暑・耐寒性も強いので、栽培適応性の幅が広い。
春まき、秋まき可能
▷強力オーライを見てみる

まとめ
ホウレンソウはアクが強いので加熱してから食べます。
最近では生で食べられるように改良されたサラダホウレンソウも開発されて、より食卓に身近な食材となりました。
ホウレンソウによく発生する病害は『べと病』です。カビの一種ですから水分大好き。
株間をしっかりとり、風通しを良くして湿気をためないようにしましょう。
べと病抵抗性品種を利用すると安心して栽培できます。
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参考文献
いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。
▷▷やさい畑 2018年 10月号
▷▷野菜だより 2018年 11月号
▷▷現代農業 2018年 11月号
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Last Modified : 2018-11-09