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オーガニックは地球を救う‼有機栽培・オーガニックの本当の意味



2018・2・5・1



有機栽培、オーガニックなどとよく耳にします。
オーガニック野菜は形は悪いが、安全、美味しい、身体に良いと言われますが、本当なのでしょうか。
普通の野菜より割高のお金を出してまで買う意味は、はたしてあるのでしょうか。
調べてみました。





有機栽培・オーガニックとは


有機 = オーガニック = 炭素化合物(炭素Cが含まれているもの) = 焦げたり腐ったりするもの

と大まかに理解するとわかりやすいです。

有機物 = 家畜糞、油かす、米ぬか、魚かす、生ゴミなどいろいろあります。

もともとは、この有機物を肥料や堆肥として用いた栽培を有機栽培、オーガニック栽培とよんでいました。
今では、これにプラスして、化学肥料や殺虫剤などの化学合成された農薬を使わない栽培方法も合わせて考えられるようになりました。
まとめると

『有機物を肥料や堆肥として用いた栽培、かつ化学肥料や化学合成された農薬を使わない栽培方法』

を有機栽培、オーガニック栽培ということができます。


有機野菜やオーガニック野菜と表示するためには


日本では食品に関して、農林水産省が基準を設けています。
『有機野菜』『オーガニック野菜』と表示するには、農水省の定める『有機JAS制度』の基準を満たす必要があります。

この制度で『有機農産物』とされる大まかな定義は、

・化学的に合成された肥料および農薬の使用を避ける。
・遺伝子組み換え技術を利用しない。
・播種または作付け前の2年以上の間、有機肥料での土づくりを行なった田畑で生産されたもの。

としています。


2018・2・5・2農林水産省HPより


この有機JASマークを商品につけるには様々な要件をクリアしなければなりません。大変な作業ですが、国のお墨付きをもらうことになり、信用度は抜群です。消費者も安心して購入することができます。

しかし、膨大なコストがかかるので、実際に有機栽培していても、JAS認定を受けない生産者が多いようです。
海外では国からの補助もあるようですので、この辺りが今後の課題となっています。


有機・オーガニック栽培の本当の目的は『安全、美味しい、身体に良い』にあらず


さて、有機・オーガニック栽培は化学農法に比べ、害虫の発生や病害などによる不作などのリスクやコストが膨大にかかります。なのに何故、有機・オーガニックを目指すのでしょうか?
「安全で、美味しく、身体に良い野菜を食べてもらいたい」という思いからだけなのでしょうか…

有機・オーガニックの本当の目的は『安全、美味しい、身体に良い』ではないのです。


自然のままの健全な食物連鎖をつくる


日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会HPより

微生物が自然界にある有機物を分解し、それを植物が吸収して育ち、光合成で栄養を作る。全ての動物はそれを食べて生きている。
土の中でも、水の中でも、地球上の生命は全て『食物連鎖』でつながっています。

つまり、私たち人間が末長く健康であろうと願えば、微生物や、植物の環境(汚染のない水、大気、土)を考えないわけにはいかないのです。

ゆえにオーガニックは、化学肥料、化学農薬、そして環境ホルモンや遺伝子組み換え技術を避けて、自然のままの健全な食物連鎖を目指すのです。


『汚染されていない水、大気、土で自然のままの食物連鎖をつくり、その中で野菜を育てる』

これが有機・オーガニック栽培の本当のテーマなのです。

植物が育つには、チッ素、リン酸、カリが大事。だから化学的にチッ素、リン酸、カリを作って植物に与えてきました。
病害虫が発生すれば、化学農薬を作って病害虫を殺してきました。
その結果、大気汚染、残留農薬、やせこけた土壌、ガン、数多くの大問題を作ってしまったのです。

チッ素、リン酸、カリ主導の考え方はもう古いのかもしれません。本気で見直す時期が来ているのです。


有機・オーガニック野菜は、おのずと安全で、美味しく、身体に良くなる


有機・オーガニック栽培の本来の目的を理解することができました。

さて、有機・オーガニック栽培では、汚染されていない水、大気、土の、自然な食物連鎖の環境下で野菜が育つのですから、野菜本来の味がするのが当たり前です。『安全、美味しい、身体に良い』を掲げなくても、勝手に安全で、美味しく、身体に良い野菜が出来上がってしまうのです。

『安全、美味しい、身体に良い』はあくまで食物連鎖追求の結果に過ぎないのです。

お値段は、ちょっと割高ですが、生産者のコストを考えれば『適正価格』でしょうし、地球が健康になっていくための代価だと考えたら安いものかもしれませんね。


まとめ


自然の食物連鎖の中で、私たちが手を差しのべられるのは、土づくりです。
理想的な土の団粒構造を作ってくれるのは微生物であり、多くの微生物がバランス良く住む土壌を作れば、野菜は元気に育ち、病害虫も過剰に発生することは無くなります
そんな理想的な土壌を一日も早く完成させたいものです。


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参考文献


いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。

▷▷やさい畑 2018年 10月号

▷▷野菜だより 2018年 11月号

▷▷現代農業 2018年 11月号



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Last Modified : 2018-11-09

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