投稿:2018-12-12
| 更新:2019-11-27
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山梨県身延町にある『身延山妙法華院久遠寺(正式名称)』に御朱印ドライブに行ってきました。
身延町は、山梨と静岡を結ぶ国道52号線沿いにあります。この国道52号線は、一級河川富士川の本流で、日本三大急流の一つに数えられる川の地形を利用して作られた道路です。
山あり谷ありの道を進んで、やっとたどり着けるお寺だから『久遠寺』と名付けられたのかなと思いました。もっとも現在の52号線は走りやすい道になっていますが…
そんな『身延山久遠寺』の魅力と御朱印について紹介していきます。
身延山久遠寺のおすすめポイント
・御朱印をいただける場所は4か所
・日蓮宗独特の御朱印の約束ごと
・日蓮宗を作った日蓮聖人が開いたお寺で、日蓮宗の総本山
・山まるごとお寺というような広大なスケール、多くの見どころ
・花の季節に訪れたい樹齢400年の枝垂れ桜
・近くの観光名所
・交通アクセス、駐車場
御朱印をいただける場所は4か所
久遠寺 三門にて・・・書き置きの『南無妙法蓮華経』の御首題がいただけます。
久遠寺 御師堂にて・・・『妙法』『如蓮華在水』『天晴地明』の御朱印と『南無妙法蓮華経』の御首題がいただけます。
久遠寺 奥之院にて・・・『育恩之峰』『知恩報恩』『育恩』の御朱印と『南無妙法蓮華経』の御首題がいただけます。
身延山 御廟所にて・・・『功徳聚』の御朱印と『南無妙法蓮華経』の御首題がいただけます。

御朱印帳は『報恩閣』の正面にある札所とロープウェイ乗り場にあります。
札所には、各種のお札、お守りがあります。私は大学受験の娘に合格のお守りをいただきました。


日蓮宗独特の御朱印の約束ごと
そもそも御朱印とは、参拝者が写経を納めたその証としていただく『朱印』のことでした。
それが現在では、参拝したことの証としていただけるようになりました。
日蓮宗派のお寺でも参拝すれば『妙法』などと記帳された御朱印はいただくことができます。ただし、『南無妙法蓮華経』と書かれた御首題や御題目とよばれる御朱印をいただきたい場合は、御首題帳とよばれる専用の御朱印帳が必要になるお寺が多いです。
日蓮宗をつくった日蓮聖人は、他の宗派を認めておらず、一線を画す考え方をしていました。だからお寺によっては御首題『南無妙法蓮華経』は神社や他の宗派と一緒にしないという強いお考えがあるのだと思います。
厳格な日蓮宗派のお寺では、神社や他の宗派が混ざった御朱印帳では、すべての御朱印の記帳を断るケースもありますので、日蓮宗専用の『御首題帳(御朱印帳)』を一冊用意しておくと安心です。
久遠寺は日蓮宗をつくった日蓮聖人が開いたお寺で日蓮宗の総本山
お経といえば『南無妙法蓮華経』(なむみょうほうれんげきょう)と唱える人は多いと思います。それほど法華経は日本人に馴染みのあるお経といえます。
この法華経こそが万人を救えると信じ、命を注いだ日蓮宗の祖師『日蓮聖人』が、鎌倉時代1274年に身延山に入ったことから始まる日蓮宗のお寺が久遠寺です。
1281年には『身延山妙法華院久遠寺』と寺名が定められ、翌年に日蓮が亡くなると遺骨が納められました。
以降、徳川氏や武田氏の庇護を受け、江戸時代には各地から参拝する信徒のための宿坊が数多く立ち並び、大きな大きなお寺となっていきました。
このように身延山久遠寺は、日蓮宗総本山として日蓮聖人門下の人々の篤い信仰を集め、また、日蓮宗のみならず広く日蓮聖人を仰ぐ人々の心の聖地として、日々参拝者が訪れるお寺なのです。
山まるごとお寺というような広大なスケール 多くの見どころ
久遠寺の第一印象は別世界!
総門から門前町が長く続き、三門からはバーンと山まるごとお寺というような、あまりにも広大なスケールに別世界に来たかのような、絵巻物を見ているような錯覚を覚えます。
今回は本堂の周辺しか参拝できませんでしたが、ロープウェイで行く『奥之院思親閣』や『御廟所』などの名所を時間をかけてゆっくりと参拝したいものです。

《総門》
日蓮聖人が身延山入山の折に南部実長公と会った『逢島』の遺跡に立つ門
門に掲げられる『開会関』の開会とは、『一切の人々は法華経の信仰によって仏になる』との意味から、この門を入ることによって仏様の世界に入っていくことを示しています。
《三門》
空・無想・無願の三つの門(三解脱門)を経て覚りに至ることから、本堂を覚りの世界に見立て、本堂に至る正面のこの門を『三門』といいます。
日本三大門の一つに数えられることもある立派な門です。
《菩提梯》
三門と本堂を一文字に結ぶ、高さ104メートル、287段の石段です。
『南無妙法蓮華経』の七文字になぞらえて、七区画にわかれています。
菩提梯とは、覚りにいたる階段のことで、この石段を登りきると本堂にいたることから、覚りの悦びが生ずることを意味しています。
菩提=覚り 梯=かけはし ということです。
《本堂》
明治八年の火事で焼失しましたが、昭和六十年に再建されました。
加山又造画伯の力作である天井画『墨流龍』は迫力満点です。
地下には有料(一般300円)ですが宝物館があり、国宝や重要文化財といった数々の書物(身延文庫といわれる)、掛け軸、法要道具等が展示してあります。
写経体験もできますよ!

このほかにも
祖師日蓮聖人をお祀りするお堂の『祖師堂』
日蓮聖人の御真骨を奉安する『御真骨堂』
日蓮聖人が九年間御隠棲された御草庵の跡地であり、身延山発祥の地である『御草庵跡』
「いづくにて死に候とも、墓をば身延の沢にせさせ候えべく候」の遺言に従って建立された廟墓の『御廟所』
などなど、多くの見どころがあります。
花の季節に訪れたい樹齢四百年の枝垂桜
樹齢四百年ともいわれる二本の枝垂桜と、久遠寺周辺数百本の桜が毎年3月下旬から4月上旬にかけて咲き乱れます。
久遠寺のパンフレットにもありますように、五重塔を背景にした桜などは見事です。
この時期は非常に混雑するようです。



寄り道してみたい近くのスポット
《道の駅なんぶ》
2018年7月にオープンした道の駅です。久遠寺からは車で20分程の位置にあります。
農産物や地場産品、お食事所など食のテーマパークを目指した施設です。
ここでしか買えない商品が多数あります。
お土産や地場産品を数多く試食できるのが魅力的です。
ドッグランを併設しているので、ペットも人もここでひと息つけます。
ホームページはこちら
🔗道の駅なんぶ公式ホームページ

《みのぶ ゆばの里》
久遠寺からは車で7分の位置にあります。
ゆばは、肉食を禁じられていた僧侶の貴重なタンパク源として愛用され、精進料理にはなくてはならないものとして仏教の盛んな地で珍重されてきました。
身延のゆばは、日蓮聖人が身延山在山中に、大切な祖師の栄養源として弟子達が作り現在に伝えられたもので、七百年の伝統ある食べ物です。
こちらではそんなゆば子を使った特産品や、ゆば料理がいただけるレストランがあります。
ホームページはこちら
🔗ゆばの里公式ホームページ

《日帰り温泉 なんぶの湯》
久遠寺からは車で20分の位置にあります。
平成11年にオープンした町営の温泉です。大浴場、露天風呂、打たせ湯など多様の風呂が満喫できます。
144畳の広々とした休憩室やレストランもあり、ゆっくりとくつろぐことができます。
ホームページはこちら
🔗なんぶの湯公式ホームページ
《交通アクセス》
久遠寺への交通アクセスはこちらをご覧ください。
本堂にいちばん近い駐車場は本堂下にあります。混雑時は駐車場渋滞になり急坂の坂道発進が必要ですのでご注意ください。
三門から参拝したい方は駐車場に車を停め徒歩にて三門まで下ります。
直接本堂へ参拝する場合は、無料の斜行エレベーターがありますのでご利用ください。


まとめ
久遠寺は、日蓮宗総本山というだけあって見どころも多く、独特の雰囲気があります。まさにパワースポットそのものです。
ゆっくりと見どころを参拝し、お題目『南無妙法蓮華経』を唱えれば心が洗われて、何かのご利益をいただいて帰れるかもしれませんね。
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Last Modified : 2019-11-27